青年海外協力隊 マラウイ 理数科教師のブログ

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引き続き女子寮建設の件で首都滞在中です。

建設業者と交渉した結果、積算見積もりや金額見積もりはともかく、設計図を新しく作るのに一週間は不可能と言われてしまいました。しかしはいそうですかといってあきらめるほどには私は往生際がよくできていません。自分で設計図を引くことに決めました。パソコンで作るし、以前の設計図に手を加えるだけなので、ほとんど丸写しでなんとかなると思って早速昨日から始めました。

それまでは以前の設計図について、建物の形とかは理解していたんですが、詳しい採寸などには注意していませんでした。今回設計図を作ることになって、初めて細かい数字まで見ていくと、いろいろありえない事態が見つかります。

例を紹介します。

一枚目の写真、二通りの縮尺があって上の段には右から230、4400、115と数字がついています。これは230mmの壁、4400mm(4.4m)の部屋、さらに115mmの壁があるという意味です。

下の段には230mmの壁は同じですが、4400mm部屋の中について窓の大きさなどを含めた詳しい採寸がついています。右から400、400、1200、1000、1200、400となっています。でもこの部屋の中割り、全ての数字を足していくと4800mmになるはずです。上の段にはそれらの合計が4400mmとなっているので400mm、なんと40cmもの誤差があることになります。

こんな足し算ミスが設計図のいたるところに散見されます。こんな設計図で本当に建物が建つのか心配です。作ってみたけれど、部屋と部屋の間に40cmの隙間ができたとかシャレになりません。

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二枚目の写真、新聞記事です。

マラウイ南部、ムランジェの女性が石を出産しました。写真左が出産した石、黒い紐が蒔きついた状態で生まれたそうです。新聞によれば、女性の夫の家族が彼女に呪いをかけたため、赤ん坊が石になったとのことです。夫は離婚を考えているとか・・・。

マラウイ、相変わらず神秘の国です。

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引き続き新聞記事から、

Girls share a bed at Madisi School

という見出しです。記事によれば、Madisi高校の女子寮ではベッド数が不足していて女生徒二人が1つのベッドを共有している状態だそうです。その地方選出の国会議員の『遺憾である』との短いコメントがついていました。記事を読む限り特に改善がなされるわけではなさそうです。

ウチの学校では女生徒は寮がないため長い時間かけて歩いてこなくてはいけません。いつも遅刻してくる女生徒、学校に着いたときにはヘロヘロになっている女生徒なども珍しくありません。この国では男女の教育に明らかな格差が存在しています。

こういう記事を読むと、ガラにもなく女子寮建設に思わず力が入ってしまいます。
さて、首都に来ています。
生徒との国家試験対策やら期末試験やら学校が忙しいこの時期に首都にいます。
なんでだろう。

きっかけは金曜日に学校に届いたFaxです。
以前から応募していた女子寮建設の資金援助について海外ドナーから通達がありました。

『予算を3割減らせ、変更した部分の書類を1週間で作ってこちらに送れ』

他にも細かいことがいろいろありましたが、大体こんな感じでした。
仮に減らすには建物を一部ナタで切り落とすように削らなくてはいけません。
でも寮って言うのは全てが関連しあっていて
木材のように一部だけ切り落とすことができません。
もしやるとしたら根本的な設計からやり直しです。
設計の図面、積算見積もり、金額の見積もりはそれぞれ1週間くらい、
合計で三週間はかかります。
それを全部あわせて一週間でやれとは無茶です。

海外ドナーとの連絡と、建設業者との連絡のためすぐに首都へ上京、
ドナーの『早く作れ』と建設業者3社(注)の『そんなに早くできない』の間で、
おろおろ彷徨っています。

でもこちらもガキの使いじゃないので、言うべきことはガンガン言っていきます。
ドナーも学校も建設業者も、目指す目標は同じのはずです。
それをとっかかりに三者が上手くくっつくように調整しなくてはいけません。
前回の教育番組作りのような失敗は勘弁願いたいです。

ドナーから細かい注文がつくというのはある意味いい傾向なんですけれどね、
今週の金曜日が締め切り、そこに天国か地獄が待っています、たぶん。

あちこち走り回ってもうヘロヘロ・・・。

(注)見積もりが三つ必要なので
電話回線不通が5日続きました。今日になってやっと復旧。
パソコンをネットにつなぐと急に部屋の風通しがよくなった気がするから不思議です。

以下、いままで溜まっていた日記です。

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最近読んだ本に、

おいしい料理さえあれば、男は稼いだ金と一緒に毎日家に帰ってくる。

っていう一文があって、やたらと共感しました。
別に男は外で仕事、女は家で家事をするべき、
とか男尊女卑とかいうわけではないんですけれどね、
上の文には、今晩の料理や子供の顔を思い浮かべながら
寄り道しないでまっすぐ帰ってくるお父さんのイメージがありますな。

自分としても、仕事が終わった帰りの電車の中で、
今日の夕御飯が何か考えたり、
帰ってからの家族との団欒を思い描くのは
結構幸せなんじゃないかと思います。
家に帰ってから飛びついてくる子供を抱えて一緒にお風呂に入って、
風呂上りによく冷えたビールを飲みながら冷奴をつついたり。
そんな毎日がいいですな。

なんかずいぶんおっさんくさいですが、
そろそろそういうのが幸せに思える歳なんでしょう。

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前回の日記に書いた、国家試験の過去問題を使った模擬試験、
結構好評で、毎回1つの教室には入りきらないほどの生徒が詰め掛けます。

あふれた生徒は隣の教室へ収容、
監視の目が届かないとよくないので、3年生を一回100クワチャ(80円くらい)
でやとって私のいない教室の試験監督をしてもらいます。

金や物を懸賞として生徒の鼻先にぶら下げると、
生徒達の中の眠り竜がおきて大暴れすることも書きました。
でもその反面、副作用があって、不正行為が頻発するようになります。
勉強よりも、不正によって得点を挙げるほうが安易ですから、
そちらの間違った方向目指してまっしぐらに進んでいく生徒も結構います。

そういった『生徒の心の中の悪魔』を封じるのも結構大変です。
まず、入室する生徒にボディチェックをします。
問題は前年の国家試験と、勉強しやすいように生徒に通知してあります。
しかし問題があらかじめ生徒にわかっているので
解答を紙に書いてポケットに忍ばせて、試験中はそれを写すだけ、
ということもできるわけです。

なので一人一人に持ち物チェック、
筆箱は中を見せる、ポケットの多い上着は禁止、
上半身はポケットのないTシャツかポケット1つだけのYシャツのみ可。
ズボンのポケットの中をひっくり返して中を出す。
さらに抜き打ちで靴の中までチェックします。

『そこまでやるか』という生徒の声が聞こえてきますが、
初回はこれで結構『怪しいメモ書き』がいくつか出てきました。
2回目の今日はそういうことはありませんでしたね。
生徒も学習してます。

座るときは2人がけの机にA組とB組を一人ずつ座らせます。
A組は去年の過去問題、B組はおととしの過去問題を受けさせ、
隣に座っている生徒は違う試験を受けている状態にして、
『チラ見』を防止します。
次の週にはそれぞれもう一方の試験を受けます。

採点後の試験用紙を返却する前に、すべてのページをデジカメで記録します。
生徒が『採点間違いありました』と持ってくる試験用紙は、
まずパソコンの中のデジカメ画像で内容を照合、
するとデジカメ画像では『-(マイナス)』だった記号が
生徒の持ってきた用紙では縦線がついて『+(プラス)』になっていたりします。
パソコンの画像を見せると勝ち誇った顔の生徒の顔が引きつってたちまち青ざめます。

不正行為が明らかになった生徒は全成績0点、
授業中にその生徒を立たせてつるし上げ、
反省文を書かせて、私の名前で停学の申請書を作成、
次回不正行為があったら停学にするといって、
停学申請書のコピーを生徒に渡します。
実際にはテスト中の不正行為くらいでは停学にはなりませんが、
脅しとしては十分通用します。これで3人あぶりだしました。
その後は採点間違いを持ってくる生徒がパッタリといなくなりました。

この国ではテスト中の不正行為が容認される傾向があります。
隣の席をチラ見くらいはあたりまえで、
ひどいと国家試験の内容が漏洩していて、あらかじめ分かっていたり、
受け持ちの先生が国家試験中にクラスを回って答えを教えたりします。

この国で2年間教師をしてきた経験から、
学力向上は不正行為を根絶やしにすることから、という結論に達しました。
そしてやるからには徹底的にやらないと効果がでないことも知っています。
悪魔がいなくなった土壌から、ひたむきでまじめな天使が出てきてくれて、
努力すれば学力は伸びていくことを身をもって体験してもらえれば、
もう生徒達の学力はそこからグングン伸びだします。

いったん加速度がついてしまえばあとはほうっておいても大丈夫です。
この調子で国家試験までにどれだけ生徒の学力が伸びるか勝負どころです。

国家試験まであと73日、私の任期はあと64日(注)。
試験に向かう生徒を送り出すことはできませんが、
それまでにやれるだけのことはやっておきます。

注・任期短縮のため同期隊員よりちょいと短い。

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今週末は三連休なので久しぶりに家の大掃除、
一週間分のおかずを作り溜めして冷蔵庫へ、
犬を洗って、電気水道料金の支払いなどなど。

電話が断線してインターネットが使えません。
さらにお決まりの停電・断水。
しっかり料金払っているのに困ったものです。
いろいろネットで調べ物もあるし、
連絡を取りたい人たちもいるのですけれど、
この日記もいつになったらUPできることやら、
こんなことだから一回ごとの日記がどんどん長くなっていきます。
すいません・・・。

電気も水道も電話も使用不能。
しかたないので庭に椅子を出してカール相手に昼からお酒です。
経済崩壊したジンバブエからの横流しワイン、
一本(750ml)で800クワチャ(500円くらい)、なかなかお手ごろ価格です。

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