★プーチンさんがお上品に、外交のマナーを守りながらもアメリカにブチ切れる

https://x.com/weareallz/status/1818592708279078942

 

 

 

全文:

「私たちは規則に従って生きる必要がありますが、どの規則に従うべきでしょうか?

 

西側の国、中でも特にアメリカの政治家たちはこういった『規則』を勝手に作るだけではなく

 

誰がどのようにその規則に従うべきか、誰がどのようにふるまうべきかを指図してくるのはいつものことです。

 

また彼らはその規則の設定や指図について、正直なところ、とても無礼な方法で言ってきます。

 

これ(西の政治家の態度)は帝国主義思想のように見えます。

 

彼らの口調はいつもこうです。

「あなたは◎◎するべきだ」

「あなたは○○する義務がある」

「我々はあなた方に警告した」

 

あなた方はいったい、何様のつもりなのでしょうか。

 

 

動画の出典はBRICS News

 

 

👉プーチンさんなので、とてもお上品かつ知的に話していますけど。

 

これをわかりやすく翻訳すれば

「アメリカや西の政治家さんよ。お前らはいつも偉そうに他人(他国)に口出ししてくるけどな。

 

ああしろ、こうしろと偉そうに、礼儀も知らずにな!

 

他人にそんなに偉そうに指図するなんて、お前らいったい何様のつもりやねん!」

 

 

★プーチンさんが西に言いたいのは、国際法の概念の国家主権と内政不干渉の原則を尊重しろ、ということ

 

 

 

ウクライナ戦争開始から、プーチンさんの色々なスピーチがよくシェアされ、彼の訴えがより多くの人に伝わるようになりました❤

 

その中で目立ったテーマは、アメリカなどの西の国が他国の問題に口を出しすぎることとその却下、あとはアメリカによる一極支配構造の終焉の示唆でした。

 

そもそも、今戦争中のウクライナは何年もかけてアメリカが二重国籍者などを大量に送り込んで、国の中から(議会など政治から)乗っ取っられており、戦争が起きたのもアメリカの操り人形としてウクライナが利用されたからにすぎません。

 

プーチンさんはウクライナ戦争が始まるよりもずっと前から、アメリカのこのような「世界の警察気取り」で各国に指図し、命令し、適当な言い訳を作っては武力で国を乗っ取るなどの行為について、やんわりと、でも明白かつブレずに批判し続けていました。

 

アメリカはまるで自分たちには他国に指図する権利が与えられているかのように、横暴かつ無礼な態度をとり続けているからです。たしかに西(特にアメリカ)がロシアに対して、一方的に批判したり、命令形でモノを言ったりするのも目だっていますし。

 

 

●国際法の国家主権と内政不干渉の原則とは

 

近代の国家主権論
 
18世紀以降、ウェストファリア体制の進展:主権観念は国家の対外的独立を意味するものとして、他国の不当な介入に対する概念としての主権が定義された。 
 

国家主権の現代的意義

国家主権は、他国の不当な介入を排除する抵抗概念として、または国家領域の安全確保の手段としていぜん有用性が認められる。 (出典:リンク

 

👉つまり自国のことは自国で決めるべきだし、決めることができるということです。

長年、アメリカの属国状態の日本にはほぼ失われていそうな概念ですし、国益に明らかに反する「対ロシア経済制裁」に西の国が強制的に参加させられたのも、この国家主権が軽視されているから。

 

内政不干渉の原則

内政不干渉の原則とは、国家は国際法に反しない限り、一定の事項について自由に処理することができる権利をもち、逆に他国はその事項に関して干渉してはならない義務があるという、国家主権から導出される原則をさす。そして、こういった国家が自由に処理できる事項のことを、国内管轄事項または国内問題という。 (ウィキ)

    国連総会の友好関係原則宣言(1970年)は以下の国際社会の基本的原則を掲げる。

    武力不行使原則
    紛争の平和的解決の原則
    国内問題不干渉の原則
    相互協力義務
    人民の同権と自決の原則
    主権平等の原則
    憲章義務の誠実な履行 (出典:リンク

 

👉これはつまり、「それぞれの国は自国のことを決める権利があるから、他の国は口を出すな」ということ。

 

 

・精神学でいう「バウンダリー(境界線)」とほぼ同義

 

精神学で人気の概念の「バウンダリー」というものは、この国家主権を個人レベルで言っているだけで、本質としてはほぼ同じですよね。

 

(出典と全文:リンク

 

👉例えば、「あなたの幸せの事を思って言ってるのよ」と言いながら、結婚をしたくもない女性にお見合いの話を延々と持ち込んでくる「世話好き」なおばさんなどは、本人の考えや価値観を完全に無視して自分の価値観による「幸せ」を押し付けてきているから、善意のはずなのにおせっかいをされた方はイラっとするのかと。

 

聞かれてもないのに他人にアドバイスをすることは避けた方がいい、と言われるのはそのためです。

 

国際社会で「●●の国の民主主義と自由のために軍隊を送り込む」ことを延々と繰り返してきたアメリカは、このおせっかいおばさんのように、善意だと言いながら他人の平穏を壊す(人の領域内にずかずかと土足で入り込む)存在です。

 

 

 

前期(2016年)にトランプさんが選挙に勝った際、アメリカの当局から「ロシアからの介入があったからトランプが選挙に勝ったに違いない」と騒ぎ立てられ、ロシアにあらぬ汚名がかぶせられていましたが(ロシア疑惑)、ロシアはもちろん介入を否定。

 

昔から国家主権や内政不干渉の原則を訴えて、ルール破りな国に心底うんざりしていたロシアが、こんなあからさまに他国の政治に介入するはずもないんですけどね。アメリカ政府の言うことに間違いはないと信じてる人たちはそれを信じたわけで。

 

ロシアは今でも、トランプさんに対しては一定の距離を保った発言しかしてませんよ。

 

「誰がアメリカの大統領になるかは、アメリカの市民が決定するべきこと。

ロシアは誰が大統領に選ばれても、それをアメリカの民意として尊重し、誰が大統領でも同様に対応する」

 

 

 

★「アメリカは特別な国で何をやっても許されるべき」:「アメリカ例外主義」とは

 

アメリカはどんな違法行為をとっても許されるし、間違いを犯しても見逃される「特別な国」というのは昔から明白なことでしたが、このようなアメリカ自身のメンタリティはアメリカ例外主義( American exceptionalism )と呼ばれることもあります。

 

(この言葉にはもっと広い意味がありますが、このようなネガティブな意味で使われることが多い)

 

日本語でアメリカの外交のマナーが「ジャイアニズム(ドラえもんのジャイアンのような支配的な考え方。例「俺のモノは俺のモノ、お前のモノも俺のモノ」)と例えられることもありますが、このアメリカ例外主義はジャイアニズムとほぼ同義かなと。

 

米国例外主義とは米国例外主義とは、アメリカ合衆国が他国と質的に異なる独自の役割と使命を持つという信念です。

アメリカの建国原則、自由、平等、民主主義、人権の理念がこの信念を支えています。

ピューリタンの「丘の上の町(city upon a hill)」という理想や独立宣言、憲法の制定が源流です。

アメリカの歴史の多くの段階、例えば西部開拓、海外進出、世界大戦参加等でこの信念が発展しました。(出典:リンク

 

 

米国例外主義の影響
国内政策への影響

アメリカは、多様性、個人主義、市場経済、社会正義を追求し、アメリカ独自の価値観や制度を他国に押し付けず、特別なアイデンティティを保持してきました。

外交政策への影響

アメリカは自国の利益や安全を守ると同時に、自由、民主主義、人権、法の支配など普遍的な価値を世界に広めることで、責任と使命を果たしてきました。(出典:リンク

 

👉その他、アメリカは国際法規や規則、条約などを作っては他の国に押し付け、そのくせ自分たちにはそのような規則などは適用されないというようによく考え、行動していますが、それも「アメリカ(は法規の対象として)例外(とみなす)主義」と言われることも。


たとえば「戦争犯罪」もこの例の一つと言えるかと。他国には「戦争犯罪だー!」と非難する割には、自分たちは戦争犯罪を犯しても問題ないと考えていることは明白すぎる事実ですし。



批判と反対一部では、アメリカが自国の価値観や利益を優先し、国際法や規範に反して他国の主権や尊厳を侵害し、世界の不安定化や紛争を引き起こすと指摘されています。

また、アメリカの特別さや優越性に固執することで、他国の変化や多様性への対応が困難になり、影響力や信頼性を失う懸念もあります。

 

 

米国例外主義と孤立主義
米国例外主義と孤立主義は異なる概念です。

孤立主義は、アメリカがヨーロッパや他地域の問題に介入しない外交政策を指します。

米国例外主義は世界的な影響力を持ち、普遍的価値を広めることを意味しますが、孤立主義は国力を温存し、アメリカの利益や安全を守ることに焦点を当てます。

 

 

👉動画のプーチンさんの怒りは、このように「ロシアのことはロシアが決めるべきで、他国にどうこう言われる筋合いはない。

 

そういった国際法の基本も知らないのか、無視してロシアのことに色々と口を出してくる西(特にアメリカ)はいったい何様のつもりだ」という意味です。

 

これも個人レベルでいうと、「バウンダリーを侵害して、自分のことに口出しをしてくる人に対して、これ(介入や指図)は受け入れられませんという境界線を提示した」という程度の話かなと。

 

せめて次は、こういう国際法やマナーを理解している大統領が選ばれるといいのですけど・・・