映画館のLサイズのコーラには小さじ44杯分の砂糖が―「コーラに含まれている砂糖の量を知らない人もいる」-コカコーラの社長が認める 

('Some people don't realise how much sugar there is in Coca-Cola,' admits the company's PRESIDENT - as it emerges a large cinema serving contains 44 teaspoons of sugar)


2013年11月29日【DailyMail】http://www.dailymail.co.uk/health/article-2515555/people-dont-realise-sugar-Coca-Cola-admits-companys-PRESIDENT.html


【概要】
*コカ・コーラ・ヨーロッパ・グループ社の代表ジェームズ・クインシー氏はまた、「変化の必要がある」、「提供するサイズを小さくする必要がある」と敗北を認める

*レギュラーサイズのコーラには小さじ6杯の砂糖が含まれているが、それは「カプチーノ一杯かクロワッサン半分」に含まれている砂糖の量と大差ないと抵抗を見せた

*500mlのペットボトルに含まれている砂糖の量は、推奨されている一日あたりの砂糖の摂取量よりも多い


コカ・コーラのヨーロッパグループの社長ジェームズ・クインシーが、一部の消費者は同社の飲料に含まれている砂糖の量を「知らない」ということを認めた。
 
これはBBCのテレビ番組、ニュースナイト(Newsnight)での一幕である。彼は「変化が必要」なことを認め、一回あたりの提供量を減らす必要があると負けを認めたもの。





同番組の司会者であるジェレミー・パックスマン(Jeremy Paxman)が、映画館で提供されているコーラなどの飲料が提供されているサイズについて鋭い追及をしたところ、同社長が上記のようにコメントした。

なんと一部のサイズでは、驚愕の小さじ44杯の砂糖が含まれているというのである。


コカ・コーラ社が消費者にとってどのような良いことをしたのか、パックスマン氏に尋ねられた際、クインシー氏は次のように話した。

「たしかに砂糖はいくらか入っています・・・エネルギーが含まれていますが、それは必要でしょうか?いいえ、そうではないでしょう。

しかしイギリス中では、食生活の一部としてわが社の製品を楽しんでいる人は何百万人といます」


クインシー氏はまた、レギュラーサイズ缶の飲料に35g(小さじ6杯)分の砂糖が含まれているが、それは「カプチーノ一杯、またはクロワッサン半分」のカロリーと似たようなものであることを指摘。

社長は、コカ・コーラ社は、消費者が情報に基づいた選択ができるように、製品に含まれているカロリーや砂糖の量を広く知らしめようと必死に働きかけているという。

しかし映画館で提供されているコーラのSサイズとLサイズに含まれている砂糖の量について、みんなが知っているかと思うかと司会のパックスマン氏に尋ねられた時には、クインシー社長は「おそらく知らないでしょうね」と答えざるを得なかった。

社長は敗北を認め、「変化が必要で、カップのサイズを小さくする必要があります」と答えた。

パックスマン氏:
映画館のSサイズのコーラには小さじ23杯分の砂糖が、そしてLサイズのコーラには小さじ44杯が含まれていて、どちらも一回で飲みきるようにされています


クインシー社長は、コカコーラ社が情報を隠そうとしているわけではなく、「情報を広く知らしめることに全力をあげています」と反論。

「ですので、皆さんが(情報に基づいて)選択することができるでしょうし、買いたくない場合は、(このようなサイズのものは)明らかに万人向けのものでないということでしょう」

しかし「大きなコップのサイズは小さくする必要があり」、「小さめのサイズ」もありえるという点では合意した。

社長:「『世界は変わったりなんてしないし、前進する必要もない』なんて私たちが言っているわけではなく、変化させる必要のあることを認識しなければいけません」


衝撃!映画館サイズでSサイズのコーラには小さじ23杯分、Lサイズのコーラには44杯分の砂糖が含まれ、「これが一度に消費されているんですよ?!」とパックスマン氏(左)につめよられるクインシー氏(右)



イギリスの健康に関するガイドラインでは、調味料、炭酸飲料、はちみつ、シロップやフルーツジュースなどから摂取する砂糖の量は、一日の摂取カロリー総計の10%以内に抑えることを勧めている

これは一日当たり約50g程度で、大人や比較的年上の子供の場合は角砂糖10個相当で、5歳から10歳の子供の場合は9個にあたる。

しかし500mlのペットボトルのコークだけで角砂糖10.5個分に相当し、その量を超えてしまうことになる。



今年の初め、スプライトの特許も有するコカ・コーラ社は、あのレモンとライム風味の炭酸飲料を終了し、「自然の」甘味料であるステビアを使用した低カロリー版だけに絞ることを発表。

新しいバージョンのものはカロリーが30%、抑えられている。これは同社の肥満問題対策の一環として、政府からの問題点の指摘があった後に変更されたものである。

今年からコカ・コーラ社は、テレビの視聴者に対し、体重管理のためには同社の製品を含めすべての摂取カロリーが重要であることを喚起するCMの放送を始めてもいる。

同社はまた、スプライトだけでなく、他にもダイエット志向の製品の開発を検討中とのこと。

イギリス国内での同社の製品の内、売り上げの45%はダイエット・コークやコーク・ゼロの低カロリー製品が閉めている。

スプライトの新商品発表の際、同社は2007年以降、ファンタ・オレンジで30%、オアシスで35%、リルトで56%のカロリーをカットしたことを公開。

また、2014年の終わりまでに炭酸飲料の1リットルあたりの平均カロリーを5%削減することを計画しているということだ。



さまざまな食べ物に含まれている砂糖の量

1. BOTTLE OF COKE (500ml); 2. JORDANS FRUSLI BAR, BLUEBERRY;  3. VOLVIC TOUCH OF FRUIT LEMON AND LIME (1.5 litre); 4. RED BULL (250ml); 5. BEN & JERRY'S PHISH FOOD ICE CREAM (500ml); 6. TESCO CHICKEN KORMA & PILAU RICE (550g); 7. INNOCENT MANGOES & PASSION FRUITS SMOOTHIE (250ml); 8. 1 TBSP (15ml) KETCHUP; 9. BB Q PRINGLES, (190g); 10. 2 MCVITIES DIGESTIVES; 11. NEW COVENT GARDEN PLUM TOMATO & MASCARPONE SOUP (600g); 12. PRET CORONATION CHICKEN & CHUTNEY SANDWICH; 13. MCDONALD'S LARGE STRAWBERRY MILKSHAKE; 14. WAITROSE LOVE LIFE CRAYFISH & MANGO SALAD; 15. SUN-MAID RAISINS (14g); 16. MULLER LIGHT STRAWBERRY (175g pot); 17. 1 BANANA; 18. DOLMI O BOLOGNESE ORIGINAL SAUCE (500g jar); 19. 1 PLAIN BAGEL; 20. GLASS OF TROPICANA SMOOTH ORANGE JUICE (200ml); 21. GLASS SEMI SKIMMED MILK (200ml); 22. APPLE; 23. BRAN FLAKES (30g with milk, 125ml); 23. BRAN FLAKES (30g with milk, 125ml) ; 24. STARBUCKS SIGNATURE GRANDE HOT CHOCOLATE & CREAM; 25. MCDONALDS FILLET-O-FISH; 26. GALAXY BAR (125g)



(翻訳終了)




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【コメント】

少し古いニュースですが、動画を見つけてあまりにもおもしろかったのでご紹介させていただきます

今回のインタビュアーは、以前のラッセル・ブランドの記事でも出てきたイギリスでも有名な司会者、パックスマン氏です。ラッセルブランドには彼もかなりタジタジでしたが、好意的でした。しかしコカコーラ社の社長には情け容赦もないですね。


コーラなどの清涼飲料水一般については、砂糖だからどうとか人工甘味料だからどうだとか、そういう問題でもなく、他にも健康を阻害する要因も多いようで、できるだけ飲まないのが一番かと。



本文を見るとコカコーラ社ががんばってカロリーを下げようとしているようでしが、そうしたところで本当に肥満問題か解決などするものでしょうか?

ステビア入りコーラが販売され始めたことも、以前、さくっと取り上げましたが、毎日のようにこのような清涼飲料水を水代わりに飲んでいて、それを不思議に思わない消費者がいる限り、どれだけがんばっても焼け石に水でしょう。

と、子供の頃、一時はコカ・コーラ中毒のように一日350mlは飲んでいた私が言うのもなんですが。


かといって、たとえば多国籍企業が世界中で売っているような100%のフルーツジュースも、砂糖も多いわりにビタミンなどはあまり残っておらず、さまざまな薬品を使って処理されているなど、一般に考えられているほど健康によいものでもないですが。含まれているGMOも気になりますしね。






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