「人間の感情が初めて解読・画像化され、愛・恐怖・恥を感じる身体部分が判明


Human emotions mapped for the first time, shows where we feel love, fear, and shame.


1月2日【International Bussiness times 】http://www.ibtimes.com/emotions-mapped-human-body-most-accurate-visualization-emotion-related-bodily-sensations-photo

フィンランド人の研究員チームによって新たな研究が行われた。これにより、感情が人体にどのような影響を与えているかを視覚化する方法が発見された。

米国科学アカデミー紀要(PNAS)で発表されたこの研究結果によれば、感情は単なる精神の状態だけではないことが明らかにされている。

研究チームは773名の被験者から集められたデータを使い、各感情ごとに身体のどの部分で活動が活発化あるいは鎮静化するかの関連性を導き出した。

被験者にはコンピューターによって型取られた輪郭が与えられ、その横には感情にまつわる単語や物語、映画や表情が置かれている。

被験者が身体の箇所でどのような活動を感じたか、激しさを感じた箇所は赤か黄色で、鈍く感じた箇所は青などの異なる色を使って塗るように言われた。




【図内の英語】

左上→右上へ

Anger 怒り/ Fear 恐怖/ Disgust 嫌悪感/
Happiness 幸福感/  Sadness 悲しみ/  Surprise驚き/
 Nutral 普通の状態



「左下→右下 

Anxiety 不安感 / Love 愛/  Depression 憂鬱/
Contempt  軽蔑/ Pride  高慢/ Shame  恥/ Envy ねたみ




怒りや恐怖、愛、憂鬱などを含む14種類の異なった感情により、身体の度の箇所が強い感情を感じるかを見ることができる。

この研究により、各感情はそれぞれ身体に異なって現れること、そして西ヨーロッパおよび東アジア人という異なる文化圏でも、身体へ現れる反応は同じであることが判明した。


研究員による覚書より:

「感情に関連した主観的な身体の感覚を表現したものとして、現在入手可能なものとしては、今回の分布図が最も正確に表現されたものとなります」

「6種類の基本的な各感情と結びついた身体的感覚のパターンが一致するということ、そしてこれらの感覚は身体を分類した様態で表されるということが、今回のデータで際立って明確になりました」


他の感情とは異なり、例えば嫌悪感は喉周辺、愛は全身で感じると特定の身体の部分に正確に表れるという発見に、研究員も驚いた。

一方、怒りや恐怖は胸部に強い感情をもたらし、悲しみや憂鬱感は脚や足に鈍さを感じさせる。

今回の結果は、感情が人体にどのような影響を与えるかを理解するために非常に大きな前進である考えられている。

同研究の結果により、情緒的疾患に関する研究を前進させ、それらの疾患を診断するツールともなりうる。

例えば、感情を分布図化することで、それぞれの異なる情緒的疾患に関する生体指標の開発を促し、例えば、不安感の症状を持つ者に対してスマイル・セラピーを行うなどの治療にも役に立つかもしれない。


参照元 http://beyondblindfold.com/


(翻訳終了)

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【コメント】

この図の「各感情による身体感覚」が、自分の経験上からも非常に納得のできるものでしたので、ご紹介させていただきました。

「恥ずかしくて顔から火が出そう」などと言いますが、世界共通で同じように感じているものなのですね。西欧人と東洋人でも各感情で感じ方が同じというのも、おもしろいです。

中国の五行説では、各感情が別の内蔵と結びついていると考えられているそうですし、インドのヨガでも各チャクラが別の身体部と結びついているそうですが、このような研究が進めば、こういった古くからある知識も新たな視点で見ることができるかもしれません。

また、上図を見ると、やはり幸福感を感じている時は全身が活発に感じるなど、やはり感情が健康に影響を与えることに間違いなさそうだなと思いました。