ウクライナのことがデモ・暴動の頃からずっと気になっていて、ロシアのメディアRTやイギリスのメディアBBCなどでニュースをチェックしていました。
しかしメディアによって、とても同じニュースを報道しているとは思えないくらい、写真も記事(表現)も異なっていることが気になって仕方がありませんでした。
例えばBBCが報道している写真や動画は、日本の報道と同じような写真ではないでしょうか。
例えば、「Why is Ukraine in turmoil?」など。比較的、平和的なデモの写真が多いように見受けられました。(同じ英国でもIndependent紙あたりは、もっと質のいい写真が多かったのですが。)
一方、ロシアのメディアRTでは、
「西側がウクライナの『ネオ・ナチ』を無視しているのは、恥ずかしいのもいいところ (‘It’s a huge embarrassment for the West to ignore Ukraine’s neo-Nazis’)」
などと、反政府デモ隊の暴力的な面が強調された写真が多かったです。
(写真は全部、rt.comより)
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そして、最近、ウクライナのヤヌコビッチ前大統領がスピーチを行った際、最初はRTで見ていたのですが、途中で気になってBBCの報道を見てみようとチャンネルを変えたんですが、なんと!
両方のチャンネルで「LIVE(生放送)」と言っているにもかかわらず、なぜかBBCの方が数分遅れていました。
しかもRTとBBCの両チャンネルともウクライナ語(ロシア語?)から英語へ通訳されているのですが、その英語がとても同じ内容とは思えないくらい異なっていました・・・(爆)。たしかに翻訳や通訳の際に、翻訳者の視点は入りがちですが、あまりにもひどい違いでした。
日本の福島の大震災の際にはっきりと認識したものですが、各国で報道の内容が天と地ほど違うのを改めて思い知らされました。(今でも原発関連に関しては、日本と海外での報道の温度差に驚愕ですが)
リビアやシリア侵攻、イランなどへ西側諸国が侵攻しようとしていた際と全く同じです。
どの国の報道も、それぞれの政府の意向が少なくとも少しは反映されているんでしょう。しかしイギリス・アメリカあたりの報道は、情報源がほとんど同じなためか、こういった外交的なニュースは特に一方的な報道が目立ちますね。
しかし、そんな報道を見ているうちにも、実際に人の住んでいる場所が破壊されていくのを見るのは、いつでも心痛いものです。
写真で見るビフォー・アフター
上からウクライナ シリア リビア
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そして上記三カ国にはこんな意外な共通点が。
この写真のまとめ方にはうっすらとした悪意も感じられますが(笑)、この男の赴くところあちこちで、惨劇が起きているのは単なる偶然でしょうか。
とにかくこの人が来たら、要注意ですね!!笑顔はかわいいんですけど。
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ウクライナ情勢についていろんな方の見解を読んでみましたが、内海先生のものをご紹介させていただきます。
「どうもウクライナ情勢がきな臭いようですね。
ニュースによれば、ウクライナの首都キエフで反政権デモ隊と治安部隊の衝突が拡大し、ヤヌコビッチ大統領と野党側が大統領選前倒しを柱とする合意文書に署名したものの、さらにデモ隊が政府機関を選挙・ヤヌコビッチ大統領が首都を離れたことで、クーデターが成功したといわれています。
第三次世界大戦の可能性までささやかれる始末です。しかしあまり日本の報道はこれを重視していないように見えます。
私は政治に疎いのであまりよくわかりませんが、ソチがおわってからこの流れになっているのは決して偶然ではないでしょう。
日本での報道では「市民のデモ」という感じの報道ですが、実際は拳銃などの殺傷能力の高い武器を用いられているようで、いわゆる過激派や原理主義者などがうごめいていると予想されます。
欧州連合(EU)は2月20日、ブリュッセルで開いた緊急外相理事会で、反政権派デモ隊と治安部隊の衝突が激化するウクライナに対し、『関係者の資産凍結や査証発給禁止などの制裁を科すこと』を決定しています。
世界の歴史をかんがみれば常にこのような内戦は裏方がサポートしてます。その裏方の筆頭がアメリカでありイスラエルであり、シオニストでありグローバリストであることは、このウォールを見ている人ならわかることでしょう。
エジプト、シリア、リビアなどで行ってきたことを、ウクライナでもやろうとしているのが透けて見えます。それとロシア第一主義のプーチンとの暗闘というのが正直なところでしょうか。プーチンもあやつられているかどうかは私にはわかりません。
一部情報では米特殊部隊とロシア正規軍が交戦したとの情報もありますが、米国のヤラセであるという情報もあるようです。ネットに出てくる写真類も捏造写真が多いようで、一つ一つの情報に左右される必要はないと思います。それよりも概要と構造を考えてみることが重要でしょう。
ウクライナをグローバリストが手に入れたい理由は、やはり資源とパイプラインに関することだと思います。ほかにも理由はあるでしょうがあらゆる欲がそこに渦巻いているといえます。
私は別にプーチンを応援する気はなく政治家はみな嫌いですが、少なくとも現段階で全体像も見通せぬままプーチンを批判するのは筋違いでしょう。常に多くの戦争の影で暗躍してきた正体を見極めずして、単純にロシアのウクライナ介入を侵略だと考えても意味はありません。
むしろこの構図がリビアやシリアの時と全く同じであることに留意すべきであり、日本はそこに加担するべきではもちろんないわけです。また中国の動きもこれに関連して不穏なようです。
安倍総理が企んでいるとの同じく、安倍総理を操っている人々は大規模な戦争を画策しているのかもしれません。
人類はそれを避ける必要があります」
(引用終了)
まったくその通りですね。
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こちらには、ウクライナがクーデターに至るまでの経緯が分かりやすく説明されています。