8月10日【Mashabale】http://mashable.com/2013/08/04/1984-day/

「1984デー NSAのスパイ行為に反対するデモが米20都市で行われる」

"1984 Day Sees 'Restore the Fourth' Protests Across the Country"


先週の日曜、「1984デー」がアメリカ各地で行われた。

「これが『民主主義』の実体」


「私のEメール読む前に、憲法読んでね」




これは最近、暴露されたNSA(米・国家安全保障局)による検閲プログラムに反対意志を表明するイベントである。

この名前は8月4日という日付と、ジョージ・オーウェルの名著「1984」の監視国家をかけたものだ。

「第四条を復活させよ(Restore the Fourth)」という社会活動組織は、ウェブサイト・Redditから発生したものである。同組織はNSAに反対するデモを、アメリカ国内の20都市で行うためにこの日を選んだ。

「第四条を復活させよ」の参加者はNSAによる監視政治体制を違憲であると考えているが、その体制を終わらせ、合衆国憲法修正第4条による不正な捜索や押収の禁止を確実に順守させるようにすることが、同組織としての最終目的である。


同組織は7月4日に、初めての集会を開催しているが、先週8月4日の「1984デー」では活動家らによる慣れないスピーチなども行われた。

オースティン(Austin、テキサス州)ではデモ参加者が映画を上映していたが、一方ボストン(Boston、マサチューセッツ州) ではデモ行進が行われていた。


サンフランシスコ市のサポーターはスピーチが上手いようだ。デモ行進の際には、ペンタゴン・ペーパーズ内部告発事件(Pentagon Papers)の内部告発者ダニエル・エルズバーグ(Daniel Ellsberg)も参加しており、特にナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi、アメリカ民主党議員で元下院議長)への非難が集中していた。


下院少数党院内総務であるナンシー・ペロシはアマッシュ修正案(Amash amendment、Justin Amash議員と司法委員会委員長John Conyersによる修正案)に反対したことで攻撃の的となっている。この修正案が可決されていれば、愛国者法(Patriot Act)に基づくNSAの電話の通話内容記録が中止されていたためである。


同修正案はわずか12票の差で否決された。同グループは月曜にはアメリカ議会は休会になるが、その間に風向きを変えるために全国の国会議員との間で面目を保つために働きかけている。

ニューヨーク市では、デモ参加者が大議論を巻き起こしている「stop and frisk(停止と捜検:警察官が不審人物を止めて職務質問や持ち物検査をすること)」という犯罪防止プログラムや、差別的であるといわれているイスラム系アメリカ人への監視に反対する意志を表明している。

また、同市のブライアント・パーク(Bryant Park)では、オバマ大統領やジョージ・W・ブッシュ元大統領、NY市警本部署長のRay Kellyなどのマスクをつけた参加者らによる芝居が上演された。

その後デモ参加者らには自分の意見をスピーチするため、各自1分が与えられた。デモの参加者は幅広く、教師や自称「おたく」以外にも、「私は10歳です。私が友達にどんなEメールを書こうか、その内容の一言一言を心配なんてしなくてもいい、と思います」と話した少女までいた。


ニューヨーク市での集会の写真はこちらからご覧いただけます。(→リンク

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