3月2日 【current】
http://current.com/community/93689029_fukushima-did-we-almost-lose-tokyo.htm
動画はＲＴのものです。
解説文全文と、動画の会話の一部を翻訳しました。
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「福島の震災―東京までもが失われるところだったのか？」
【解説】
ビヨンド・ニュークリア・「核の時代を超えて」（Beyond Nuclear・反原発組織）のケビン・キャンプス（Kevin Kamps）さんがトム・ハートマン（Thom Hartmann・ノンフィクション作家）インタビューに答えています。
一週間少しで日本の福島で核危機が引き起こされた地震と津波から一周年を迎えることになります。そして今週に入り、私たちが当初考えていたよりもこの核危機はずっと危険なものであったことを知ることになりました。
日本の科学者らは、地震と津波の後に発電所から噴き出した放射性セシウムの量が従来推計されていた量の二倍もあったことを発表したのです。これは約4京（けい）ベクレルにあたります。そして、この放射性粒子が地球を一周するのに、約18日間かかりました。一番遠いところではアメリカのバーモント州でも検出されています。
フランスの科学者らは日本に対し、さらなる放射能汚染を防ぐためには果物や牛乳、動物の肉に対する検査を今後も怠らないよう呼びかけています。
この新しいデータは、福島での大災害の直後のグリーンピースによる報告書によるものです。当機関はこの危機の責任を、自然災害そのものではなく、日本政府に対して糾弾しています。グリーンピースはその報告書の中で、日本政府が地震の前に福島が負っていた危険性を無視し、「国民よりも利益を保護するために手抜きをしていた」と述べています。
そして、原子力エネルギーは「本質的に安全でないもの」であり、各国政府は、あまりにも急いで原子力発電所を認可しており、その一方で核危機という結果に対応できないでいると異議を唱えています。
その政府の中に、アメリカ政府も含まれています。アメリカの国内中にはゼネラル・エレクトリック社（GE／General Electric）のマークⅠ型原子炉が23基が稼働中です。福島で利用されていた原子炉もこのマークⅠ型です。
そしてつい先月、米国原子力規制委員会（Nuclear Regulatory Commission）は、アメリカ国内の96の原子炉が「不具合」の境界線上にあるとし、運営者に対し、該当する原子炉が地震に耐えうるかを確認するための新しい負荷テストを行うべきだ、と警告しています。
では、これらをふまえてどのように解釈したらよいのでしょうか？
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【インタビュー】
Ｔ（トム） この新しいデータについてどう思われますか？
Ｋ（ケビン） 毎日、驚くべき新事実が公表されています。たとえば月曜のＮＹタイムズ誌によると、元朝日新聞主筆の船橋洋一氏が民間の30調査機関を連携させたそうです。
（訳注 福島原発事故独立検証委員会のことだと思われます）
原発事故直後は、政府当局の広報担当者・枝野官房長官が「ただちに健康に被害が出るわけではありません。風は海に向かって吹いていますので、ご安心ください。20kmの避難地域の外側は安全です」などと発表していました。
枝野長官は上記の調査機関に対し、枝野長官と野田総理は当時、最悪のシナリオとして原子炉が連鎖的にメルトダウンすることを想定していたことを認めています。
福島第一でメルトダウンが3件発生していました。これは公表されています。しかし、日本政府が放射性物質が放射されていることを発表すれば、それは第一から南に7kmのところにある福島第二で働いている作業員を避難させなければならないことになり、それにより第二の４基がメルトダウンすることになります。さらに南にある東海発電所にも原子炉があります。彼らはこの連鎖的なメルトダウンを恐れていました。そうなった場合、取り返しのつかないような量の放射性物質が放出されることになり、結論からいえば、3000万人以上が住んでいる東京も避難地域とし、永久に東京を放棄しなければならなかったかもしれない、と枝野官房長官が言ったのです。
Ｔ 放射線物質が4京（けい）ベクレルとは、いったいどのような量なのでしょうか？
Ｋ 原子力を認可している権威としては、このような壊滅的な量の放射線物質が単純に大気中や海の中で拡散されると信じられることを願っています。しかし放射性物質は生物の食物連鎖の中で濃縮されますので、食べ物によって体内で被曝することが住民にとって一番危険性が高いでしょう。原子力産業はこのような問題を都合よく丸ごと無視するケースが多いのですが、これは非常に深刻な健康被害を与える可能性があります。
Ｔ 癌などですか？
Ｋ 癌だけではありません。チェルノブイリの事故を考えれば、その他にも、遺伝子上の被害を含めた様々な身体上の障害が発生しています。たとえば、「チェルノブイリ・ハート」と呼ばれる心臓にみられる奇形や甲状腺異常などさまざまです。
Ｔ アメリカでの原子力発電所に対する活動はどのようになっていますか？
Ｋ 3月12日、大規模な市民の不服従抗議活動を行う予定で、多くの人が参加する予定です。
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http://current.com/community/93689029_fukushima-did-we-almost-lose-tokyo.htm
動画はＲＴのものです。
解説文全文と、動画の会話の一部を翻訳しました。
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「福島の震災―東京までもが失われるところだったのか？」
【解説】
ビヨンド・ニュークリア・「核の時代を超えて」（Beyond Nuclear・反原発組織）のケビン・キャンプス（Kevin Kamps）さんがトム・ハートマン（Thom Hartmann・ノンフィクション作家）インタビューに答えています。
一週間少しで日本の福島で核危機が引き起こされた地震と津波から一周年を迎えることになります。そして今週に入り、私たちが当初考えていたよりもこの核危機はずっと危険なものであったことを知ることになりました。
日本の科学者らは、地震と津波の後に発電所から噴き出した放射性セシウムの量が従来推計されていた量の二倍もあったことを発表したのです。これは約4京（けい）ベクレルにあたります。そして、この放射性粒子が地球を一周するのに、約18日間かかりました。一番遠いところではアメリカのバーモント州でも検出されています。
フランスの科学者らは日本に対し、さらなる放射能汚染を防ぐためには果物や牛乳、動物の肉に対する検査を今後も怠らないよう呼びかけています。
この新しいデータは、福島での大災害の直後のグリーンピースによる報告書によるものです。当機関はこの危機の責任を、自然災害そのものではなく、日本政府に対して糾弾しています。グリーンピースはその報告書の中で、日本政府が地震の前に福島が負っていた危険性を無視し、「国民よりも利益を保護するために手抜きをしていた」と述べています。
そして、原子力エネルギーは「本質的に安全でないもの」であり、各国政府は、あまりにも急いで原子力発電所を認可しており、その一方で核危機という結果に対応できないでいると異議を唱えています。
その政府の中に、アメリカ政府も含まれています。アメリカの国内中にはゼネラル・エレクトリック社（GE／General Electric）のマークⅠ型原子炉が23基が稼働中です。福島で利用されていた原子炉もこのマークⅠ型です。
そしてつい先月、米国原子力規制委員会（Nuclear Regulatory Commission）は、アメリカ国内の96の原子炉が「不具合」の境界線上にあるとし、運営者に対し、該当する原子炉が地震に耐えうるかを確認するための新しい負荷テストを行うべきだ、と警告しています。
では、これらをふまえてどのように解釈したらよいのでしょうか？
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【インタビュー】
Ｔ（トム） この新しいデータについてどう思われますか？
Ｋ（ケビン） 毎日、驚くべき新事実が公表されています。たとえば月曜のＮＹタイムズ誌によると、元朝日新聞主筆の船橋洋一氏が民間の30調査機関を連携させたそうです。
（訳注 福島原発事故独立検証委員会のことだと思われます）
原発事故直後は、政府当局の広報担当者・枝野官房長官が「ただちに健康に被害が出るわけではありません。風は海に向かって吹いていますので、ご安心ください。20kmの避難地域の外側は安全です」などと発表していました。
枝野長官は上記の調査機関に対し、枝野長官と野田総理は当時、最悪のシナリオとして原子炉が連鎖的にメルトダウンすることを想定していたことを認めています。
福島第一でメルトダウンが3件発生していました。これは公表されています。しかし、日本政府が放射性物質が放射されていることを発表すれば、それは第一から南に7kmのところにある福島第二で働いている作業員を避難させなければならないことになり、それにより第二の４基がメルトダウンすることになります。さらに南にある東海発電所にも原子炉があります。彼らはこの連鎖的なメルトダウンを恐れていました。そうなった場合、取り返しのつかないような量の放射性物質が放出されることになり、結論からいえば、3000万人以上が住んでいる東京も避難地域とし、永久に東京を放棄しなければならなかったかもしれない、と枝野官房長官が言ったのです。
Ｔ 放射線物質が4京（けい）ベクレルとは、いったいどのような量なのでしょうか？
Ｋ 原子力を認可している権威としては、このような壊滅的な量の放射線物質が単純に大気中や海の中で拡散されると信じられることを願っています。しかし放射性物質は生物の食物連鎖の中で濃縮されますので、食べ物によって体内で被曝することが住民にとって一番危険性が高いでしょう。原子力産業はこのような問題を都合よく丸ごと無視するケースが多いのですが、これは非常に深刻な健康被害を与える可能性があります。
Ｔ 癌などですか？
Ｋ 癌だけではありません。チェルノブイリの事故を考えれば、その他にも、遺伝子上の被害を含めた様々な身体上の障害が発生しています。たとえば、「チェルノブイリ・ハート」と呼ばれる心臓にみられる奇形や甲状腺異常などさまざまです。
Ｔ アメリカでの原子力発電所に対する活動はどのようになっていますか？
Ｋ 3月12日、大規模な市民の不服従抗議活動を行う予定で、多くの人が参加する予定です。
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「大企業の『欲望』という名前の種を足で踏みつぶせ」
「生命の価値は、利益よりもずっと重要だ」
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★その他、関連ニュースなど★
ＣＮＮ「福島第一原発と同型の原子炉格納容器に不安再燃―米国」
http://www.cnn.co.jp/usa/30005673.html
朝日新聞「セシウム放出４京ベクレル 従来推計の２倍 気象研」
http://www.asahi.com/national/update/0229/TKY201202280824.html
文中に出てくる船橋洋一氏については、ウィキの説明よりもこっち「裏側の顏」がおもしろいです。
【アンサイクロペディア】
http://ansaikuropedia.org/wiki/%E8%88%B9%E6%A9%8B%E6%B4%8B%E4%B8%80
