「『自称』革命家が街頭の住民を射撃――ホムス市の目撃者」
3月2日【RT・シリアの動画付き】 http://rt.com/news/syrian-witness-report-rebel-crimes-639/


 反乱軍が送水ポンプや電力変換機などを破壊したため、住民は電気も水もない状態で生活している。建物の屋上からは狙撃兵が射撃しようと待ち構えており、一般市民は屋内に留まらざるを得ない状態だ。

 ダマスカス市内にいるRT特派員はホムス市内の目撃者と連絡を取ることに成功した。その目撃者によると、「自称」革命家らが街頭で一般市民を殺害しているという。外に出るとスナイパーが「後ろから射撃してくる可能性があるため」外出するなど、とうていできないという。

「スナイパーは若い人も年寄も、かまわず殺害します。彼らは一般市民を家から連行し、その人をバラバラに切断してゴミ袋にいれて捨ててしまいます」

 彼女は、フランス、レバノン、チュニジアから来たスナイパーについての噂が広がっていると主張する。

「スナイパーは主に、キリスト教徒を狙っているようです」と彼女はいう。

 Galinaさんは、ホムス市内の住民はアサド政権を支援しており、この「革命」が終わることを望んでいるという。

 先日の報道では、反乱軍がアサド勢力からの圧力のためにホムス市から退却すると伝えたものの、一方では報復すると脅迫している。

 そして反乱軍はこの動きは、兵器の不足や人道主義的に状況が悪化していることを受けての「戦略的撤退」であるといっている。

 現政権部隊による勝利が報道された直後、シリアの当局筋は赤十字社(Red Cross)に対し、反対勢力の市内の砦となっているホムス市内のババアムル地区に援助物資を送付する許可を出したと、同社の国際委員会は伝えている。

 ババアムル地区は一か月以上に渡って包囲されており、この間に何百人もの人が殺害されている。

 シリアの反乱は一年近く続いている。国連はこの流血の中で7,500人以上が殺害されたものと見積もっている。国連安全保障理事会では、バシャー・アサド大統領の辞任を求めるという決議草案が二度出されているが、ロシアと中国は、この決議草案では反対勢力による暴力行為に対する非難が含まれていないとして拒否権を発動している。

 シリア国民の大多数が必ずしもアサド大統領と彼が率いるバアス党の両方を支援しているというわけではないが、それでも政府に対する暴力的行為に反対することにかわりはなく、また、現在の独裁体制から民主主義への平和的な革命を望んでいるという専門家も多い。また、専門家らは、シリアの国民投票で89%が新憲法を選んでおり、この結果は大多数の国民が望むものを示していると考えている。

 西欧諸国の主導者らはシリアの現政権が非民主的であると極めて偽善的であるが、シリア国民の大多数の意見を尊重もしていない、と英・ガーディアン紙のNeil ClarkはRTに対して語った。

「シリア国民の57%が投票をし、圧倒的多数が新憲法に賛成する意志を表明しています。

シリアの民主主義にとって素晴らしい日となりました。しかし、西欧諸国の主導者からの反応はどうだったでしょうか?ヒラリー・クリントンはこれを皮肉な策略だと糾弾しています。ドイツの外相ギド・ウェスターウェレ(Guido Westerwelle)はこの国民投票はでっちあげだといっています。しかし、本当に詐欺的なのは西欧諸国の姿勢でしょう。この国民投票に対する西側諸国の反応を見れば、西側諸国がシリアが民主主義的になることにそれ程、乗り気でないことがわかります」