フランス・アメリカ シリアの反政府軍に対空ミサイルを供給
2月29日 【RT】http://rt.com/news/syria-arms-us-france-531/

 攻撃の対象となっているシリア国内で暴動が悪化するという報道が続く最中、自由シリア軍として知られる反政府市民軍のある大将はジャーナリストらに対し、反政府軍がフランスやアメリカから軍事支援を受けていることを伝えた。

 火曜日ホムス市内で、反政府グループの大将と名乗る男がカメラの前に現れ、ロイター通信社のジャーナリストに対し、「フランスとアメリカからの支援が我々の元に届き、現在我々のところにある」と語った。支援の特徴を詳しく説明するよう求められた時、彼は「我々は今、兵器や対空ミサイルを所持している。そして神のおぼしめしがあれば、すべてを利用してバシャー(アサド大統領のこと)を打倒するであろう」と説明している。

  国際社会はこの紛争に対し政治的解決を探し続けるために最大限の努力を払い、軍事介入という手段は回避しようとしている。しかしながら、間接的に反政府軍に兵器を供給しているかもしれない、という疑惑は徐々に膨らんでいる。

 アメリカ政府が秘密裏に反対勢力に兵器を供給するのは、今回が初めてではない。内部告発者となったFBIの翻訳家Sibel Edmondsさんは、アメリカは反対派のシリア人を隣のトルコで訓練しており、トルコとシリアの国境にほど近いIncirlik軍事基地から兵器を供給していたことに間違いはないという。

 それに加え、シリアの反政府軍が兵器を購入できるように財政的なサポートをしようと、カーターとサウジアラビアが秘密の会合を行っていたと伝えられている。

政治という足かせ

 今までは国際社会はシリア国内の紛争に対する解決となる合意に到達することはできなかった。火曜日、国連がブリュッセルで開いた緊急会議では、シリア大使は国連安全保障理事会が、国内のテロ行為を恣意的に引き伸ばし、事態をさらに激化させていると非難している。

 国連は反対派の運動を一貫して支援しており、国連安全保障理事会および総会の両方は繰り返しアサド大統領の追放を求めている。

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イギリス シリア国内の大使館を閉鎖
3月1日 【RT】http://rt.com/news/line/2012-03-01/#id27305

 理由はダマスカス市内の治安の悪化。

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フランス人政府当局者4人がホムスで戦闘中に勾留
3月1日 【RT】http://rt.com/news/annan-syria-visit-un-563/

 アサド政権側の部隊がホムス市内の軍事作戦中に、フランス人政府関係者4名が拘留されたという。そのフランス人は、反対勢力に捕虜とされていたと話しているが、彼らがどのような任務でホムス市にいたかは、依然として不明のままである。

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シリア反政府軍 ホムスから撤退
3月1日 【RT】 http://rt.com/news/syrian-rebels-retreat-homs-607/

 反政府軍が一か月に渡り包囲していたホムス市内のババアムル(Baba Amr)地区から撤退し始めている。反対勢力はこの動きを「戦略的撤退」であるとし、数名はカバーとして居残るという。

 反対派部隊は、木曜にアサド大統領によってこのエリアから立ち退かされていたとAP通信社は伝える。ババアムルの一団は、この地区の包囲時に自宅に取り残されていた4,000人の一般市民が安全な場所に逃げることができるように、退却するものと話している。反対政府は、アサド政権が「ホムス市内の一般市民を標的とした」代償は大きいものになるだろう、と警告している。

  今日早くシリアの反対勢力は、武力抵抗を行っている様々なグループを一体化させるという、新しい戦略的活動を行い、これによりシリアの内戦がさらに進行しそうな勢いになっている。

 「革命は平和的に始まり何か月も平和的なままであったが、今日の現状は異なってきている。シリア国民評議会はこの新しい現状を目の前にしてその責任を背負わなければならない」シリア国民評議会のリーダーは語った。