2月18日 【RT】http://rt.com/news/us-al-qaeda-syria-otrakji-635/


アメリカとアルカイダはアサド政権転覆のためにお互いに利用しあっているものと、オンライン・マガジンSyria Commentの編集者Camille Otrakjiは確信している。


米政府が反対勢力への支援の延長を検討している一方で、米・国家情報長官ジェームス・クラッパー(James Clapper)は、「アルカイダがシリアの武装反対勢力と連携している」という


上記の編集者OtrakjiがRTのインタビューで語ったところによると、米政府・アルカイダの両者ともにお互いを利用し、後々は相手を自らのコントロールの下に置こうと企んでいるという。


「例えば、イスラム教徒とアルカイダは『アメリカや、その他の宗教とは無関係の勢力と提携することはできるだろう。ただし、後で自分たちが政権を握るのだ』と考えています。
その一方でアメリカは、シリアの現政権を取り除く目的でアルカイダを一時的に利用し、その後どうにかしてアルカイダを取り除けばいい、と考えています。そのため、残念なことですが、両者は連携しているように見受けられます」


彼は、アメリカ政府内でどのように意思決定がなされているかを理解することが非常に重要であるとつけ加えた。

「のちのシリアで何か起こるか、まったく考慮に入れていない人が一部います。これは私がアメリカ政府内の人から聞いた話ですが、単にシリア現政権を罰したいだけという党派の人たちがいます。ヒズボラが1982年にレバノンでアメリカの部隊を攻撃した際にシリア政権が支援を行ったことに対する罰です

Otrakjiがいうところによると、もう一派は、(シリア現政府の転覆後は)選挙が行われ、シリア人はアルカイダや他のイスラム勢力が選挙に勝ったりはしないだろうと考えている楽天的な人達がいるということだ。

「彼らは今のところは、単に希望を持ちたいだけで、現在に焦点を合わせて現政権を取り除くことだけが望みなのです。その後はなんとかできるだろう、と考えているようです」


ジャーナリストで平和活動家のDon Debarは、リビア国内ではアメリカは既にアルカイダと同盟関係にあるという。

(訳注 カダフィ殺害後のリビアの実情はこんな感じでしょうか↓)


「まず、リビア国内ではアメリカはアルカイダの政治的同志になっています。次に、アルカイダの歴史を考えると、実際のところアルカイダは、70年代後半から80年代の初頭にアフガニスタンでアメリカがソ連と戦争していた時のアメリカを支持していたグループの後継者なのです」

Debarはまた、アルカイダが最近シリアの反対派を支援しているとコメントしたことを覚えている。「アメリカはこの同じグループを、支援しているばかりでなく、武装させたり訓練を与えたりしてもいます」

(訳注 つまりこういうことでしょうか?↓)


上記の活動家はこう続けた。「つまり、アメリカがアルカイダを利用するかどうか、という問題ではなく、すでに起こっていることなのです」