先日のスーパー・インフルエンザについての記事はロシアのメディアRTによるものでした。

下記の記事はイギリスのDaily mail(デイリーメール)紙によるものです。

英語ではどちらも「super-flu」と、同じ用語で同じウィルスを指していると思われそうですが、両紙ではこのウィルスの「製造過程」が全く異なっており、まるで別のウィルスのようです。


RT        ― 「研究所で開発されたウィルス(11月24日)」

デイリーメール ― 「二種類のウィルスが人の体内で同時感染することで突然変異によって生じる可能性のあるウィルス(11月 3日)」


しかし、ウィルスの性質は両者ともよく似ています
・24時間以内に大流行
・鳥インフルの「変種(strains)
・致命率が高い
・人類は免疫力をほとんど持っていない


日本語では「強毒性鳥インフルエンザという名前でニュースになっているようです。
1月23日 http://www.worldtimes.co.jp/today/kokunai/120123-4.html


また、最近の日本語のニュースを読めば、RT説の方が正しかったことがわかります。


デイリーメールの報道の方は、博士(権威)の意見などを用いて、説の信ぴょう性を高めるためにかなりの努力が払われているようですが、目的は一体なんだったんでしょう。


万が一、アメリカが秘密裏に入手できた場合に、秘密裏に生物兵器として利用しようとしていたのでしょうか?


または、人を「恐怖」に陥れて、安全性も実効性もいまいちな予防接種の接種を促進することでしょうか。

イギリスの医療関係者には、インフルエンザ予防接種が強力に勧められていますが、去年、実際に予防接種を受けている人は26%に過ぎません。
医療機関の現場に携わる人達が接種を拒否しているのには、何か理由があるからでしょう。



【補足】引用元のDaily mail紙とはイギリスのタブロイド紙であり、創始者の一人ハームズワース子爵は帝国主義者であり、今でもアメリカとは深い関係にあるようです。

しかも、デイリーメールによると、このウィルスが「発生」されるかもしれない可能性を発見したのはアメリカ人博士。一人は海軍所属です。

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2011年11月3日 【Mail Onine】http://www.dailymail.co.uk/health/article-2056953/Deadly-strain-super-flu-spread-Britain-24-hours.html

「24時間以内でイギリス国内に流行する可能性 致命的な新種のスーパー・インフルエンザ」

「鳥インフルエンザと普通のインフルエンザが合体し、史上最大の生物学的脅威となりうる」科学者による警告


新種で致命的被害をもたらす変種のスーパー・インフルエンザがイギリス国内に24時間以内に広がる恐れがあると、専門家が警告を出している。


鳥インフルエンザと通常のインフルエンザが合体して新種のウィルスとなる可能性があり、「人類史上最悪の生物学的な脅威である」そうだ。


デイリーメール(Dayly Mail)紙によると、この警告は、季節性インフルエンザと、さらに感染力の強い新型インフルエンザに感染する人が同時に出始めたために、例をみない爆発的感染に直面する恐れがあることを示唆しているそうだ。


科学者によると、これにより致命的となりうる突然変異が発生する可能性が生じる。つまり人類がほとんど免疫力を持っていない「恐ろしい」スーパー・インフルエンザが発生するかもしれないのだ。


感染病疾患の権威として世界でも著名なPeter Hotez博士によると、「この人類がほとんど免疫力を持っていない変種ウィルスは感染力が非常に高く、ある大陸から別の大陸に24時間以内に広がる可能性がある」とのことだ。


アメリカ熱帯医学会(American Society of Tropical Medicine and Hygiene)の会長である彼はまた、世界中で新しく致命的な変種に対する厳格な監視の目を、このウィルスの発見のためにより一層光らせる必要があるという。


昨年、イギリス国内で季節性インフルエンザが原因の死亡が600人を超え、それに圧倒された病院は通常の手術の予定をキャンセルせざるをえなかったほどである。


2010年の爆発的流行には専門家も驚きを隠せないものであったが、それはインフルエンザの予防接種の接種率が低く、イギリス人はほとんど免疫力を持っていないためだ。


今年のウィルスの本当の性質が判明するのは、もっと寒くなり、屋内で時間を過ごす人が増えて病気の感染の速度が速まるまではわからない。


カンボジアの専門家が季節性インフルエンザと流行性新型インフルエンザに同時に感染する人が発見されたことから、このような警告がなされた。


鳥インフルエンザは通常は人間同士では感染力が低い。しかし、新型のような変種ウィルスに感染した人が鳥インフルエンザに接触するまでは時間の問題であろう。そうなった場合、何万人もの人類を死亡させ、数週間で世界中に広がる可能性のあるスーパー・インフルエンザに突然変異することが懸念されている。


アメリカ熱帯医学会の発表によると、カンボジアのケースでは、両方のインフルエンザに感染した人は無事回復し、変種ウィルスにはならなかったそうだ。


イギリスのインフルエンザを専門にするJohn Oxford博士は、Daily Express紙に対してこう語る。

「これまで小さな危機状態がありました。鳥インフルエンザはまだ、大流行のポイントには来ていません。エンジンがかかった状態ですが、まだ動き出していないような感じです。

万が一、今存在する変種ウィルスに同乗した場合、あまり望ましいものではなく、世界中の人が免疫力を持っていないウィルスが作られることになります。そうなると世界はこのウィルスのやりたい放題になるでしょう。

カンボジアは、世界に六か所ある鳥インフルエンザが根付いた地域の一つであり、日ごろから鶏や人間が死亡しています。

これは慎重にとらえるべき警告です。

インフルエンザA型ウィルスの一種と他のウィルスに同時に感染するのは、稀なケースであると言われています。

しかし幸運なことにこの同時感染にはH5N1型は含まれていませんでした。

万が一、そうなっていまうと、世界大感染という展開になるでしょう。そうなるまでは時間の問題に過ぎません」


カリフォルニアのサンディエゴにあるアメリカ海軍健康リサーチセンター(U.S. Naval Health Research Centre)内の呼吸器系疾患の主任であるPatrick Blair博士が、この稀な二重感染を最初に発見した。彼は警告する。

「インフルエンザのウィルスは常に変化し続けています。

季節性インフルエンザ、汎発性インフルエンザ、そしてH5N1鳥インフルエンザが相当存在している地域で重感染が発見されたということは、感染した豚や人間の体内でミックスされて、世界に恐ろしい健康問題を引き起こす可能性があるということです」