アメーバのニュース記事
 「山岡賢次国家公安委員長兼消費者担当相は5日、内閣府職員への年頭訓示で「ユーロは破綻するんじゃないか。中国(経済)のバブルも破裂する可能性がある」との見方を示したうえで「金融・経済の大津波がやってくる」と述べた。
欧州債務危機への懸念を強調する意図があったとみられるが、担当でもない閣僚が具体的な根拠を示さずに他国通貨の破綻を予言し、それを「津波」に例えたことに批判が出そうだ。 山岡氏は「政治が混乱していることが一番良くない」とも発言。昨年末に自身の問責決議が参院で可決され、辞任を求める野党との対立で次期通常国会は冒頭から混乱が予想されるが、山岡氏は「与野党問わず態勢を整えないといけないと危機感を強く持っている」と述べるにとどめた。 
内閣府の年頭訓示は東京・霞が関の合同庁舎で行われ、藤村修官房長官や山岡氏ら7閣僚が職員約200人に訓示した。」

 ユーロが破たんするかも?!そんなことはニュースを読んでいる人なら誰でもわかっていることでしょう。

 ただ、国の政治家が公の場で話すことではありません。そのような軽率な発言は無駄に国民をパニックに陥れるだけです。知っているなら、黙って万が一に備えた政策を立てておいたらいいでしょうに。

(ちなみに、そのユーロが破たんしかけている時に、自国の通貨(ポンド)を捨てて通貨もユーロを導入するよう、イギリスがドイツなどの他のEUの国に言われましたが、イギリスは拒否。

 一方、債務超過で破綻したギリシャは、「1300億ユーロを投入(財政援助)してくれないなら、ユーロ抜けるよ?!そしたら、ギリシャ国債を持っている国なんかも大変だよ?!」とEUに脅しをかけるほど追い詰められています。ちなみに、このパニックを避けるためか、ギリシャから海外移住する人数が増加の傾向にあるようです*(1)。)

 山岡氏の詳しい発言が見つかりませんのでニュース記事にある文だけからの推測になりますが、ユーロ崩壊と中国のバブル崩壊を一言で語ると非常に密接な関連性があるような印象も与えるでしょう。つまり「ユーロが危ない、そしたら中国も危ない、そしたら日本にも『金融・経済の大津波がやってくる』」というところでしょうか。

 さらに中国は明らかに今はバブル経済状態で急成長中ですが、日本を含めた他の国々の例を見ても、バブルはいつかは必ず弾けるもの。わざわざ言わなくてもいいことです。 しかも、「大津波」・・・。正月早々、なんて表現をするんでしょうか。

 民主党政権ってバカか無神経ばっかりなんですか?

 そういう、「既存政党にはもううんざり。顔があるだけで中身が空っぽだ」と思う一部のドイツの人たちが始めたのが海賊党*(2)。 インターネットに対する検閲や人為的な独占に反対し、情報の透明性を求める政党ですが、自らも言っている通り、経済に対する政策はほとんどなし。それでも、2011年12月の選挙では得票率8.9%で15議席を確保しました。*(3)こうやって、国民のニーズに合わせて新しい政党がどんどんできて議席を取ってくると、自然ともっと国民の意見を聞くような政治ができるのではないでしょうか。




*(1)朝日新聞 http://www.asahi.com/international/update/1017/TKY201110170102.html

*(2)ウィキピディア http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E6%B5%B7%E8%B3%8A%E5%85%9A

*(3)RT英語 動画付き http://rt.com/news/pirate-party-germany-berlin-231/

*(4)RT英語 動画付き http://rt.com/news/neo-nazi-germany-economy-125/

「ギリシャがEUから脱退するか?転落へ一直線」【RT】http://rt.com/news/greece-bailout-euro-crisis-197/