初歩的なことだよ、ワトソン君! | 万事塞翁がフランス

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フランス南西部に住んでもうじき30年になります。双子男女の母、フランス人夫の妻です。日常のあれこれをつぶやいています。

 きのうの朝はサルマンラシュディの話が響いたのか、久々にブログを書いてみるかと思い立ち、パソコンに向かうこと30分。しかしなんと書き終わったところでうっかりして記事を全消ししてしまった。どれだけ馬鹿なのだと呆れながら、何とか復活させられないかと格闘すること小一時間。結局ムリ! とあきらめてとりあえずスーパーに買い出しに行った。  

 

 そこで、気分が上がる出来事があった。どこのスーパーでも時々やってるキャンペーンなのだが、買い物の金額に応じてもらえるクーポンシールを集め、キャンペーン中の商品を6割引きとかで安くゲットしましょう、というもの。大体はキッチン用品なんだけど、今回は結構良さげな包丁類があり、これは良い、欲しいとレジのお姉さんにシールをもらった。 

 

 スマホ上でも集められますけど、どうします?ってお姉さんに聞かれたけどシールがいいです、カタログに貼っていくの好きなんですって言ったら「分かります!」って共感してくれたじゃない。機嫌よく家に帰って買い物を片付ける。次は例のシールをカタログに、と探すがどこにもない。自分のカバン、買い物かごの中をいくら見てもない。レシートと一緒に買い物かごの中に放り込んだのを覚えているのに…。気分が急降下だ。

 

 買った食品とかに張り付いてなかったか見て行ったけどない。そこであっと思った。あれじゃね?と。棚の上部に片づけたビスコットの箱。(ん?ビスコットって日本語で何というのだろう? フランスでは朝食によく食べるサクサクのやつなんだけど) あいつに隠れてるんじゃないのかい?と。そうしたらあった。箱が籠状に上部が開いていて、そこにうまいこと落ちて挟まっていたのだ。

 

                このように挟まっていた 箱の隅っこに

 

 

  こんなこともあるのかと、我ながらの明察に思わず顔がニヤけ、あの有名な名探偵ホームズのセリフが頭に浮かんだ。

 

 Elémentaire, mon cher Watson! 初歩的なことだよ、ワトソン君!

 

 

 そこで一気に気分が再び上昇。情緒が絶好調に不安定な朝だった。シールごときで全く…。