素敵な別れ | 若葉日記・・・ナイロビ編

若葉日記・・・ナイロビ編

我が家のナイロビ生活も3年目に突入。
若葉ちゃんはナイロビ日本人学校3年生になりました。
どんな出来事が待っているかな~!?

3月は日本人学校でも卒業、お別れの季節です。certificate*

親の仕事(駐在)に着いてきている子供達が多いので、

人事異動の多いこの時期は、卒業以外にも転校も多くなります。


13日に行われた卒業式。

今年は中学生1名、小学生4名が卒業していきました。

この5名のうち来年度も日本人学校に残るのは

新中学1年生の1名だけで、他の4名は日本へ帰国していきます。


普段、学校に行事で行くと「ザ・悪ガキ」って雰囲気の

小学6年生男子4名。

いつも賑やかに笑って、子犬のようにじゃれあっている彼らが

こんなに大人に見えた日はありませんでした。


全員が卒業に際してのメッセージを発表しましたが、

本当に誰も彼もしっかりと自分達の未来を見つめていました。

そして全員が口にした、家族への感謝の気持ち。

式に出席していたお母さん達も、涙が止まらない様子でした。三女A

私まで「自分の子供じゃないのに~あせる」と思いながらも

涙がどんどん沸いてしまいました。


子供達からの「ありがとう」


これほど親冥利につきる言葉はありません。


そして一番私が感動したのが、中学3年生女子の言葉。


彼女はやはりお父さんのお仕事でナイロビにやってきたのですが、

日本人学校に転校してきたのが去年の12月。

ですから、ナイロビ日本人学校には実質3ヶ月程度しか通っていません。

しかも、たった一人の中学3年生。

お年頃の女の子にとっては、色々と反発したくなることも

たくさんあったことでしょう。

その辺を彼女はとてもストレートに「どうして自分の学校じゃないのに

卒業しなければならないのかと思った日もあった」と言っていました。

それは本当に彼女の正直な気持ちだったと思います。


でも、その上で「海外の色々な国に連れて行ってくれて、

お父さん、お母さんありがとう」と言った彼女。


もう、その言葉を聴いただけで私まで涙、涙・・・。次女A


本当に良い家族、良い親子関係なんだろうなと感じました。


我が家も若葉ちゃんを無理矢理ナイロビに連れてきました。

せっかく入った日本の小学校。

お友達も出来た、楽しい毎日を奪ってしまったのは事実です。


それでもこうして家族でナイロビで暮らして

日本人学校に通わせる事を我が家は選びました。

今はとっても楽しそうに通ってくれているので

とりあえず胸をなでおろしていますが

将来大きくなった時に若葉ちゃんから


「ナイロビに連れて行ってくれて、ありがとう」


そんな風に言ってもらえたら、すまないな~と思う私の気持ちも

報われるような気がします。


最後に全校児童・生徒やPTAの腕と腕で作られたトンネルを抜け

5人が日本人学校を卒業していきました。

どうか彼らの明日が、楽しく幸せなものとなりますように!!