日本が「まさか」という坂を転げ落ちないために | 若狭勝オフィシャルブログ「法律家(Lawyer)、議員(Legislator)、そのL字路交差点に立って」Powered by Ameba

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4月初旬のこの時期は、全国各地で入学式が行われています。
卒業にちなんだ歌というのは、よく耳にしますが、
逆に入学にちなんだ歌というのは、あまり聞いたことがありません。
パッと思い付くのは、ピッカピッカの1年生~♪というものぐらいでしょうか。

この時季は、いわゆる桜ソングにあふれていて、
入学シーズンは、これとタイミングが重なるので、
入学ソングは必要ないのかもしれませんね。
ちなみに、私が好きな桜ソングは、福山雅治さんの「桜坂」です。

2016.04.06_上野の桜_R3 

平地の少ない日本には、坂がたくさんありますので、
坂の上に桜が植わっていたりする風景をよく目にします。
丘の上にある国会議事堂は、それこそ坂に囲まれています。

いろいろな坂がありますが、小泉純一郎元総理によれば
皆さんご承知のとおり「人生には3つの坂がある」そうです。
上り坂、下り坂、そして、まさか。

「まさか」とは、予測していないことや、あるはずがないことが
起きたときに使われる言葉です。つまり、想定外ということです。
他方、国会で作っている法律は、人々に予測を与えるものです。

少し専門的に言うと、「何をしたら(要件)」と「どうなる(効果)」を法律に
書き込むことによって、例えば「誰かがこんなことしたら、警官はその人を
逮捕できますよ」と規定することで、逆に、国民は「こんなこと」をしなければ、
自分は「逮捕されることはない」のだと予測した上で行動することができます。

裏を返せば、そういう法律がなければ、たとえ悪い奴であっても、
警官はその者を逮捕したり、必要な措置をとることができないわけで、
「まさか」が起きたときに、何もできずに地団駄を踏むことになるわけです。
そうした「まさか」のテロに備えて、テロ対策法の制定を私が訴えるゆえんです。