本日3/29(火)、平成28年度予算が成立しました。
桜が咲き誇る中、様々な事象が時の経過とともに動いています。
しかしならが、時が経っても、何ら変わらなかったことがあります。
それは10年前に、テロ対策基本法案が検討されたにもかかわらず、
その後、これだけ時が経過したにもかかわらず、その法案が
法律となることもなく、今日を迎えているということです。
9・11にアメリカでのテロが起きても、
オリンピック・パラリンピックが東京で開催されることが決まっても、
フランスを始め各地でテロが続発しても、
わが国では、テロ対策法の制定に係る具体的な動きがないまま、
今日まで来てしまったのです。
欧米諸国では当然の、テロ対策を盛り込んだテロ対策法を
わが国でも成立させないと、テロ対策としては、
実は、本当にお手上げ状態の面があるのです。
先週、私は、治安テロ対策の会議で、関係官庁の皆様に
「テロ対策に万全を尽くします」
という言葉は使わないでほしい、禁句ですと申し上げました。
この言葉が口されることによって、それを聞いた政治家は、
担当部局が万全を尽くすと言ってる以上、大丈夫なのだという錯覚に
陥ってしまうから、その言葉は麻薬のように罪深いのだと言いました。
仮に、今、テロ対策法制定の準備に取り掛かっても、テロ対策法が
現実に施行を迎えるまでに相当の時間を要しますので、よくても
オリパラの直前にようやく施行できるという工程になります。
ですから、既に事遅し、手遅れの感を否めません。
差し迫ったテロの恐怖から国民の命を現実に守るためには、
本日施行になった平和安全法制よりも、テロ対策法の方が、
はるかに優先度が高いと私は思っておりました。
国民の多くの命がテロで奪われることがないよう最大限尽力することが
私の政治家としての大きな使命だと思っております。