週刊文春(2019年11月7日発売)の掲載記事で私は、過去10年の取り組みとは全く逆の内容を書かれてしまいました。

それは、女子野球の認知と女子野球の普及、そして女子野球の目標を作るための「女子プロ野球リーグ」を私が独裁しているかの様な内容記事でした!


【0を1 ゼロをイチ】にすることが得意な私は11年前に女子プロ野球リーグを設立しました。

当時の女子野球競技人口は約600人と言われ、女子硬式野球部の有る高校は全国に5校でした。
この10年で女子硬式野球部は40校を超え、小学生の女子野球チームを加えると、競技人口は約2万4000人と大きく増えています。

これも女子プロ野球という目標があっての、女の子たちの夢の創り、その場所を継続維持したからだと思っていました。

しかし、週刊誌はその事実を曲げた記事内容でした。自分の性格や人生を全否定された内容に、ただただ悔しさと腹立たしさと怒りが込み上げてくる日々を送りました。
ネットでは誹謗中傷を受けました。事実ではないことで受ける中傷記事って悔しいです!
弁護士とも相談して告訴をも真剣に考えましたが、このタイプの週刊誌は慣れているので、今は辛抱して、言い訳ではない事実を本にする事を選びました。

そして11月中頃から12月下旬にかけて書き下ろしたのが『女子プロ野球 クライシス』です。
書き始めの頃は、怒りが込み上げた文章ばかりで、言い訳の様な文章になってしまいました。

しかし、週刊誌の嘘に対抗する文章では自分が惨めで情けなくなってしまうので、初心に戻り、なぜ女子プロ野球を創設したのか?次の10年をどうしたいのか?にポイントを絞って書き上げました。言いたいこと、分かって欲しいことは本の何倍もありますが、誰かを悪者にして自分の正義を伝えるより、事実のみを書くことで私自身の気持ちの整理がつきました。

2020年2月5日、女子プロ野球クライシス(現代書林)は発売されました。


10年で約100億円の運営費を投資して大赤字経営の女子プロ野球リーグは、経営者としては失格です。
しかし、それでも今季女子プロ野球リーグを続けるのは意地を張ってるのではなく、夢の継承のバトンを次世代に繋ぎたいためです。
この書籍を書いて、改めて脳裏に染み込んだことは【3つの夢】でした。