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みなさんこんにちは!

ドイツ在住20年目ピアノ弾きのラインスハーゲン わかなです。

 

お忙しい中読みにきてくださって

ありがとうございます💕

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今日はちょっと、私なりの「エリーゼのために」の解釈をお話ししたいと思います。

 

昨日のエリーゼの話についてはこちら

 

「エリーゼのために」〜エリーゼにせまる〜

 

 

 

みなさん一度は耳にしたことがある、出だしの「ミレミレミシレドラ」

 

 

余談ですが、ドイツって「ドレミ」は全く浸透していないんですよね。

 

なので、ドイツ語読みで「エーディスエーディスエー」と歌うと

 

全く違った曲、これ?という感じになります。

 

(あまりに固すぎるので、実際はドイツ語で歌いませんが😊)

 

 

で、この最初のミレミレミ。

 

                  (Wikipediaより)

 

 

 

「ミ」と「レのシャープ」の間柄が半音と言って、

 

鍵盤上では隣り合わせになるのですが、

 

(白鍵と黒鍵、または「ミ」と「ファ」や「シ」と「ド」のように白鍵の間に黒鍵がない二つの音のことを『半音』と言います。)
 

この半音って、いろんな曲の中で

 

「あーもどかしい」

 

「痒いところに手が届かない」

 

という感じを表すことが多いんですよね。

 

 

まっすぐ最短でサクッと行きたいのに、

 

うねうね曲がりくねって、なんかもどかし過ぎる感じ。

 

うまく伝わるでしょうか・・・?

 

 

友人が、〇〇ちゃんのことが好きで、

 

〇〇ちゃんも友人に好意を持っている。

 

早くデートに誘えばいいのに、友人はなかなかデートに誘わない。

 

もう、早く!

 

みたいなもどかしさ?

 

 

とにかく、このエリーゼの出だし「ミレミレミ」の半音階が、

 

私にとっては、ベートーベンのもどかしさに感じるのです。

 

 

テレーゼにがっつり告白してみたいけど、勇気いるな、みたいな。

 

恥じらい、もあるかもしれません。

 

 

だけどそれも一瞬で、すぐに左手の伴奏とともにベートーヴェンの想いは流れていきます。

 

 

そして中間部のヘ長調(曲の雰囲気が変わって明るくなる部分)

 

ここから、メロディも左手の伴奏も変わるし、早いパッセージも出てくるので、

 

生徒さんが練習していると、テンポがゆっくりになりがちなのです。

 

が!

 

もうここは、雰囲気で走りきる事も大事、と私は考えてて、

 

生徒さんにはよく

 

「ここはベートーヴェンとテレーゼが馬に乗ってどこかに出かけてるシーンだよ。

 

ベートーヴェンはきっとデートしてるところを想像して、楽しくなってると思うから、

 

ワクワク、スキップする気分で弾いてみて」

 

と横で、腕をぐるぐる回しながら(?)テンポアップさせてます。

 

 

そしてまた最初の「ミレミレミ」から始まるテーマが来て、

 

後半部の、左手でずっと鳴らされる低音の「ララララララ・・・」が始まります。

 

 

これは、私はベートーヴェンの鼓動、と考えていて、

 

もうベートーヴェンは緊張度マックスな訳です。

 

 

最終ゴールが、デートしたい、なのか、告白したい、プロポーズしたい、なのかわかりませんし、

 

そこはもうどうでもいい(笑)

 

 

とにかく、テレーゼとハッピーエンドを迎えたい訳です。

 

そこに行きたいけど、どうしようすごく緊張するな、の心臓音。

 

これが「ララララララ」。

 

 

そう想像しながら私は弾いています。

 

 

そして、ベートーヴェンはどう決断するのか。

 

最後に、よし俺は行くぞ!と決められるのか。

 

 

ベートーヴェンの迷いは続きます。

 

 

そして、ずっと続いていた左手の連続音の後の、休符。

 

 

静寂が訪れ

 

そしてベートーヴェンの決断の時が来ます。

 

(なんか書いてて、めちゃくちゃ大げさ😅)

 

 

 

下から上に、三連譜というリズムで一気に駆け上がって盛り上がりを見せ

 

お、行くんだな!と匂わせるのですが、

 

それも束の間

 

すぐに例の半音階で下降していってしまいます。

 

やっぱり、勇気が出ない・・・

 

 

 

そして、またテーマが戻って来ます。

 

ミレミレミシレドラ

 

 

 

楽譜によっては、最後に

 

 

morendo

 

消え入るように、絶え入るように

 

 

と書いて入る版もあり、

 

私は、最後ベートーヴェンが、

 

あぁ、もうダメだ・・・消えたい

 

と絶望と悲しみにくれた気持ちで曲を書き終えたのではないか、と想像しています。

 

 

 

本当に勝手気ままな私の解釈なので、

 

あぁそんな考えなんだね、くらいに留めて読んで頂けたら幸いです。

 

 

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました💕

 

 

 

 

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