少し前になりますが、兵庫県神戸市六甲山の『六甲比命大善神社』にお参りしてきました。

 

以前から一度お参りしたいと思っていたのですが、ハイキングコースですらない山道の参道と聞いていたので、<天気の良い日><暑すぎない日>を選んで、友人と一緒に赴きました。

 

山道と聞いていたので、ハイキングor登山の装備で出発。

 

私たちは、「六甲山ガーデンテラス」にクルマを停め、そこから歩くことに。

「六甲山アスレチックパークGREENIA」の脇を抜けて、未舗装の道を行き、「六甲山の上美術館」の前を通るルートで向かいました。

 

山の地図を持っていないと…グーグルマップだけではたどり着けなかったかも…

 

 

 

(「六甲山の上ミュージアム」の手前に六甲比命大善神社の駐車場がありました)

 

途中、巨石に般若心経が刻まれた「心経岩」などもあります。

 

このあたりは、おそらく六甲比命講の方が整備してくださっているようで、案内板なども各所にあり、迷うことなく向かうことができます。

 

見えてきた大きな磐座が、御神体とされている通称ウサギ岩

(すみません、今回写真がほどんどありません)

圧倒される大きさ、迫力!

にもかかわらず、周りの木々を押しのける風でもなく、絶妙のバランスを保っていて、まさしく「調和」の象徴のような印象です。

 

磐座の脇に、これもおそらく六甲比命講の方が設置してくださったと思われる階段梯子があり、手すりを持ちながら登ると、小さな拝殿があります。

 

拝殿の奥に祠が祀られています。

 

(六甲比命大善神社HPよりお借りしました)

 

大きな岩と岩が「人」の字のように、これまた絶妙のバランスで組み合わさっています。

 

御祭神は、弁財天(吉祥天)で、六甲比命さま。

正式名は、撞賢木厳魂魂天疎向津姫命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)。

 

天照大神様の荒魂とされる神様です。

 

記紀では女神である天照大神様は、記紀の元となった三輪系の伝承集「秀真伝(ほつまつたえ)」では男神で、こちらでお祀りされている六甲比命様はその正室

 

日の神である天照大神に向かい合うことが許された姫という意味で「向津姫(むかつひめ)」と呼ばれるのだそうです。

 

この「向津姫」が祀られている山から転じて、向津山(むかつやま)・武庫山(むこやま)・六甲山(むこやま→ろっこうさん)となったとか。

 

また、向津姫は別名・瀬織津姫とも呼ばれ、記紀にはまったく登場しない神様。

その神様をお祀りする磐座が御神体であるウサギ岩。

 

拝殿前には六甲比命講の代表・大江幸久先生がおられ、色々と興味深いお話を聞かせてくださいました。

 

御朱印も頂くことができました。

 

六甲比命大善神の御朱印

 

右上は社紋「光琳の宝珠」

左上のウサギは、御神体の磐座がウサギの形をしていること。波は、水の御神徳から。

そして、ヲシテ文字で「瀬織津姫」

左下は、陰陽太極図となっています。

 

 

 

もう一種類の御朱印は「瀬織津姫大神」の御朱印

(上の御朱印の2倍の大きさです)

 

 

右下の八咫鏡は天照大神を、左下は瀬織津姫を表しているそうです・

ヲシテ文字は「天成る道(あめなるみち)」と記されています。

 

清々しく、エネルギーに満ちた場所でした。

 

 

拝殿をあとにして、山を登っていくと不思議な形の巨石「雲ケ岩」に出会いました。

 

 

(やっと写真が撮れた…)

 

法道仙人がこの地で修行中、紫の雲に乗った毘沙門天がこの岩の上に現れたのだとか。

 

 

他にも「仰臥岩」という名の平たい岩があったり、その奥には八大龍王を祀る祠があったりします。

(すみません、写真ありません)

 

道なりに少し下って行くと、すぐに舗装した道路にでました。

 

もっと険しい道かと思っていたのですが、キツかったのは拝殿に登る階段梯子の辺だけで、ぬかるんでいたりしなければ大丈夫そうです。

とは言え、お参りされる方はスニーカーや登山靴必須です。

 

平日だったのですが、次々とお参りの方が来られていました。

何度も来られているかたも多いようです。

 

ちょっと異世界に入り込んだような、不思議な空間と空気感。

大変興味深いお参りでした。

 

この日はとってもお天気が良く、暑すぎず風も爽やかで、ガーデンテラスから大阪湾の眺めが最高でした!

(写真ないんですけど…)

 

今回、六甲比命大善神社さまのHPと、NAVI彦さまのブログを参考にさせていただきました。

 

有難うございました。