私そんなに強いわけじゃないんだけどな
と思うけど
まぁ耐える強さは圧倒的にあるから
そう思われても仕方ないなぁと思ったりする
実際強いしな…チーン

強さの素は、言葉だ
それも
私のためにかけられた言葉ではなく
誰かの作品の言葉

書いたり演じたりするのには、鈍感力はいらないけれど
作ったりパーツになるのには、それなりに鈍感力が必要だから
鈍感力が持てず、弱々しい心が訪れたときには、麻痺しないように、甘んじて受け入れるようにしている

本を読んで、映画を観て、言葉を探して探して探して探す
たまに落とすけど、なるべく拾うか、ちゃんと埋めるように心がけている

映画は、『あなたの旅立ち、綴ります』『クソ野郎と美しき世界』とかね
本は、今度また紹介するね

言葉言葉言葉
渇望していた私は
歌詞という世界に潜入することにした
そしたらなぜだか「たま」の歌詞に当たった
爆発しそうに昂ぶった
びっくりしすぎて、思わず全作品の歌詞を片っ端から読んだ

「たま」ってこんなこと歌ってたんだ
子供の頃、私は「たま」のことをファンタジーな世界の住人のような、アニメを見ているような感覚で見ていた
それが
大人になったいま読んだら

嗚呼ーーーーー!!!
す、す、すごすぎる!!!!

かねてより、私は宮沢賢治の「やまなし」のような作品を書けてしまったら、作家業をやめるだろうと言ってきた
それくらい「やまなし」に憧れ、感動していた(クラムボンが出てくる短編ね)

言葉を紡ぐ人はみんな、あんな世界観を一旦は模倣するけれど、所詮は模倣だから、いわゆる「生粋」なものはなくて、最近はすっかり求めることもなくなっていた
けれど

そこで再会した「たま」!!!
歌詞がすごすぎて、本当に雷が落ちてしまった

というわけで、調べ尽くしたら『たまの映画』というドキュメンタリー映画があることが分かり、観た
{354CB545-0069-4F94-952A-C207D196FC8D}
うはっ!!
全然感動しない!!

(ドキュメンタリー映画なのに、特典DVDにメイキングが入っているのが謎  これから観ます  期待  しかし本編は感動しなかった)
この感想は否定ではない
全然感動しないことに感動したのである

歌詞じゃないとダメなんだ
歌じゃないとダメなんだ
音楽じゃないとダメなんだ

生粋すぎる!!

真似から入るのも大事なこと
しかし
真似から入ったら必ず途中でやめること
そして
打ちのめされ、挫折し、真似から入ったものは自分の作品ではないことを自覚し、
かつ
「生粋」を超えられないことを知り、受け止め、
真似を徹底的に排除して、「自分なり」を模索する

それが私の最大限のリスペクト

「たま」の知久さんが作った『電車かもしれない』のMVも、素敵すぎた
アニメーションを担当された近藤聡乃さんの絵、ツボすぎた

「たま」の歌詞は、ぜんぶ良い
片っ端から良い

この年で、猛烈に刺激を受け、打ちのめされ、雷がドカンドカン落ちてくる経験ができたことがとても嬉しい

私そんなに強いわけじゃないからな
電気ショックで蘇生していこう

「あんた強いですけど」
という声が聞こえてきそうだが
そしてその声を否定しきれない自分が確かにいるが
そーなんだよなー
強いんだよなぁ
強がりじゃなくて
ガチめに強いんだよなぁ
でもね、桜散りましたんで
たまにはいいでしょ
「たま」だけに

お後がよろしいようで

「は?」
という声が聞こえてきそうだが
私、「たま」聞いてるんで、聞こえないふりします

明日も良き一日を

ごきげんよう