例えば紙ならば、ツルッツルとした無機質なものより、少々ばかりは、ざらつきのあるもののほうが味わいがあって好みだ
人間に対してもおなじように、私は味わいのある人を好む傾向がある
言い換えれば、情緒のある人間が好きだ

誰とでもうまく付き合えそうだとよく言われる
確かにそんな一面もあるかもしれないが、私が自ら選んだ人に共通するのは、情緒、味わいがある、ということだったりする
それは、表面的な印象や年齢とは一切の関係がない
備わってしまっているものだから

私の友人関係の中で最も年少なのは、森川葵ちゃんだ
第一印象も、第二印象も、あっけらかんとしている現代っ子
しかし、知れば知るほど、彼女の味わいに気づかされる
今では時として15歳の年の差も忘れて話しこんでしまうこともしばしばだ
葵ちゃんは、たぶんこのブログには初登場だが、実は私たちは、隙あらばこうして会ってはイチャイチャしている
そんな仲だ

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そして親友の西原亜希ちゃん
彼女のストレートさ、ほんとに好き
照れずにいつも真正面から褒めてくれる亜希ちゃん
会うたびに寿命が延びる感じがする

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二人とも、お肌も心も、ツルッツルしていてとても綺麗だ
だけど、人の痛みを代弁してくれるときの強さは清々しいほどにザラつきがある 笑
それは決してネガティヴな意味ではなく、心にヒダがあるということだ
ヒダは、女優である以上は必ず隠しもっていなくてはならない武器だ
人を守るとき、自分を守るとき、あるいは演じるときにだけいかんなく発揮されるソレは、個性という名の「柄」になる
ザラつきはきっと自身の傷跡から生まれる優しさで、人を転ばせないような滑り止めの役割を担い、
ツルッツルは他者の気持ちを慮る礼儀で、人をスケートリンクの上で華麗に舞わせるような役割を担う
だから、ザラつきとツルッツルを併せ持つことは実は奇特な才能なのではないかと私は思う
彼女たちの猛々しい柄も、ケガれのない無垢な剥きたてのゆで卵感も、私は大好き
可愛い妹たちに恵まれて、嬉しい
そして、彼女たちのような、人として美しい女の子たちとの繋がりは、私自身の誇りにもなっている
「え?だって私、あんなに素敵な女の子たちに愛されてるんだよ?」
と自信になる
無論それは、『〜8人の男たち』に登場する男性陣に対しても同様なのだが

人との出逢いは、絵画やオーケストラのように、折り重ねていくほどに重厚感を増す
そして、誰かと奏でる色や音は、必ず唯一無二だ
せっかくならば、「私たち」という私一人では創り出しようのない唯一無二を、雑音にしてしまわぬよう、そして美しいものとして遺せるよう、すなわち手放してしまうことのないよう、精進しながら育んでいきたい

皆さんも良き出逢いを
続きはまた明日

明日も良き一日を

ごきげんよう