ふと
ああ、私は、人の言葉を切り貼りして都合よく伝えたり、テンションや速度等、ニュアンスが伝わらないことがものすごく嫌いなんだな
だから『酒井若菜と8人の男たち』を自分で編集構成したんだな
と気がつく
腑に落ちた
ね
ニュースがいかに適当か、どんどん明確に、浮き彫りになっていますね
今回だけでなく、今までもずーーっと憶測を書かれてきた私のこと
いかに記事が適当か、憶測か、切り貼りしているか、過去も今後も踏まえ、覚えておいてくださると、私も気が楽です
芸能の世界は、火のないところに煙が立つ世界です
本来は暖をとることを目的にしたような小さな優しい光でも、近くに放火をし、結果、作為的に大火事にして、「火種はあったよね」と優しい光の持ち主を責め立てたりも時にする、それがこの世界です
大抵の芸能人は、常にそれを受容して、生きています
強いよねぇ
私は、適当に書きたてられることについては、慣れてきた部分も、新鮮に傷つく部分も、両方ありますね、やはり
本を読んだかたの感想には、相変わらず、膠原病について触れているものがまっっったくないのが、先日申しました通り、『酒井若菜と8人の男たち』の「ほんとう」です
未読のかたは、ニュースを信じないようお気をつけください
拍子抜けしますよ、病気告白本だと思って読むと
超えてきますよ、8人がどれほど剥き出しか、どんなに高く見積もって読んでいただいても
「結婚はしない」というニュースは、病気を皮肉ったり茶化したりしている内容ではないので、今回はそれについては特に怒ったりはしていません
が、私が結婚しないのは、先が見えない闘病生活による決断からくるものだというのは、私自身が初耳です
違うよ
それから、「りゅうちゃんに話した闘病16年」、とのことですが、りゅうちゃんは、対談時、私の膠原病のことは知らなかったと思います
覚えてないだけかもだけど、私の記憶が確かなら、膠原病について話したこと、ないと思います
また、りゅうちゃんとのトークイベントで、結婚はしないと話した、とされてる記事もありましたが、りゅうちゃんとは、トークイベント自体やってません
結婚のあれこれについては、本、全編に渡ってちょこちょこ出てきていますが、恐らく記者のかたが、パラパラッとめくって、膠原病と結びつけられそうなところを見つけ、こじつけたのでしょう
それなのに、その記事が載っているヤフーのコメント欄は「辛い」「切ない」と私への同情に溢れています
同情を誘う記事ですもの、そりゃそうだ
私が今回申し上げたいのは、このことについてです
私は現在、病気で悩んでいないんです
なのに…
私の心身を心配した純粋なお客様たちがかわいそうじゃないか!
無駄に心配させちゃいけない
不安を煽っちゃいけない
私が結婚しないのは、単純に結婚願望がないから
膠原病は関係ありません
本を読んでいただければ分かります
それから私は、膠原病について「闘病」という言葉は使いません
病気と闘う、というスタンスではスタミナ切れするので、病気と付き合う、という感覚を持っています
その感覚で過ごすことは、膠原病患者にとっては、はっきり申し上げて、常識中の常識です
常識中の常識
そんなことも知らず、膠原病の怖さ、悲惨さにクローズアップし続けてはいけません
膠原病になったばかりの人が怖がってしまったらかわいそうじゃないか
それから、膠原病は確かに、いわゆる、できちゃった婚は避けるべきですが、免疫抑制剤で治療している場合は(ステロイド治療は、私はしていないので分からない)、医師と相談しながら計画的に妊娠をすれば、胎児への影響が出る可能性は極めて低いというのも、常識中の常識です
実際に、膠原病を患っていても、妊娠、出産をしている女性は多くいます
まるで、「酒井若菜は結婚妊娠、不可能です」と言われたようなものですが、事実とは言い切れないことなので私は傷ついてもいません
私は自分の可能性を、疑いません
ただ、酒井若菜を通し、私以外の膠原病患者さんに、そんな悲しみを「それが現実」と銘打ちぶつけることで、妊娠が必ずしも不可能ではないという本当の「現実」を見失う可能性があるのなら、それは避けてあげてほしいのです
発売PRのときに、あと数時間早く、私の元に資料が届いていたらーー
この頃よく、そんな風に考えます
担当の子は、現在進行形で冗談かのようなミスを連発しているので、ぜっっったいになにか買ってもらいます んふふ
お米を10年、年二回とかね
ある作家の先輩は言いました
「本はね、創るまでが表現、発売したら商売。内容に自信があるなら、まず手に取ってもらうことが大事。そのきっかけはなんだっていいんだ」
売るためなら何でもする、という価値観は、やはり私には持ちかねますが、少し、気が楽になりました
筆は、武器にも凶器にもなります
無論、優秀な記者のかたも沢山おいでになりますが、書く力はおろか、読む力も素人以下なかたたちがプロの記者として生活できるのだから、世の中は可能性に満ちています
ただし、「心」は捨てないといけないのかもしれないから、そういう意味ではシビアな世界なのかもしれませんけれど
純粋なお客様を無駄に翻弄する記事たちへの違和感はありますが、『酒井若菜と8人の男たち』の読者の「力」のほうがプロよりも高いことが証明され、私は少し、嬉しいです
私は、「静観をする」ということは、めったなことでは人助けにならないと思っています
声を上げることをしないで「無力だ」と自分を嘆くのは、大嫌い
怖くても、声を上げないと、なんにも始まらない
おかしくない?この本、大事なのそこじゃないよ!そんな声が皆さまからきちんと上がることに、私は心から感謝しています
一方でヤフーにコメントをくださっていたみなさん、私、膠原病で悩んでなくてごめんね
でも、本を読んでいただければ分かるから
皆さまいかがお過ごしですか?
私は自分の可能性を疑わずに生きてます
わりとのほほんと
明日も良き一日を
ごきげんよう