『酒井若菜と8人の男たち』、じわじわとひろがっています

ざっとおさらい&後日談を、そして、未読のかたに向けて、あらためて内容説明を

私が敬愛する8人の男たちと対談、そして、その8人にまつわるエピソードをエッセイとして書き下ろしました
対談+エッセイ、という二重構成で、上下二段組みで400ページ越えという大ボリュームです
自分で編集構成させていただきました
一文字一文字があまりにも大切で、自分以外の人に8人の「言葉」をいじってほしくなかったから

マギーさん
【ウマイ!な男】
私の兄です
兄妹の関係が生まれた理由と、兄の半生、それから、物作りをする上で大切なことを、語り合っています
エッセイでは、私が見た、兄の兄たる所以を書いています
この章の仕掛け、皆さんいくつ見つけられるでしょうか
他愛のない話のようで、実はこの本全体の大きな物語のプロローグにもなっています

ユースケ・サンタマリアさん
【スナフキンな男】
ユースケさん節炸裂
対談時の温度や速度が、ダイレクトに伝わるのではないかと思います
パブリックイメージとは間逆の、ユースケさんのエネルギー源はみどころかと
ネガティヴをパワーに変えるその強さは、あまりにも美しくて、悩みを抱えているかたには、発見があると思います
とんでもない後日談ができましたが、それはまた今度

板尾創路さん
【トトロな男】
ごっつ世代必読
板尾さんの唯一無二の存在感が生まれた背景には、挫折のようなものがありました
不得意なものは捨てる
ユースケさんと板尾さんを読み比べてみれば、どちらが自分に似てるか、あるいはどちらを参考にすれば前に進めるか、色々な「方法」があることが、伝わるかと
板尾さん、博士さん、岡村さん、日村さん、という芸人さんが一冊にまとまってる、って、すごいですよね

サンボマスター山口隆さん
【温もりの男】
固有名詞の数々に打ちのめされます
ツボすぎたり、勉強になったり
表現ってなんだろう
そんなことをあらためて考えさせられます
表現をする人間の、見る、読む、の深さには、圧倒されます
今回対談をして、関係性がぐんっと変わったのは、山口さんと博士さんでした
相容れない男女の壁を取り払えたような、あるいは受け取りあったような、そんな感じの後日談

佐藤隆太くん
【ゴキゲンな男】
私の親友です
エッセイも、対談の続きをメインに
なぜって、私は喋り下手故に、文章じゃないと伝えきれないところがあるけれど、りゅうちゃんとは、対談時の会話だけで全部伝えられたから
私、泣いちゃって
泣き止めなくて
あいつはいい奴だ
後日談は、とんでもないことが起こりましたが、それはまた今度

日村勇紀さん
【ひなたの男】
今回唯一の太陽タイプ
が、対談らしい対談ができました
テープ起こしの時点で原稿がほぼ完成されていました
日村さんの話の上手さが異常だったことに気づかされ、本当に驚きました
そのことをここに記しておきます
バナナマンファン必読の、バナナマン結成から現在に至るまでのあれこれを根掘り葉掘り
それから、自分のことだけに普段自分の文章では書けない、現場での私の「居方」なんかも何気に話してくれたり

岡村隆史さん
【奇跡の男】
岡村さんが書籍に出てくれることが、まず奇跡です
発売イベントの前日、私の膠原病か、マスコミの皆さんがこの本を読んでくれたら岡村さんの話題か、囲み取材の話題がどちらかに集中してしまうだろうと懸念していた私
本に書いてあることが全てだから、なるべく岡村さんのことは聞かれたくないと話していた私に、岡村さんは、自分のことを話してもらっても大丈夫だと、言ってくれていました
しかし、幸い?、マスコミの皆さんは、本を読んでいなかったらしく、岡村さんのことにはまったく触れず、膠原病のことばかり
読んでもらえていない寂しさはあったけど、囲み取材で岡村さんのことをあれこれ聞かれなかったことは、少し安心しました
でも、私の口から直接、このことを聞くただ一度のチャンスを逃してしまったマスコミのかたは、もったいないことしちゃったかもしれませんね
私的には、ご本人にも了承を得ていたし、岡村さんのことも聞かれたら腹を括れ、私、と、答える方向で舵をとっていたのでバクバクだったので、よかったです
本で書き漏らしたことが二つ
一つは、
ある日私が「私には筆力がないけど、岡村さんのあの勇姿を書ける筆力が持てる日がきたら、思い残すことはないなぁ。そんな日がきたら、幸せだなぁ」みたいなことを言ってしまったことがありました
うっかり
バカだなぁ、私
もしかすると、岡村さんはそれを憶えていて、今回オファーを快諾してくれたのかもしれません
ロマンがなくなるから聞かないけどさ
なんか、そんな気がしてます
もう一つは、
この章では、まるで私一人でーー、かのようになっていますが、あのエピソードは、岡村さんのご家族の圧倒的なサポートありきだったことを、ここに追記しておきます

水道橋博士さん
構成等の相談をしていましたが、本が完成したので、職権乱用で連絡できなくなりました
とても寂しい


先日アップした「まとめ」、皆さんの感想の中に、私の膠原病に焦点を当てたものは一つもありません
これが、この本の「ほんとう」です
お読みいただいた皆さんの感想に、胸がいっぱいです
ありがとうございます

本当に、ありがとうございます


ごきげんよう