ちなみにですが。
PRのかたは、出版社の広報のかたとは別のかたです。
広報のかたは、誠実に対応してくださる大変紳士なかたです。
出版社のかたは皆さんとても誠意のあるかたばかりです。
素晴らしい出版社なので、誤解なきよう。
PRのかたは、専門業者のかたに出版社が委託しているので、私はお会いしたことはありません。
そのかたが作成したものを、担当編集者が独断でオッケーを出してしまったことがそもそもです。
編集者は本当に銀河系でもトップクラスの天然ボーイで、心優しく、人の表現を尊重し過ぎるが故に、全てのことを受け入れてしまうところがありますが、そのおかげで、私にも創りたい本を創らせてくれました。
本の誤植も彼のミスですが、キーキー言っているのは私だけで、彼は至って大らかです。笑
PR資料については、彼がオッケーを出していたので、PRのかたは了承済みの資料をマスコミに流しただけで、PRのかたも確実にルールを守って仕事をしてくださったことを再度記しておきます。
それを私のマネージャー、私自身がオッケーを出していなかったということです。
ですので当然マネージャーの確認不足でもありません。だってオッケーを出していなかったのですから。
私の意図していないPRになってしまったことについては、釈然としないものが渦巻いていました。
命の大切を伝えるために公表決意、などという思いはありません。
私の症状は、命に関わるレベルでは全くないので、そんな大々的な宣伝材料にするほど、深刻なものではありません。
大袈裟すぎます。恐縮するくらいです。
膠原病というのは、症状の重さは本当に人によるのです。
確かに命を落とすかたもいるにはいますが、現代の医療ではかなりの確率で寛解するかたが多くいます。
私も、現在は日常生活をする上で支障はありません。周りの人間も私が病気だということを忘れているくらいです。
もちろん、人間ですから病気について考えて落ち込むこともあるし、台本に書かれていることができないことだったりするとジレンマを感じたりもしますが、「闘っている」という自覚もさほどありません。
膠原病と良好な交際をしています。あは
そして、症状の重さとは別に、患者の受け止めかたも様々です。
37度2分の熱で風邪ひいた!と絶望的に捉える人もいれば、38度の熱で風邪っぽいなぁ、と楽観的に捉える人もいるように。
症状も受け止めかたも人それぞれです。

とにかく、本を読んで頂くことが一番手っ取り早いですね。
「命の大切さを伝えるために」が、どういう解釈で私が話しているのか、言葉を切り貼りすると、いかに意味が変わるのか、ご理解頂けるかと。
過去の無茶苦茶な私を批判する切り貼りだらけの記事も、ついでに解消されるかたも出てこられると思います。

私は、病気を発症したばかりの方たちを、あるいは今後、病気を発症してしまった、という方が出てきた時にその方たちを、つまりは病気を宣告されたばかりで不安でいっぱいになっている方に対し、怖がらせてしまうような病気告白の仕方はしたくないのです。
悲惨な部分だけをドラマチックに伝えることを捨て、同じ病気の方たちが怖い思いをしないようにしたかったのです。

大変不本意な告白という形になってしまいました。
が、転んでもただでは起きない女。
今回の件を逆手に取ります。
病気について、本以外では話す機会を持つことはしないつもりでしたが、こんな形で広まってしまった以上、しのごの言っても仕方ありません。
「病気を多くの人に知ってほしい」という膨大なリクエストにお応えし、他の媒体でも、お話できる機会があれば、膠原病の知名度を上げるお手伝いをさせていただきます。
機会があれば、だが。
但し、深刻性はあまりありませんけどね。へへ

膠原病の皆さん、だいじょうぶ。
私を見ていてください。
膠原病でも楽しく生きられるということ、証明していきます。
任せろ!

まずはその前に、本を読んでね。
膠原病じゃないかたが読むと、
酒井の病気で騒いでたのは一体なんだったんだ、
となるような、とんでもないパンチの効いた内容になっています。
希釈しないと飲めないくらい濃厚な原液を、8ダースドカンと送られてくるような大ボリューム。
上下二段組で400ページ超えという、前代未聞な本になっています。
対談相手どなたか一人を目当てに買いたいかたにとって、対談集って物足りないことが多いと思いますが、今回は、どなたか一人だけを読むためにゲットしていただいても大丈夫なように一人一人を長く。
もちろん、一冊を通して、仕掛け仕掛け仕掛けのオンパレードなので、8人分を読んで頂くことをオススメしますが。
私の病気についてのくだりが、この本を読んでいただければ、どれだけ「ほんの一部」なのかが、なるほどーーーと納得していただけることは、間違いありません。
私の病気公表があっさり紛れるような、そんなレベルの濃さです。


『酒井若菜と8人の男たち』
発売まであと5日!
お楽しみに。
(さすがに、リンク貼りにくいな…笑)



ごきげんよう