２６日。
沖縄にいるのに、海を見れていないことにいささか違和感をおぼえるも、ホテルの前にビーチがないので、仕方ないのでホテル前の岩場に行く。
トトロに会えそうな道を発見してワクワク。
岩場を滑りそうになりながら降りて、しばし海を眺める。
ホテルの目の前なので、部屋にいたマネージャーに電話して、写真を撮ってもらった。
さて、私が見つかるか？
その後、ホテルでメイクをして、桜坂劇場にて舞台挨拶。
映画、初お披露目。
舞台挨拶後、お客様と一緒に映画鑑賞。
普通は、お客様にお見せする前に関係者向けの試写会があるので、しょっぱなからお客様と一緒に見るのはとても変な感じ。
閉館した映画館なので、音こそ悪かったものの、皆さんの反応はとてもよく、一安心。
その後、今回唯一の那覇で遊ぶチャンスだったので、国際通りの塩屋で長年使っているお気に入りの塩を買って、友達と待ち合わせ。
沖縄で待ち合わせ、って、楽しい。
沖縄そばをごちそうになった後、お散歩がてら国際通りをまた歩き、マネージャーとメイク川崎氏と合流。
美味しい食事をいただき、食べすぎ。
日付けが変わって、ホテルに戻る。
iPodで沖縄音楽を流したら、一曲目が涙そうそうで、途端に虚無感に襲われて、それはそれはよく泣いた。
映画祭に来ていた女優の友達が、月が綺麗だと教えてくれて、しばしベランダに。
月が見えなかったので、夜中の街を、ほんの少しだけ歩いた。
滞在していた宜野湾のホテルの周りは真っ暗で、花壇の横に少し腰かけて、小さな声で涙そうそうを口ずさんでみた。
空には、不思議の国のアリスに出てくる猫の口を彷彿させる下弦の月。
私もつられて「ニッ」とした。
一人が似合う人と一人が似合わない人。
私はやっぱり、前者だな、と思ったら、何故だか妙にホッとした。