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ドラマ生まれる。の撮影も無事終わり、だらんだらん、ぐにゃんぐにゃんの日々を送っている酒井です。

先日、生まれる。でも一緒だった昔馴染みのメイクちゃんと衣装ちゃんと女子会なるものをしました。

生まれる。の撮影に入った頃、2人が私を見て
「ほんと変わらないね~」
とケラケラ笑いました。

変わりたい。

ひたすらにそう願い、努めてきた私にとってはドッキリワード。
「いい意味?悪い意味?」
とヒヤヒヤしながら聞いたら、

「いい意味に決まってんじゃん」

と2人が声を合わせてあっさり言いました。そして、
「変わらないでね」と。
そのとき初めて、
「私は、全部捨てたつもりだったけど、違かったんだ。自分の良いところを大事に伸ばしたい、もしくは広げたかったんだ」
と気づきました。

なんだ、昔の私、そんな嫌なやつじゃなかったんだ。

と。
付き合いが長いと、逆に本質が見えなくなることもありますよね。
あの子はこういう子、と決めつけてしまう。
例えばどんなにあの子が変化をしていたとしても。
知ってるつもり、理解しているつもり、が返ってあの子の足かせになってしまっていたり、ね。
そういう意味では、自分の知らない長所を、しっかり見ていてくれる人がいることは、とてもありがたいことですな。
が!
女子会のとき、衣装ちゃんから衝撃的な一言が。
「でも、昔の若菜のほうが、しっかりしてた…」
一同、爆笑。
昔と変わらない笑い声がそこにあることが、なんだかすごく幸せに感じた。

一方。
10年以上通っている美容院にて。
私のすっとこどっこい話や行動を見ていた店長。帰り際、
「若菜ちゃん、結構雑だよね。ちゃんとして(笑)」
一同、爆笑。
やっぱり変わらない笑い声。
嬉しい。

他にも、会う人会う人全員に私のダメポイントを見つかってしまい、そのつど爆笑し、許容される。

こんなありがたいこと、あるだろうか。


そして先日、親友吹石さんとデート。
私の変化を10年以上見続け、また私の人格を決めつけずにいてくれる友達。


私は先日、扇風機を買いに出かけた。
うっかりリモワのスーツケースを買ってしまった。しかも一番巨大なやつ。
あ、扇風機だった。そう思い直し、なんとなく家具屋へ。
うっかりソファを買ってしまった。しかも四人掛け。
とんだうっかりだ。
確かソファは、うっかりで買うものではないはずだ。
一人用とかならともかく。
採寸してないので、サイズが合わなかったらどうしよう。

ま、いっか。

酒井家の家電は、全部そのうっかりで買ったもの。
で、失敗0。
だからきっとだいじょうぶさ。

と、いう話をしたら、フキが言った。

「なちょの人生と似ている」

私もそう思った。
私は、失敗しようがなんだろうが、本能が働くとそのまま躊躇なくとりあえず行動してしまう傾向がある。
良かったら今度、辞書で「予定調和」と引いてみて欲しい。対義語に「若菜ちゃん」と書いてあるはずだ。あー嘘さ。

とかく私は、石橋を、橋と認識する前に渡ってしまうタイプだ。
ライアーゲームに参加したら、最初に脱落するタイプ。
とは言え、私は元々、石橋を叩き過ぎて割ってしまう人間だった。
でも、そのあと橋の下にある川を渡らなかったことはない。

必ず泳いで渡った。

これが、私の本質だったのだと今は思う。
橋が落ちても落ちなくても「渡る」。
何回も泳いだからこそ、落ちる恐怖がなくなった。

それは私の、強さ。

負けてきて、ほんとうに良かった!


続く

写真は、蕎麦屋に乾杯する私。

photo by FUKKY