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「若菜ちゃんは、俳優をやるには感受性が強すぎる」

二年に一度、言われる言葉。
相手はそのつど違うのだけど、何の法則か、その言葉をくださるのは必ず初対面の先輩で、所謂大物、大ベテランのかたに限られている。
そしてそれは決まってロケの合間、2人きりになった瞬間で、風が小さく吹いているシチュエーションの中で起こる。
風に抗わない心地の良いトーンで、私の目を見ず、ボソッと独り言のように発せられるその言葉。
私はいつも戸惑うけれど、それ以上にホッとする。
そして先輩達は、必ず同じ言葉で会話を止める。

「君は、作品(本)を創りなさい」

これが、二年に一度、必ず言われる2つの言葉。

最後にもらってから、そろそろ二年が経つ。

ドラマが終わったら、2作目の小説の執筆に本腰を入れよう。と、思ってるけど、
どぉぉかなぁぁぁ!
いや、ちゃんとやろ。
忘れないようにここに記しておきます。


一人で大好きな富士山を一日中眺めた。
人によく言われる言葉が脳内を駆け巡った。
無論、読者の皆さんにいただいた言葉も。

若菜ちゃんって、生きづらそう

若菜さんは、どんな悲しみを経験してきたのだろ

繊細

強さと脆さの境目

イメージと違う人だった

これが皆さんの私に対する印象なのかしら。不思議。


先日、友人から電話がかかってきた。
たまたま同じ店で飲んでいた集団と一緒に飲むことになって、共通の知り合いが酒井若菜だと分かり、私の話になったのだと言う。
そしてそこで繰り広げられたのが、
「若菜は犬か猫か」
について。
不毛っっ。
私は、憶測で自分の話をされることが苦手なので、思わず閉口した。
友人1「私絶対犬だと思う」
電話越しの知人「イエーイ」
電話越しの友人2「猫!猫!猫!」
電話越しの知人「(拍手)」
友人1「どっちって言われる?」
私「コタツで丸くなる犬とか、なつく猫とか、何か喜びがたい結果が多いよ」
友人1「めっちゃ分かる!一筋縄じゃいかない感じでしょ!ウケる!」
私「ウケない」
友人1「先入観だよね」
私「え?」
友人1「こっちが探らなければ、若菜ほど分かりやすい人いないしマジで」

ドキッとした。

友人1「みんな、そんな人間いない、って思い込んでんだよね。探るから若菜が見えなくなる。若菜を見つけたいなら探らないのが一番だね」

心に効いた。

私「ありがとう。だから、犬猫はどっちでもいいよ。任せる」
友人1「こっちはね、ちょっと面白い法則を見つけたよ。若菜と付き合いが極端に浅い人と極端に深い人が、猫率高いの!どう思う?」

さ、探った!

私「へぇ。…え?それじゃただの人見知りの内弁慶!」
友人1「ギャハハ!また連絡する!」
ガチャッ

我に返ってつくづく思う。
彼女達は、なんて他愛もない話をしてるんだ…と。

ただ少し、喜びも見つかった。

1時間後。
友人1からメールがきた。
「今、ひよこかイルカに決まりそ!」

犬と猫は…?

争点見失ってる。
そして、まだその話続いていたのか。

しかしその後、彼女から結果を知らせるメールが来ることはなかった。

そんなタイミングで、先日初めて会ったかたが「若菜ちゃんは圧倒的に犬!」と断言していた。
その時ふと気づいた。
人に対し先入観を持たない、あるいは疑わずに入り込める人ほど、初対面の人間に対しあっさり犬と言える傾向があるのでは、と。

どうだろう。

余談だが、私が一番しっくりきたのは、タモリさんにつけていただいた「赤ちゃんのあざらし」。
中身を探られていない感じが、とても心地良かった。


さて、私が一年で一番好きな5月になりました。
花も色とりどり、心身共に絶好調になるこの季節(私はだが)、皆さんいかがお過ごしですか。

なんだか私のブログ、何かで1位になったみたいですね。
「何か」が分かってないのが問題ですが、ありがとうございます。

そして昨夜は久々にポニーとリーとご飯を食べました。
そこで、私が、人の目をあまりにも気にしなさすぎるということが判明しました。
あとは、しょーもない話ばかり。ハハ。
だけど、しょーもない話に花を咲かせられる地元の友達の存在があることに改めて感謝したいと思いました。

20歳の頃「子どもの時は二十歳ってもっと大人だと思ってた」、
25歳の頃「イメージとなんか違うね」、
30歳の今「ま、こんなもんか」。

私は、思ってた三十路より、ずっと豊かになっている気がする自分の心に、一切の不満がない。

今の自分が、とても愛おしいと、心から思う。


今日は子どもの日でしたね。
子どもたちに敢えて言うなら、
ズルをしないでほしい。
してしまったものは仕方ない。
これからは極力ズルをしないでね。
将来、立ち上がれないほど困った時、バチが当たったと戒め乗り越えるのはとてもツラいよ。
その時、支えになるのはズルをしなかった「過去の自分」だと、希望的観測込みで、私は思っているから。


どうぞ皆さん、
実り多き日々を


ごきげんよう