酒井若菜オフィシャルブログ「ネオン堂」Powered by Ameba-100625_2011~01.jpg


「そういえば」の続きを書く前に。

マザーの打ち上げがありました。
奈緒姉から可愛いカゴバッグ(名前入り)を、hinacoちゃんから「泣き顔スマイル」のCDを頂きました。
そして、くじ引き大会で、果歩の景品のデジカメが当たりました。
やった!
ちょうど買おうと思っていたので、すごく嬉しかったです。
そしてちょっとしたミラクルもありました。
奈緒姉の景品が籐子ママへ、籐子ママの景品が果歩へ、果歩の景品が私へ、と、当たったのです。
鈴原家のパーティーか!っていうくらい見事でした。

hinacoちゃんの生歌が聴けそうな予感がしたので、私は慌てて隣りに座っていたツグミに靴を履かせ、おもちゃのマイクを渡し「一緒に歌ってきちゃえ」と急かしました。「サビしか分からない」と言いつつ、さすが天才子役、飛び入りで歌ってくれました。
hinacoちゃんの頼もしくも柔らかい歌声に、ツグミちゃんの無垢な歌声が重なった極上のコラボ。
あちらこちらですすり泣く音が聞こえました。
素晴らしかったです。
さすがだツグミちゃん!

そして、その後のツグミちゃんのリアルママのスピーチに、4ヶ月間、どんな不安な思いで小さな娘を現場に連れていらしていたかを知り、共感するとともにあらためて、母の偉大さを考えさせられた酒井なのでした。

今回この作品には、私含め5人の「マザー」が登場しました。内2人の女優が、バッサリと髪を切っていました。
役を切り離すためにです。
演者にとって、ヘヴィーな作品で演じた役と離れるには、それなりのアクションが必要だったりします。
私は、次の作品に入るまで東京を離れがっつり休養してリフレッシュすることで役を切り離す予定でしたが、その作品の撮影が前倒しになったので特に何もできず。髪型も変えられず。次の現場でモヤモヤしないように、何とか芽衣と別れなければいけないので、闇雲に本を読んだり映画を観て芽衣を「何かしら」に紛らわせるよう行動する日々です。
私は何故か妊婦役が異常に多いのですが、1クール丸々というのは初めてでした。最初の頃は、毎回お腹に詰め物をするだけでもなかなかのストレスで(幸せな妊娠では当時なかった、というのもあったと思う)、しかも蒸れるので体中にブツブツが出来てしまい、肌が慣れるまでは衣装さんと試行錯誤の日々でした。が、後半(芽衣が出産を決めたあたりから)は全く違和感がなくなるのだから、人間ってやつぁ、よく出来てるもんだと思いました。実際の妊娠は、もっともっと大変な思いをするので、今となってはちょっとでもストレス要因があったことが役とシンクロする部分に繋がったので、本当に良かったと思えています。
そして何より、簡単には切り離せないほど、これだけ自分の中に残る作品、役に出会えたことをとても誇りに思っています。

水田監督に「一緒に戦いましょう」と心強い言葉を頂いて始まったマザー。
こんなに重い設定を、緊迫したシーンの連続を、役者と一緒に共有してくださったスタッフの皆さんに心から感謝を。

ありがとうございました。

続く