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最近ジョギングを再開した酒井です。
昔は代々木公園の近くに住んでいたのでちょくちょく通っていたのですが、去年引っ越しをしてからはまったく走りに行っていなかったので、一年ぶりくらいに代々木公園に行ってきました。
一年前に仲良くなったアメリカ人の男性と、たまたま会いました。
彼は一年前、よく「毎日続けないと意味ないよ」と言っていたのですが、一年後の今日も、ブランクを感じさせない口ぶりで「毎日続けないと意味ないって言ったよね」と言われました。
名前も知らない人と一緒に走る楽しさ。ただただ新鮮な風に纏われて、幸せ。
そして憶えていてくれて嬉し。

ヒーローショーを観ました。
凄かったです。
井筒節、炸裂でした。
面白かったです。

昨夜、サンボマスターの「月に咲く花のようになるの」を久しぶりに聴きました。
タイトルがまず好きで、
歌詞が好きで、
メロディが好き。
言葉と音の混ざり方が、「歌」って感じがして好き。
こういうのが「歌」って言うんだなぁと思いました。
そして、この歌を聴くと、当時の自分を思い出して心臓がキューってします。
正直言うと、痛くなって泣きそうになります。
つっぱってつっぱって、人を突き放して自分を保っていたあの頃の意地悪な自分に戻ってしまう。
いっぱいいっぱいだった頃の自分が不憫に思えてくるのです。
そういう感覚が怖いから、私はあまり音楽に馴染めないのかもしれません。
音楽にはパワーがありすぎる。
だけど、久しぶりに聴いてみたら「月に咲く~」って「はじまり」の歌だったんですね。なんて良い歌。

芸能界は、見方によっては残酷な世界で、「消えた」「居た居た」「終わった」と事あるごとに言われる世界です。
「似てるって言われた。微妙~」とか、友達には言えないようなことも、芸能人にはさらっと言えたりします。
だけど「終わった」と言われても、その芸能人はまだ生きていて「終わらされた」ことに気づきながらも歩いていたりするものです。
その人は、生きているんです。
誰かにとっては「終わり」でも、本人が「終わっていない」思っていればいくらでも長編にすることもロングランにすることもできます。
私もそんな風に言われることがありました。というか、デビューしてから14年、ずっとどこかで言われていますし、これからもずっと言われていくはずです。
大概の芸能人は言われているので私は気にしませんが、中には気にしてこの世界をやめてしまう人もいます。
でも私はハッピーエンドが好きなので「終わった」とか言われるとむしろ「波が立つ」と思ってわくわくします。
大きな波が立つには、ちゃんと一回沖のほうに押し戻されとかないとね、とか誰かの言葉を思い出して納得する。
そういう意味では私はもの凄くポジティブなので「終わり」は自分のタイミングで、最もハッピーな時に「めでたし、めでたし」と言いたいと思っています。

「月に咲く~」は、「恋の門」という映画の主題歌でした。
恋の門が公開されてから間もなくして、私は1年間の休業に入ります。
病気をしたことと、心を痛めたことが原因です。
ま、つっぱり棒が取れたことが一番の原因かな。
大変でしたよ、とても。
でも、仕事的には恋の門の頃が一番頑張り時で、また最も好調だったのですから、タイミングが悪いのね。
直後休業なんて。
だから「月に咲く~」を聴くと「もうすぐつっぱり棒が外れる」感覚になってしまうんです。
が。昨夜聴いたら、ちゃんと過去を自分の歴史として受け止められるようになっていました。
自分で「終わった」と思って以来、なんとか這い上がろうと努めてきたこの5年。
始まりを告げるその歌に「5年前から、私は始めていたんだ」と気づかされ、一気に報われた昨日の夜。

そして今日。「月に咲く~」の話こそ出なかったものの、あるかたと話している中で少しだけ出た「終わった」についてのこと。
少なからず、そのかたも同じような経験をしたことがあるようです。
が、その経験に対しおっしゃった一言が堪らなくロックでした。
「俺は毎日終わってるっつうの」

すげ~・・・。

泣きそうになりました。
ちゃんと終われる。
ちゃんと初めに戻れる。
始められる。

過去を美談にしようとしたがる私にはあまりに衝撃的で、キューってなりました。

写真は、そのかたが地元で、わざわざ私の為に選んで買ってきてくださった会津焼き?の漆塗り?の椿の絵が描かれた美しい髪留めと、今日一緒に行った明治神宮でプレゼントしてくださったお揃いのお守り。そして、シャクヤクをメインにした花束。ダリの絵に出てきそうな組み合わせでこれまた美しい。

久々のデート、楽しかったです。

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