酒井若菜オフィシャルブログ「ネオン堂」Powered by Ameba-100314_1925~01.jpg

半年に渡って放送してきた連続ドラマ「ニュース速報は流れた」。
ついに最終回が出来上がりました。
感想はずばり「奇怪」です。
実は、最終回がどうなるのか、私達演者側は知らなかったんです。
脚本家と監督、そしてプロデューサーだけが結末を知っているという、不思議な作り方。
あ~皆さんに観ていただきたい。
でもすぐDVDも出るみたいだし、そっちはDVDならではの「何か」があるので、そちらで観ていただくのもいいなぁ。
ニュース速報~は、脚本家の君塚さんと演出の中江監督の才能を目の当たりにして、ちょっと怖くなりました。頭の中がどんなんなっているのか知りたい。
文系の才能にプラスして、理数系の才能が凄いので、つくづく「私には出来ない仕事だなぁ」と思いました。壮大なパズルを完成させてるだもん。凄いです。
いやー面白い作品に参加できて本当に嬉しかったです。

「アリス イン ワンダーランド」公開しましたね。
観にいっちゃいましたよ、初日に。
夕方の回を観るつもりが、めちゃくちゃ混んでいてやむなくレイトショー。
面白かった。
そして、その前に「第9地区」も観ました。
こちらも予想外に面白く、今のところ、今年観た映画では私的にはベスト映画です。
そして、一緒に行った吹石一恵ちゃんとも久々にがっつりゆっくり過ごすことができて、嬉しかったです。ま、映画二本に、買い物、お茶、食事をしたらあっという間でしたが。
付き合いが長いので、お互いのファッションを振り返ってみました。歴史を感じて面白かったです。
私はこの10年でだいぶ地味になりました。
ぶっとんだ格好してましたからね。
カサみたいな素材で中に針金が入っているロングスカートとか、蛍光色のワンピースとか、変なのいっぱい着てた。一番凄かったのは、Tシャツに英字新聞の切り抜きを蛍光の糸で自分で縫いつけたもの。洗えない、みたいな。
あの頃、どうかしていたんでしょうね、私。
昔の私を知っている人は「まとも」になろうとしている今の私に違和感をもつようです。それくらい激しい服装をしていました。
人に歴史ありですね。
そして、今回はフッキーと洋服丸カブり。
待ち合わせでお互いの姿を見たと同時に開口一番「恋人か」と互いに突っ込みました。
ペアルック街道一直線。
積もる話に盛り上がり、楽しい一日でした。

最近、宮沢賢治を読んでいます。
優しいことを優しく伝えられる、楽しいことを楽しく伝えられる、明るい「陽」な作家が、今マザーを撮影している私には必要なようです。
有名な「雨ニモマケズ」という詩がノートに走り書きをしたメモだったということはご存知でしょうか。
作品として発表していないのです。
賛否両論なようですが、今のところ、私にとってはこれが宮沢賢治で一番好きな作品です。
闘病中だった宮沢氏が、優しく真っ直ぐに表現したこの言葉を、私は大事にしていきたいと思います。
表現など人それぞれ。
それは、言葉を選べる権利があるということ。
ならば、極力優しい言葉を選べる人がいい。
ソウイウモノニ
ワタシモナリタイ

明日も良き一日を
たまには無駄な一日を過ごすのもいいでね

ごきげんよう