酒井若菜オフィシャルブログ「ネオン堂」Powered by Ameba-100214_1835~01.jpg


ほう。
心の対義語「体」「無機質」「空」「入れ物」が多かったなあ。
私は、まだ分かりません。
候補すら挙げられず。

さて、私の近況ですが、まず仕事。
仕事が渋い。渋すぎる。
例えば、雑誌や新聞などの取材。
内容がことごとく「歴史」と「本」について。
たまにファッション誌から依頼を頂く時も「何着よう。ルンルン」と思う間もなく「今回は、趣向を変えた特集を組みたいのですが、酒井さんには『今の若者が読むべき文学』を紹介していただきたい」と企画書が届く。
ちょいちょいちょーい。
私も若者だ・・・
ま、でもしかし、とてもありがたいです。
恐らく30年後でも出来そうな媒体で、若輩者の私が、若輩者ならではの観点でお話させていただける。これってありそうでない、恵まれた仕事です。
幸せ。
ありがとうございます。
具体的な仕事内容は、後日また書きますね。

で、プライベートは、結局とにかく本を読んでいます。
でも、みなさんが思っているほど読書家ではないと思います。
分からないけど。
私の周りに、一人とんでもない読書家がいるので、その人を見ていると、とてもじゃないけれど敵わないのです。
写真は、その友人が漫画が苦手な私に数ヶ月に渡って読むよう説得した「ピースオブケイク」全巻と「ひまわり」とりあえず一巻。あと、自分の趣味で太宰作品と昔好きだったちびまる子ちゃんの大野君と杉山君の話。
私ね、二番目や四番目、偶数の番に身につけるものが基本的に苦手なんですね。
例えば、縄跳びなら、前跳びなら無限に出来るけれど、後ろ跳びは出来ない。だけど二重跳びはできる。
泳ぎなら、クロールは出来るけれど、平泳ぎは出来ない。だけど背泳ぎはできる。
文字なら、平仮名は読めるけれど、片仮名は戸惑う。だけど漢字は読める。
算数なら、足し算は出来るけれど、引き算は出来ない。だけど掛け算はできる。
そんな感じ。
で、本。
絵本は読めるけれど、漫画は読めない。
小学生の頃は読めたんだ。でも、活字ばかり読むようになってから、ある日漫画を読んでみたら読めなくなっていました。
読む順番が、分からない・・・。
次がどのコマなのか、いちいち考えながらじゃないと、進めない・・・。
一応、バカボンドとか浦沢直樹さんとか、比較的最近(4、5年くらい前かな?)も作品を読みましたが、とても面白かったのですがそれはまぁ時間がかかった。だもんで、ここ最近はすっかり漫画を諦めていたわけです。
が、友人が猛烈にピースオブケイクをすすめてくるので、根負けした形で購入。で、読み始める。今日読み始めて、もう5巻。
よ、読めるようになってる…。
しかも、めちゃくちゃ面白いじゃないか。
あまりに面白いので、中断して友人に電話をしました。
私「漫画に謝罪をしたい」
友「でしょ?面白いでしょ?」
私「私は、漫画を敬遠してきたことを心から恥じている」
友「大袈裟だ」
私「いいや。漫画がMANGAと言われるのが分かる。これは世界に誇れる日本の文化だ」
友「大袈裟だ」
私「私は、知らない世界を安易に拒否するような小さな人間だったのだ」
友「大袈裟だ」
私「これからは、そんな生きかたをするのはやめようと思う」
友「おだまりなさいよ」
私「我は、このMANGAという世界に勇気を持って足を踏み入れる所存です」
友「電話を切ってもいいだろうか」
我「私は歴史など原点になるようなものが好きだ。やはり手塚治虫か、赤塚不二夫か、どう思う」
友「あ。それならねーーー」
良い友を持ちました。ちゃんと手塚作品、赤塚作品のおススメを情報提供してくれました。
そして、ここで一つ発覚。
ピースオブケイク作者のジョージ朝倉さん。漫画に疎い私ですが、お名前は存じ上げていました。なんでだろ、と記憶を辿ると「あっ!!私会ったことある!」と気づきました。そうなのです、私が漫画家志望の女の子を演じた映画「恋の門」に、カメオ出演されていたのです。驚愕。何て勿体無いことを。
今後は、「出逢い」を忘れないようにしたい、と思いました。

私の本棚は小説だらけ。漫画は「小さなお茶会」と「おーい竜馬」くらい。だけど、これからは漫画も増えていくのかもしれない。
本棚を見れば、その人の歩んできた人生が分かる、と言われていますね。
その通りだと思います。
ここに漫画が増えることは、些細だけれど「変化」です。
それが嬉しい。
よくある「無人島に一つ持っていけるなら何を持っていく?」という質問。
あれはバカにできないですね。
思いのほか、人間性が表れたりしますから。
「ケータイ」「ナイフ」「恋人」と答える人が多いけれど、これだけで、ちょっと垣間見れる「違い」。
それがなかなか面白い。
何故こんな話を持ち出したかというと、私は決まって「自分の本棚」と答えるから。
だけど、ほんとにほんとに無人島に住まなきゃいけないのならよ、やっぱり本棚を持っていったら湿気に負けるだろうし、雨でも降ろうもんならぐっちゃぐちゃだし、そう考えると、やっぱり「あれ」かなと思う。
大切なもの。
無人島には決してないもの。
きっと、いや、間違いなく、欲するであろう「それ」。
私はきっと、それを抱えて生きていく。
それは・・・









砂糖だ!!
あんだけ塩水があるなら、
砂糖だ!!


夢のない大人には、なりたくない。
大人とは、そのまま持っていればいい「夢」や「希望」に、わざわざ「現実」を加味して「面倒臭い」あるいは「複雑な」ものに仕立てあげ悩む自滅的な生き物なのだろうか。
嗚呼。
私はやっぱり、無人島には本棚を持って行こう。