酒井若菜オフィシャルブログ「ネオン堂」Powered by Ameba-100123_1507~01.jpg


仕事で名古屋に行っていました。
「名古屋に来たからには、名古屋城を観ないわけにはいきません」
と、マネージャーのテキーラ娘に我儘を言って一人名古屋に残った私。
仕事終わりで、名古屋在住の姉に電話をしました。
泊めてもらう約束をしていたので、姉が近くまで迎えに来てくれていたのです。
私「今どこ?」
姉「分からない」
私「え?」
姉「今どこ?」
私「分からない」
姉「ま、適当に歩いてれば会うんじゃない?」
そうね、と言って適当に歩いていると、ばったり姉に会う。
雑な姉妹です。
そして、翌日。
名古屋城を観て早々に帰京する予定が、何故か三重県は伊勢神宮にいました。
素晴らしい所でした。
そして、猿田彦神社にも行きました。
今年引いたおみくじが3回とも末吉だった私。
猿田彦神社と言えば、芸能の神様。
仕事が良ければそれでいい。と、引きました4回目。

2度あることは3度ある。
3度目の正直。

1度目の失敗から、「もしかしたら」という願いと確認とを込めて挑むも2度目も失敗。
そして、奇跡を信じて挑むも3度目も失敗。
これがとどめになって、それ以降は「運命」だと現実を飲み込み挑まなくなってしまう。
何となく分かります。
だけど私は、4度目に挑む女だ。
1度の失敗で懲りれば二度と同じことは繰り返さないけれど、突き進み始めた以上は3回くらいじゃ諦めない。
いや、おみくじは例えの話です。
感覚の話ね。
ま、でも出ましたよ。
大吉!
私はこれだけ信じます。
絶対ついてる、今年。

そして伊勢から帰京するつもりが「あ、名古屋城観てない!」と気付き、夜になってまた名古屋に戻りました。
そして翌日。ローカル線を乗り継ぎ名古屋城と熱田神宮に向かうつもりだった、の、ですが、気付いたら乗ってました、新幹線。
いつ名古屋城を忘れたのかも最早忘れましたが、とにかく帰ってきてしまいました。
なんか、雑。
結局名古屋城を観れなかった・・・
「名古屋城行くの忘れちゃった」とはとてもじゃないけれどテキーラ娘には言えない。
ま、でも帰りに観た富士山が綺麗だったからいっか。よくないね、ごめんなさい。

関係ないですけれど、
富士山をみる度に思い出す太宰治の「富嶽百景」。
そして司馬遼太郎先生の「竜馬がゆく」。
こんな雑な私でも、まだ富士山をみて感動できる心がある。
それだけで嬉しかったんです。
しばしの名古屋、三重滞在中、ひどい肌荒れをした私。
思春期ですらニキビ一つできなかった私が、顔中吹き出物だらけ。
東京では大丈夫だったのに気が抜けたのかな、と思っていたら姉が言ってくれました。
「ストレスが溜まっている証じゃない。ストレスが外に出て行っている証よ。デトックス中だと思ったら幸せじゃない」
そんな感性、素敵だと思いました。

人間平等。
私はそうは思いません。
生まれや育ちの環境は、そりゃあるでしょう。
でも例えば、日本という裕福な国に生まれたから幸せ、なんて括るのは無茶です。
どの国にも幸せを感じる人は必ずいるし。
平等なんかじゃない(と私は思う)。
それはだって、価値観が一人一人違うから。
それこそ竜馬がゆくにもあったけれど、富士山をみて「結局山でしょ」と捉える人、「わぁ、立派だな~、すごいな」と捉える人。この時点で後者は幸せを一つ手に入れています。
試練がやってきた時もまた然り。
「やっぱり私は不幸なんだ」と捉えるか「これクリアしたら、私すごい人間になっちゃうかも」と捉えるか。
こんな風にして、ちょっとずつ日常に転がっているものをポジティブに拾っていける人は、世の中不公平だ、と嘆くことも少ないような気がします。
私にも傷つくことだって時々はあります。
でも、そんな時、傷あとを何度も見て落ち込むことを繰り返すだけではなく、私は友人の優しさを感じられるように心がけています。
傷ついたぁ、では終わらせない。
傷がついたからこそ、優しさがしみるんだ、とありがたみに変える。
前田利家も「不幸な時こそ、本当の友情が分かる」と言ったくらいだし。
私は幸せです。
少なくとも、そうなろうと努力はしていきたいのです。
そして、旅の目的も忘れない人間になれたら、なおよかろう(テキーラ娘には内緒にしてね)。

明日はみなさんに些細な幸せが訪れますように。
だいじょうぶ。
私も、がんばります。

ごきげんよう