酒井若菜オフィシャルブログ「ネオン堂」Powered by Ameba-090425_2010~010001.jpg
私の朝食は、大体オムレツかオムライスかスクランブルエッグなんですね。
3ヶ月前のある朝、私はいつものように卵を割ったり何だりしてたわけです。
で、良きところで、フライパンをシンクの下の調理器具置きから取り出そうとしたら、
ん?
ん、ん、ん?
ない!
フライパンが・・・ないじゃないか!!
目玉焼き用のちっちゃいフライパンが、ない!
ぬぁい!!
ここ1年の最大事件です。
地味過ぎる?
いやいや、よく考えてください、フライパンよ?
なくしたくても、なかなかなくせないよ?
だって、フライパンっていったらあなた、基本的にキッチンスペースから出てこないものよ。動かしてもせいぜい半径1メートルくらいなもんよ。
仮に、リビングのテーブルのほうに持っていったとしても、100%、キッチンに戻すでしょ。
ぜったい失くせない、あの子だけは。
それでも私なりによく考えたんです。あの子の行方。
でも思い当たる節がない。

「バッグの中をダメもとでもう一回だけよく探したら、隅っこに入ってたぁ」。
有り得ない。いれないしね、バッグにあの子。

「すぐなくしちゃうから、あらかじめポーチに入れてたんだったぁ。そのこと自体忘れちゃ意味ないっつうの、つうの。きゃはは」。
さらに有り得ない。入らないしね、ポーチにあの子。

「洗濯物を取り出そうとしたら、洗濯機から出てきたぁ」。
これもない。洗濯始めた途端にピーピー鳴って教えてくれるだろうからね、最近の電化製品は性能高いよ。侮るでなし。

「クローゼットの裏に落ちてたぁ」。
仮にね、仮に落ちたとしましょう。
すんごい音だよ、あの子が落ちたら。
ドンガラギャッシャーンっていいますよ。

「タクシーの中に置いてきちゃったのやもしれぬ」。
どこに出かけてたのよ、私。なに、ファッション?そんなオシャレ、認めない。

ね。
失くせないでしょ、フライパン。
やっぱりキッチンスペースから出すことはないでしょ?
仕方ないので、私、ダシ巻き玉子とか作る四角いフライパンを使っていました、ここ数ヶ月(何故か「朝から大きいフライパンは使いたくない」というこだわりがありましてね、ちっちゃいのしか使いたくないの)。
でも、結局見つからなかった。
頭の中はトイストーリー。
きっと、私の使い方に不満があったんだ・・
もっと、上手に使ってくれる人の元に行きたかったんだ・・
ごめんよ、ごめんよ、あの子。
そんな悲しみと戦う日々(嘘ですけどね)。
でも時間はすごい。
酒井、見事に立ち直りました。

先日、母が我が家にやってきました。
私は、寝室で出かける準備をしていました。
物置部屋で私の本棚からU字工事さんの本(栃木県民の愛読書)を取り出して読んでいた母に、
「クローゼットの上に棚があるんだけど、そこバッグ置き場になってるから、気に入ったのあったら持ってってー」と声をかけました(母は、超がつくバッグ好き)。
しばらくすると、物置部屋から「これ欲しいー。超オシャレー」という母の声が聞こえてきました。私は、「どれどれー?」と言いながら物置部屋の扉を開けました。すると。
母が、フライパンを小脇に抱えているではありませんか!
「なんでー!?」
母も、私が数ヶ月前に「フライパンが消えた!」と騒いでいたのを知っていたので、親子で爆笑。
聞けばあの子は、クローゼットの中、バッグとバッグの間で、ちょこんとおすまししていたというのです。
びっくりするわ。
棚っていったってね、身長の低い私には背伸びしてやっと届くような高さにあるんですよ、バッグ置き場。
一体なんでまたこんなところに来ちゃったのかね、この子はもう。
でも、
か、
可愛い・・・。

母性をくすぐられてすっかり顔がほころんでいる自分に、心から「やべー」と
思う。

現実現実。
私はきっと、洗い終わったフライパンをわざわざリビングを通過して、物置き部屋に持っていって、クローゼットを開けて、背伸びをして、バッグ置き場に収納したの。
自分でやったのよ、チャカイ。
と言い聞かす。
それはそれで、心から「やべー」と思う。

嘘みたいなほんとの話。
今日のがある意味一番びっくりした話かも。

みなさん。
物は大切に。
いなくなってから気づいても、遅いのよ。
サインは必ず出してるから。
心配してよ、なんて拗ねてるあの子、可愛いじゃない。
あー。
フライパン。
家出しなくて良かった。
そして、居てくれて、ありがとう。
これからも、よろしくね。

かっるいなぁ、今日のブログ。

たまにはいいですかね、こんなのも。
どうかしら。

さ。
写真は、高校時代からの友人ヨッピーからのきゃわゆい海外土産たちと、お願いして買ってきてもらったバッグ。
ビバご褒美。
ビバヨッピー。
すっかり浮かれている私。気がかりなのはただ一つ。
収納する時は、シンクの下じゃなく、クローゼットの上のほうに。
ね。

気圧の変化がなかなか厳しいようですね。
みなさん体調はいかがですか?
首の裏がピキーンってしたり、睡眠が上手くとれなかったり、ダルさにうんざりさせられたりしている人もいらっしゃるのではないかと思います。
あなたのせいじゃないよ。
気圧のせい。
だいじょうぶ。
気圧に左右されるのは、ダメな人だからじゃないです。
例えが悪いけど、例えば家電なら、最新で優秀なものほど機能がたくさんついていたりします。
人は感情があるから、優秀さを認められなかったり、才能についていけない時、駄目人間という烙印を自分に押してしまいがちなような気がします。
分からないけど、いろいろなことにそのつど揺さぶられることへの不安は、「あーだめだなー私」じゃなくて「あーさすがだなー私」と思ってみてもいいんじゃないかな、と思います。驕りは良くないかもしれないけれど、時には都合良いくらいの解釈をして、自分を褒めてあげなきゃね。
気圧先輩には、私からキツく言っておきますから。

明日、みなさんが楽しく過ごせますように。
ついでにあたしも。

ごきげんよう

ニトベのクランクアップでいただいた花束に百合のつぼみが3つあったんだけど、昨日全部咲きました。
キレイです。