小雨の降る中、庄内にある大阪音楽大学へ

指導者セミナーを受講しに行ってきました。

ロシア人ピアニスト、アンドレイ・ガヴリーロフ氏による

バッハ 平均律第一巻を題材とした講演。

 

ピアノの旧約聖書ともいえる平均律。

私は第一巻は全曲弾いたことがあるのですが、

第二巻は数曲残しているので取り組みたいと思いつつも

そのままになっています。

 

 

ロシア語での講義になるので同時通訳に

ピアニストの北野裕司先生が入られていました。

実演で数曲演奏されたのですが、

これまでのバッハの解釈とは全く違い

大変新鮮な経験をすることができました。

 

・プレリュードとフーガを同じテンポで弾く

・そしてそのテンポが恐ろしく速い

 

これを取り入れるかどうかは置いておくとしても

音色の美しい熱量の高い素晴らしい演奏で、

人が違えばいかようにも解釈ができ、

「絶対にありえない」とは言えないなぁと感じました。

たまたますぐ近くの席にかつての恩師が

いらっしゃっていたのですが

(びっくり。まさにその先生に平均律を教わっていました。)

途中で退席されたので、

用事がおありだったのかそれとも解釈に

異を唱えての事だったのか、なんて考えてしまいました。

 

学食を楽しみ、公開レッスンも聴講。

学生さんによる スクリャービン:ソナタ第4番。

スクリャービンはjazzに近くてとってもカッコ良いので

弾いてみたいのですが、

 

譜読みが大変

+

リズムの取得に高レベルのセンスが求められる

 

のでなかなかにハードルが高いです。

 

学生さんは大変見事な演奏でした♪

 

 

昔々、母が通った大音。

大学までの行き帰りの道で古そうな建物を見つけては、

もしかしたら母も同じ風景を見ていたのかも、

と感じながら歩いていました。