あっという間に3月が過ぎてしまいました💦

忙しいのは何よりという言い方もありますが、落ち着いてものを書く時間が取れない、というか、時間が取れても、ものを書く脳の体力が残されていないという意味で、寄る年波を感じます笑い泣き

 

……ですが、お年頃ゆえ、「あえて」「むしろ」「根性で」「無理矢理」休むという選択をしている面もあります。

やろうと思えばもちろんできますが、体調を崩したり、体のリズムが乱れたりすること必至なので、先のことを考えて休む

これが、私にとっては本当に難しく、なかなか身に付きません。休んでしまうと、このブログのようにいろいろなことが滞ってしまう……。

タイムマネジメントが下手!といつも反省しています……笑い泣き

 

さて、そんな中、緊急事態宣言も解除になったタイミングで、実家にちょっと帰りました。

高齢の母が実印を押さなければならない事案が発生したからなのですが、この件についてはまた改めて。

 

そんなわけで、50代の娘のために、80歳の母は「せっかくだから」と雛人形を片付けずにいてくれたのです(さすがに「嫁の行き遅れ」などとはこのご時世、言わないんでしょうし、まして「50代の再婚」などはどうなんでしょ 😅)

 

そう、母は本人曰く「なんだかわからないけれど、とても雛人形が好きドキドキ」。

毎年、必ず飾ります。

そして今年は、「ばあばのひな祭り」と称して、80歳の同級生3人で雛人形の前でパーティーをしたそうです音譜

 

 

そして今回、初めて聞いた(ように思った)のです。

この雛人形は、私の初節句の時に戴いたものだと。

 

はい、つまり↑の人形は、50年以上昔のものだってことです😅

ご、50年!? 半世紀以上も昔なのっ!と、改めてビビりました。驚きました!

母のことを娘の私が言うのもなんですが、とてもそんな昔のものとは思えないほどに状態もいい雛人形。壊れたものや欠損したものもありません。

とても大事に大事にされていることが伝わってきました。

母の私への思い(もちろん雛人形LOVEドキドキも含めてですが😅)を、改めて感じ、ありがたいなあとしみじみ思いました。

 

 

ところで、雛人形の由来ってご存じですか?

 

幼い子どもが亡くなってしまうことも多かった昔のこと、大人たちは生まれたばかりの子どもがどうか無事に育ちますようにと、「形代(かたしろ)」という人間の身代わりを使って祈ったのです。

 

 

 

子どもの災厄を引き受けるという呪術的 要素を多分に含んでいたのは言う迄もありません。

 

「呪術」と聞くと、おどろおどろしいものを連想しがちですが、雛人形の原形ともいえる形代に子どもの身代わりをさせるほどに、当時は子どもの死がとても身近だったということですよね。

呪術でも何でもどんな手を使ってでも、この子には生きてほしい。健康に無事に育ってほしいという強い願いを込めるものが雛人形だったわけです。

 

私が赤ちゃんの頃の50年強前も、もちろん現代も、古代のように赤ちゃんがたくさん死んでしまうようなことはありません。

でも、生まれたばかりの赤ちゃんに、子どもに、「どうか健康に、幸せに」と願うことは古代から何の変わりもないのだろうと思います。

 

そんなわけで、夫と死別し、この年になった私には、この雛人形は私に向けられた死者たちの温かい思いそのものに感じられた次第です。

もう50代ですが、この人形に込められた思いは、赤ん坊だった私に向けられた時のまま……とても温かで、優しくて、思わず涙が浮かんできました。

まだ実家に住んでいた頃、どうしてこの思いを感じ取ることができなかったんだろうと、自分の鈍感さがかなり残念です……ぐすん

 

私は、更年期障害の影響もあり、だいぶよくはなりましたが、不眠症の気があります。ちょっと失敗すると、すぐに睡眠のリズムが崩れてしまう。

 

だけど、この雛人形の前に床を敷いたその晩は、驚くほどに深く、しかも長時間、ぐっすりと眠ることができました。まるで、子どもの頃のように。

 

 

この絵も、50年以上前のもの。

初節句に合わせて、母方の伯父が描いてくれたものと初めて知りました。

35年以上も前に亡くなった伯父。あの伯父が、私にこんなことをしてくれたのか……と、胸が熱くなりました。

 

人形が怖いという人もいますよね。

私も若い頃は、そう思っていました。無理矢理説明すれば、そうした呪術的な「思いの強さ」みたいなものが重く感じられていたのかもしれません。

 

でも今は、その思いがどれほど温かく優しいものなのかがわかります。

年を重ねて、自分がドーンとしたからでしょうか😅 

そんな強い思いも、ドーンと受け止められるキャパができたのかな。

 

いずれにしても、このような機会を作ってくれた母に感謝ですラブラブ

 

…………なんだけど。

どうしてこのこと、私、知らなかったのかな〜あせる

母の説明をしっかり聞いていなかったのか、あるいは、母が言うのを50年以上も忘れていたのかあせる