【重要】こちらの心の状態が子どもの問題行動を引き起こす科学的理由~ポリヴェーガル理論 | アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

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お子さんが驚くほど変わる接し方や親の心の持ち方など
私が知る限りの情報をお伝えします

こんにちは!

 

これ ひっじょーに大切なので もう一度アップしますよー。

 

この記事の続きです。

 

 

 

ポリヴェーガル理論については

 

何度も記事を書いていますが

 

私たちは常に無意識下で

 

自分の周りに危険がないかどうかを

 

スキャンしています。

(ポリヴェーガル理論ではこれをニューロセプションNeuroceptionと呼びます)
 

 

 

スキャンするのは

 

ざっくり分けて3つのポイント:

 

 

1.自分の周囲に危険がないか(猛獣がいないかなど)

 

2.自分の体の状態(痛みがあるのか、空腹なのかなど)

 

3.自分の周囲の人の生理的状態(周囲の人が安心安全を感じているか、危険を感じているか)

 

 

1と2は まあ 分かりますよね。

 

 

3 は ??と思いましたが

 

考えてみれば 

 

周囲の人が危険を感じているならば

 

自分が見落としている危険がある

 

可能性が高いですから

 

(隠れている猛獣に気づいていないとか)

 

これも納得です。

 

 

問題は 

 

この3番目のポイントなんです。

 

3.自分の周囲の人の生理的状態(周囲の人が安心安全を感じているか、危険を感じているか)

 

 

 

発達に凸凹のあるお子さんは 

 

あらゆることに敏感な特性があります。 

 

 

アレルギーの発生率も高いです。 

 

 

つまり、

 

いろいろな刺激に対して

 

体が過剰反応をすることが

 

多いということです。 

 

 

感覚過敏だったりもしますよね? 

 

ということは

 

こちらの心の状態を感知する

 

アンテナもとても大きいんです。 

 

 

だから、

 

こちらが不安感や焦燥感、がっかり感、イライラ感など

 

ネガティブな感情を持っていたり

 

こちらの都合や見栄や世間体のために 

 

子どもをコントロールしようとしたりすると

 

子どもの神経系は

 

自分が危険にさらされていると

 

判断します。

 

 

体は戦うか逃げるか反応 (Fight or Flight Response)

 

 

つまり、

 

反射的に 

(↑ここ大事)

 

 

大昔 

 

目の前にサーベルタイガーが

 

現われた時と同じ反応になり、

 

サバイバルモードに入ってしまいます。 

 

 

 

そうなると 

 

生き延びることが最優先になるので、 

 

何かを学習したり

 

新しいことに挑戦したり

 

柔軟に気持ちを切り替えたり 

 

人とコミュニケーションを

 

取ったりすることはおろか

 

 

戦うか逃げるかに

 

使われる機能以外は

 

すべてシャットダウンするため

 

 

消化吸収、排泄、成長、発達、

 

体の修復、デトックス、免疫力、思考など

 

ありとあらゆることが機能しなくなります。

 


この反応は 

 

本当の危険が差し迫った時に

 

生き延びるためには

 

非常に役に立ちますが

 

 

そうではないことに対して

 

慢性的に

 

この反応をするようになってしまうと 

 

闘争・迷走反応をする

 

癖がついてしまい

 

 

他の人には

 

些細な事に感じることに対しても 

 

 

体が闘争・迷走反応を

 

するようになってしまいます。



逆に 

 

こちらが安定した精神状態で

 

(↑ここ 非常に大事! 親、先生、セラピストなどの精神状態は モロに 子どもの精神状態に影響します。ということは、今 長引くパンデミックで社会全体が不安やストレスを抱えていることは、こういった子どもにとっては想像以上に負荷がかかっているということです。)

 

 

こちらの心が穏やかな状態で

 

そのままの子どもを

 

全肯定して受け入れる

 

気持ちを持って向き合うと

 

それは確実に子どもに通じます。

 

 

子どもは

 

自分が安心安全な状況にあると

 

判断して

 

すべての機能を

 

平常運転で行うことができ

 

一番いいコンディションで

 

すべてに向かい合えるようになります。

 

 

そうすると 思考や行動、物事に

 

プライオリティをつけて 

 

上手に課題をこなすといった

 

高度なスキルを司る 

 

脳の前頭葉が

 

きちんと機能するようになり

 

落ち着いて行動したり

 

物事に柔軟に対応できたり

 

論理的思考ができるようになります。

 

 

逆に 

 

子どもが危険を感知した状態だと

 

原始的な反射を司る 

 

脳幹の部分が 

 

生命の危機に立ち向かうために

 

脳をハイジャックするため

 

前頭葉はアクセス不可能になります。

 

 

 

だから こちらがイライラしていたり

アセアセしていたり

 

余裕がないときに限って 

 

子どもが言うことを聞かなかったり

 

癇癪をおこしたりするわけです。

 

 

ということは 

 

これを逆手にとって  

 

どんな状況でも 

 

こちらが安心安全の

 

精神状態を保つことができれば

 

子どもも安心安全を感知して 

 

落ち着いた行動が取れるようになる 

 

ということです。 

 

この現象を私は

 

エネルギー相撲

と呼んでいます。 (詳しくは↓こちら)

 

 

 

子どもが安心安全を感知していれば

 

体の様々な機能も

通常運転できるため

 

脳の機能や修復もスムーズになり

 

学習したことが定着し

 

言葉が増えたり

 

発達のスピードがアップするんです。

 

 

面白いでしょ???

 

 

読んでいただいてありがとうございます!

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