こんにちは!
昨日の記事の続きです。
内受容感覚からのメッセージは、脳の島皮質(とうひしつ Insula)と呼ばれる左右の側頭部にある部分で処理されます。
例えばおなかがキュルキュル鳴っているのを内受容感覚が感じ取り、そのメッセージが島皮質に送られ、島皮質はその情報からヒントを得て自分が空腹感を感じているという判断をします。
研究によると、自閉症スペクトラムの人の多くはこの島皮質に定型発達の人とは違う特徴が見られるそうです。
自閉症スペクトラムの人が自分の体からのメッセージを適切に読み取って対処するのが難しいのは、脳にも原因があるというわけです。
それじゃあどうすればいいのー!!!
嬉しいことに 内受容感覚の機能を高めることは可能だとする研究結果が次々とでてきているそうです。
内受容感覚の機能を高めるのに効果的なのは、マインドフルネスなんだそうです!
マインドフルネスといっても、自分の気持ちを観察するというよりは、
自分の体に対する認識を高める練習をすることが中心になります。
今 自分の体がどういう状態なのかに注意をはらっていきます。
。。。といっても 抽象的でわかりにくいので
まず 目で見える体の部分ひとつに注目して、その部分がどう感じているのか、ということに注意をはらって、その感覚を言語化します。(言葉が出ていない人は、その人なりのコミュニケーション手段を使ってかまいません。)
例えば一週目は自分の手がどう感じているのかを言語化する練習をします。
例えば手を洗う時。
手に水をかけたときに どう感じるか。
「今 〇〇ちゃんの手はどんな感じがする? 冷たい?温かい?濡れた感じ?」のように
手に石鹸をつけたときには どう感じるか。ぬるぬるするのか、ふわふわするのか。
石鹸を流すときには どう感じるか。 つるつるするのか、キュッキュするのか。
手を拭くときには どう感じるか。 タオルがふわふわしているのか、ゴワゴワしているのか。
手を拭いた後は どう感じるか。 乾いているのか、湿っているのか、冷たいのか、温かいのか。
そして、普通に座っている時に 「今 手はどんな感じ?」と聞かれても なかなかわかりにくいですので、
できるだけ わかりやすい強めの感覚が得られるような活動を選びます。
例えば ねんど遊び、水遊び、手をたたく、お皿を洗う など。
もしも 言語化するのが難しいようならば、こちらが言語化してあげて、見本を見せてあげることから始めてください。
こういった練習をすることによって 自分の体がどう感じているのかということに気づく能力が高まります。
続きます。
読んでいただいてありがとうございます。