こんにちは！
今日はDr.Anju Usmanという医師であり、ファンクショナルメディシン（機能性医学 病気の症状を治療することがメインである西洋医学に対して、病気の根本が何かに焦点を当てて体全体を整えて病気そのものを治療をする医学）の医師のインタビューから学んだことのまとめです。
Dr.Usmanは医師でもあり、３人の娘さんの母親でもあります。彼女の一人目の娘さんは重い食物アレルギーと喘息に苦しみ（のちに食物アレルギーが原因でお亡くなりになったそうです。）、二人目の娘さんは若年性糖尿病、三人目の娘さんは化学物質過敏症に苦しんだそうで、医師として学んだことが娘さん達の苦しみには何も役に立たないことを思い知らされ、ファンクショナルメディシンを学んだそうです。
人間の健康に大変重要なのが、ヒトマイクロビオーム（Human Microbiome)と呼ばれる、ヒトの鼻から喉、アデノイド、食道、胃、小腸、大腸、皮膚、歯、目などありとあらゆる体の部位に存在する微生物です。
腸の中にはたくさんの細菌（Bacteria)がいて、その腸内細菌は人間の免疫システムと繋がっています。
どんなタイプの腸内細菌が腸の中に住んでいるかがヒトの健康の鍵になります。
善玉菌は免疫システムを発達させ、アレルギーや喘息、リューマチ、メタボリック症候群、自己免疫疾患から体を守ってくれます。
ファンクショナルメディシンの観点からみると、自閉症スペクトラムは
Neuro-Immune Inflammatory Condition （神経性 免疫性の炎症を起こしている状態）なのだそうです。
＜どうやってヒトは体内に細菌を取り入れるか＞
赤ちゃんは出産時に産道を通る際に母親の産道内にある細菌を獲得します。（なので、可能な限り自然分娩をした方が赤ちゃんの免疫システムにはプラスになります。)
他にも 人とのふれあい、食べ物、発酵食品、土などからも細菌を取り入れています。
（私の個人的追記：特に土に含まれる細菌は、スポア（胞子）細菌と言って、固い殻に包まれていて、胃などの環境の悪いところでは殻で身を守り、腸に入って環境が良くなると殻から出てきて活動するというとてもすばらしい細菌なんだそうです。昔から子供は何でも口に入れることで土などから良質のさまざまな細菌を体内に取り入れていました。なので、子供を清潔にしすぎると喘息やアレルギーになることが多いです。 これは私の周りの人を見ていても納得がいきました。昔の同僚がペルー出身だったんですが、今は家族とカリフォルニアに住んでいて、奥さんがものすごいキレイ好きでした。一人目の息子さんが生まれた後、彼女は夜な夜な息子が寝た後におもちゃを全部漂白して殺菌していたんだそうです。息子さんは喘息持ちで、何にでもアレルギーがある子に育ちました。その後に娘さんが二人次々と生まれて、奥さんは忙しくて娘さんたちは庭で土を食べたりやりたい放題に育ちました。娘さんたちはアレルギーも喘息もありません。そして初めて家族でペルーの実家に帰った時に、息子さんだけがお腹をこわして体調が悪くなり、娘さんたちはピンピンしていたそうです。）
子供が小さい頃にできるだけこのヒトマイクロビオームを破壊しないことが大切です。 例えば帝王切開、抗生物質の投薬、母親が妊娠中や授乳中に抗生物質を飲んだなどがあると、ヒトマイクロビオームの状態が悪化します。
また、母乳はビフィドバクテリウムというビフィズス菌の一種の善玉菌を増やしますが、粉ミルクは逆に悪玉菌を増やします。
食物の生産に使われる農薬、抗生物質、ホルモンなどは腸内細菌に悪影響を与えます。
（私の個人的追記：アメリカで広く使われている農薬のグリホサートGlyphosateは善玉菌を殺して悪玉菌を増やすという研究結果がでているそうです。）
母親が妊娠前から食べ物に気をつけるのも大切です。
きゃー！ 
そんなこと知らなかったよー！
駄目なこと全部やっちゃってるけどー！！！
と思ったあなた。 大丈夫です。
ヒトマイクロビオームはあるひとつのことをすれば、６日で改善するんです！
そして続く。。。（笑）
読んでいただいてありがとうございます！
