発達障害じゃなくて視覚機能が低いのかも。その4 | アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

子どもの気持ちに寄り添いながら
親も子どももハッピーになれる目からウロコの考え方や
発達障害特有の生きづらさを改善するためのシンプルなエクササイズ
お子さんが驚くほど変わる接し方や親の心の持ち方など
私が知る限りの情報をお伝えします

こんにちは!

 

今日はこの記事の続きです。

 

 

 

 

視覚機能に問題があるかもしれないというサインとしては

 

1) 見た目

ー 片目をつぶる

ー 片目が内側または外側によっている

ー まばたきが多い

ー 目が赤い

ー 目ヤニが出る

ー ものもらいに頻繁になる

ー 目を細める

ー 頭が傾く

ー まぶたの腫れ

ー 涙目

 

2) 行動や注意力

ー 物事を最後までやりとげられない

ー 疲れやすい

ー ぼーっとする

 

視覚がうまく機能していないために必要以上のエネルギーを使っているため疲弊して、やる気をなくしてしまいます。

 

3) 子供の訴え

ー たくさん目を使うことをした後に目に不快感を感じる

ー 頭痛

ー 目がしみる

ー 目がかゆい

ー 物が二重に見える (お子さんが生まれつき物が二重に見えていたら、これが普通だと思っているので自覚がない可能性もあります。)

 

などがあります。

 

こういった症状があり、お子さんの視覚機能に問題があるのではないかと思ったら、専門の眼科に行って、目の発達検査をしてもらってください。

 

自閉症スペクトラムの子供に視覚機能の問題がある場合、視覚的空間認知が必要なこと(自分の体やモノ、他の人の空間での動きを把握して物事を予測したり自分が動くこと)がうまくできないことが混乱、不安感、ストレスにつながり、問題行動の原因になることもあります。

 

こういった視覚機能の発達のためにプリズムレンズを使った眼鏡が使われています。 子供によってはプリズムレンズ眼鏡をかけたとたんに姿勢やバランス感覚、注意力が改善されることもあります。 視覚が改善されることによって安心感や居心地のよさを感じることができれば、感覚障害や不安障害を改善することにつながります。

 

プリズムは目の錯覚を利用して、ものが違う場所にあるように見せ、目のアラインメントを改善します。それによって両眼視ができるように調整して、二重視、頭痛、文章を読む力を改善します。

 

ひとつだけ注意したいのは、子供(特に自閉症スペクトラムの子供)は変化を嫌うので、プリズムレンズを最初は嫌がることがあるかもしれません。でも長期的にはかなり役に立つ療法です。

 

そして、お子さんの視覚機能を高めるために、お子さんにものを手渡すときには 手渡すものを動かして、 必ずお子さんが手渡されたものをきちんと見て、認識してからそれを手に取るのを見届けてください。 逆にお子さんが何かを渡してきたときには、差し出す手を動かして、お子さんがきちんと最後まで手渡すものと、どこに手渡しているのかを見て認識していることを確認してください。 

 

このシリーズはこれで終わりです。

 

読んでいただいてありがとうございます。


自閉症児育児ランキング

フォローしてね