子供が泣いたり癇癪を起こした時はどうするか | アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

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こんにちは!

 

今日はきっと親なら誰でも通る道〜 子供が泣いたり癇癪をおこしたりした時の対応の仕方です。

 

癇癪 という言葉が実際どういう状態を示すのか、いろいろとネットで検索しましたが、だいたい、感情を抑えられずに怒りを爆発させることを指すようです。

 

英語だと、Temper TantrumとMeltdownに分けて考えます。(普段の会話ではこの2つをごちゃまぜにして使うことも多いですが)

Temper Tantrumは、主に子供の希望が叶わなかった時に、子供がどうにかして希望を叶えようと泣いたり大騒ぎしたりする行為です。だから、もしも希望が叶えば普通の状況に戻ることができます。

 

それに対してMeltdownは、例えば遊園地に行って、まわりのざわざわガヤガヤの刺激が多すぎて、パニックになってしまってどうにもならなくなってしまったり、小さな子どもなら眠かったりしてどうにもならなくなってしまったような時を指します。こうなってしまうともう何を与えても、本人にもどうすることもできません。本人のコントロールできない状況です。

 

Meltdownの場合はもうコントロール不能なので、事前に回避する対策を取るしかないので、どちらなのか見極めてください。

 

今日はお子さんがTemper Tantrumの方の癇癪を起こす、または泣いてどうにかしようとする時の対応方法についてお話します。

 

私の師匠は、お子さんが癇癪を起こして大爆発している時が大好物なんだそうです。 

なぜかというと、子どもに癇癪を起こすことは効率が悪いやり方だと教える絶好のチャンスだからだそうです。

 

子どもは賢いです。今までの経験から、ちゃーんと どうしたら一番効率良く自分の思い通りに物事が進むかを知っています。

お子さんが癇癪を起こしたり、泣いてダダをこねるということは、必ず どこかで誰かが過去に そのやり方に屈したことがある、という証拠です。 滝汗

 

な・の・で

 

お子さんが好ましくない方法でダダをこねたときには 絶対に、一度たりとも 屈してはいけません!ガーンガーン

 

なーんて、厳しいことを言いましたが、全面戦争をしろと言っているわけではありません。

この3つのステップを踏んで、フフフのフン と乗り切りましょう!爆  笑

 

1)深呼吸です!

 

まずご自分のコンディションを整えてください。おそらく相手は最悪のタイミングで攻撃してくると思いますが、ここで親御さんが焦ったり、イライラしたりするのは逆効果です。

「よし!これはこの子に癇癪を起こすことは効率が悪いやり方だって教えるチャンス!!!」 と思ってご自分を奮い立たせてください。 

そして、自分が今何を感じているのか、観察してみてください。

周りの人から自分は子育てがちゃんとできていない親だと思われないか

周りの人から、あの子おかしいんじゃないの?って思われていないか

周りの人の迷惑になっていないか

わかります。 わかります。 気になりますよね。 時には心無い言葉を浴びることもあるかと思います。ムキーッ

で・も!

本当に 一番大切なことはなんなのか。 今、子どもに教えるチャンスを 周りの人のために無駄にしてもいいのか。

この周りの人たちは自分が困ったときに助けてくれるのか。

そこに軸を持ってきてください! 

たとえ10回中9回はギャン泣きに屈しなかったとしても、1回でも屈してしまったら、子どもから見たら やり続ける価値はあることになります。

 

さて、一旦自分の気持を落ち着けてクリアにしたら 次のステップです。

 

2)ものすごーく混乱している人のいいナマケモノになりきる!ニヒヒ

 

お子さんに 

癇癪をおこす=お父さんお母さんがめっちゃめちゃノロマになって話が通じなくなる

と学習してもらいます。

でも、怒るんじゃなくて、ノロマで話が通じないけど、一生懸命何かしてあげようとしてください。

一生懸命どうにかしてあげようと頑張っているんだけど、子どもの癇癪語はわからないし、ノロマなので なかなか思うように動いてあげられない母(父、他)を演じてください! 子どもが知らない外国語で話しているのと同じです。

えーん「うわ〜〜ん!!! お菓子買って! お菓子買って! お菓子買って〜〜〜!!!!」

ぼけー ゆーっくりゆーっくり動きながら ゆーっくり喋ります。 「あれ〜〜〜?。。。 〇〇くん 。。。泣いてる。。。」 

えーん「うわ〜〜〜〜ん!!!」

ぼけー「うーーーーん。。。。。 ママ、〇〇くんが泣いてると、〇〇くんの言ってることがよくわからないんだー。。。 でも大丈夫! なんとか助けてあげるから!!!。。。。まかせて!」

ぼけー「ちょっと待ってよ〜〜〜。。。 うーーん。。。。〇〇くん。。。。何が欲しいのかなあ???。。。 あ、わかった! これ? これが欲しいの?」 

と絶対に欲しくないであろうものをあげる。ほうれん草とか(爆)

えーん「ちがう〜〜〜〜〜!!! お菓子! お菓子! お菓子!」

ぼけー「うーーーん。ママ 〇〇くんが泣いてると なんて言ってるのかよくわかんなくなっちゃうんだよねー。。。 でもなんとかしてあげたいから、言葉を使って教えてくれる? ジェスチャーで教えてくれてもいいよ。」

おねがい「あのお菓子がほしいの。」

ニコいきなり素早く動き出し、物わかりが良くなる。「おー!!!そうか! あのお菓子がほしかったのか!ママが分かるように教えてくれてありがとう!!!」

 

3)子どもの思い通りにしてあげられない理由を説明して、そのかわりのものを提案する。

 

ニコ「お菓子はね、おいしいけど、体によくないんだ。昨日お菓子買ったでしょ? ママ、〇〇くんに元気でいてほしいから、今日はお菓子はがまんしようね。そのかわり 〇〇くんの好きなりんごを買って帰ろうか? うさぎさんの形に切って欲しい?それとも白鳥の形に切って欲しい?」

えーん「やだ〜〜〜〜!!!!!!! うわ〜〜〜〜〜ん!!!!」

 

1) 2) 3)を辛抱強く繰り返す。

 

お子さんが泣いて癇癪を起こすことが効果的じゃないと学習しさえすれば、このギャン泣き癇癪地獄から開放されますので、それまでの我慢です。

 

心のなかで 「チャーンス!」と思うのと、ナマケモノ、ナマケモノ、とゆっくり動いて、なんかわからないけど 一生懸命子どもを助けようとしている演技をしていると、なんかこっちもキレにくい精神状態になるので、これ結構効果的です。

 

少しでもお役に立てれば嬉しいです。

 

続編はこちら

 

 

 

読んでいただいてありがとうございます。


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(この記事は私が受けたサンライズプログラムのスタートアップ集中クラスで学んだことをベースにしていますが、あくまでも私個人がこのように受け止めたということです。 また、サンライズプログラムの講習を受けた後にも個人で独自に勉強した内容も多々含みますので、厳密にサンライスプログラムと同じとは言えません。ご了承願います。)