どのくらいの時間やればいいの? プレイルームの勧め | アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

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こんにちは!

 

子供が赤信号状態の時や、赤信号から青信号状態に移行したときにすることはわかったけど、これをいつ、どのくらいやればいいの?  というご質問をいただきました。

 

結論から言うと、できる限り長い間、です。(笑)

 

わかりますよー、引きますよねー。兄弟もいるし無理無理無理!って思うかもしれません。

 

最初は一日15分からでもかまいません。必ずお子さんと二人きりになれるときに行ってください。最初は負担に感じるかもしれません。でもやっているうちにお子さんが変わってくるはずです。そうするとどんどん時間を長くしたくなると思います! 理想的にはご両親で交代したり、ご親戚の方にこのやり方を説明して協力してもらったり、ボランティアのヘルプを募ったりしてほぼ一日中プレイルームに入れるのがベストですが、たとえ5分でもお子さんをそっくりそのまま偏見なく100%肯定して、全身全霊で寄り添ってお子さんの世界に入っていく時間を取ることで、親御さんの気持ちも変わってきます。

 

そして、実はこれが一番の秘密(?)なんですが、

 

親が変われば子供は必ず変わります。 

 

プレイルームの作り方を説明します。

 

できれば小さくてもいいので一部屋をプレイルームとして、お子さんと一対一で一緒に過ごすための部屋に作り替えてみてください。 例えば今子供部屋として使っている部屋を少し変えたり、寝室を使ったり、寝室をベッドが占領しているようならベッドのフレームを手放してマットレスだけを使って寝るようにして、プレイタイムをするときにはマットレスを壁に立てかける(この場合はマットレスが倒れてこないように太いゴムなどを壁から壁につたわせてマットレスを固定してください)、というやり方をしている方もいます。 日本の住宅事情ではなかなか難しいと思いますが、諦めないでください! Where there is a will there is a way(意志あるところに道はある)! 工夫次第でいくらでも作れるはずです。 どうしても部屋が無理なら部屋の一角を仕切ったりしてもいいと思います。 それでも無理なら今の状況でやっちゃってください! 何もしないよりも絶対絶対いいです。

 

どうしてプレイルームにこだわるのかというと、プレイタイムを100%YESタイムにしたいからです。子供がふらふらと他の部屋に行って何かによじ登ってしまったり危険なことをしたりすれば NOと言わざるを得ません。また、兄弟と遊び始めたり、子供と一緒にいようとすることが追いかけっこみたいになってしまったりすると、効果的に一対一で向かい合うことができません。

 

毎日毎日まわりからああしろこうしろ、あれはダメこれはダメと言われてしまうことが多い子供にとって、プレイタイムは唯一自分の思うとおりに物事が進む時間になります。そして偏見なしで自分のありのままをすべて肯定して受け入れてくれて、そこに一緒にいてくれる人は子供にとってかけがえのない人となります。その一人の人とのポジティブな関りを通して、子供は少しずつこちらの世界への興味を持ち始めてくれます。 だから、できる限りその大切な大切な貴重な時間を兄弟に邪魔されたり、NOと言わざるを得ない状況にしたりすることは避けたいんです。

 

理想的なプレイルームの作り方

 

ー部屋は小さめのほうがいいです。

 

ー床は何かこぼしたりおもらしをしてしまったりしても親がフフフのフン照れと簡単に拭ける素材がいいです。 何かこぼして親が不愉快に思う気持ちもダダ洩れですから。。。

 

ー壁には何も飾りません。壁紙や壁の色もできるだけ落ち着いたシンプルな色で、模様のないものが理想です。 視覚からの刺激が多いとストレスになるし、気が散ります。

 

ー電気で動くおもちゃ(電池で動くものは電池を取り除けばオーケー)、ゲームや携帯、テレビ、などは持ち込まない。(ご自分もですよー!)

 

ーできるだけ物を少なくし、部屋がごちゃごちゃしないようにする。 散らかった部屋は気が散りやすいし、ストレスになります。

 

ー窓には暗いフィルムを貼ったりして、外が見えないようにします。 これも刺激を少なくして気が散らないようにするためです。

 

ー照明は蛍光灯は視覚刺激が強すぎるので、避けるか色付きフィルムをつける。チカチカする照明や明るすぎる照明は避ける。

 

ー登ったら危ないものや壊れたら危ないもの、倒れそうなものなど、NOと言わないといけなくなるようなものはすべて排除するか危なくないように固定したりします。

 

ー子供の手の届かないくらいの高さ(でも大人には手が届く)の壁に棚を作って、棚の上に厳選したおもちゃをディスプレイのように置きます。これは、誰かにとコミュニケーションを取ればおもちゃが手に入るという状況を作るためです。

 

ー壁にご自分とお子さんが映るくらいの大きめの割れない素材で作られた鏡を取り付ける。鏡があった方が目が合いやすくなります。鏡越しにならこちらを見てくれる子供もたくさんいます。

ーできればトイレが中にある方がいいです。ポータブルトイレでもオーケー。  

最初のうちはトイレに行くと言えば部屋の外に出られるのがゲームのようになる子供がいたり、トイレに行く事がきっかけで部屋の外の他のものや人に気を取られたりするのを防ぐためです。

ー最初のうちは部屋から脱走して追いかけてもらうことが楽しくなってしまう子がいるので、ドアの子供が手の届かないところに鍵をつけてもいいです。

ー部屋の中の様子をビデオに取れるようにする。
子供とのやり取りを客観的に見たり他の人に見てもらってアドバイスをもらったり、コンサルティングを受ける時に使ったり、ボランティアの人に入ってもらったりした時にボランティアの人にアドバイスなどできるようにするためです。

 

そして、一番大事で、これだけは外してはいけないもの。

 

お子さんを偏見や決めつけなしで、そのままのすべてを肯定し、全身全霊で喜びに溢れた気持ちで120%お子さんのリードに任せてお子さんの世界に一緒に入れてもらう、という心意気です!!!


本当にびっくりするくらいお子さんは変わります。それを経験したら、やめられなくなります。(笑)

みなさんとこの経験をシェアできたらこんな嬉しいことはありません。

 

読んでいただいてありがとうございます。


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この記事は私が受けたサンライズプログラムのスタートアップ集中クラスで学んだことをベースにしていますが、あくまでも私個人がこのように受け止めたということです。 また、サンライズプログラムの講習を受けた後にも個人で独自に勉強した内容も多々含みますので、厳密にサンライスプログラムと同じとは言えません。ご了承願います。)