子供が青信号状態を保ってくれたら? | アメリカ発 発達障害のお子様を持つご家族へ伝えたいこと

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こんにちは。

 

お待たせしてしまいましたが、今日はこちらの記事の続きです。

https://ameblo.jp/wakakohashimotowheelock/entry-12632912411.html

 

 

先日は、赤信号状態で繰り返し行動をしている子供と一緒に同じことをして楽しんでいるうちに子供がちらっとこっちを見てくれたら

ド派手に祝う!

というお話をしました。

 

この 祝う!という行為で何をしたいかというと、お子さんの継続的に人と関わることのできる時間をできるだけ引き伸ばすことです。

自閉症スペクトラムの子供は集中力や持続力がないわけではなくて(繰り返し行動や自分の興味のあることだったら何時間でも集中力が持続しますよね?)、人と関わることのできる(人とのコミュニケーションが取れる、人の目を見る、人に興味を持つ、人の話を聞く、人に何かを要求する、等々)持続力を高めることが必要です。この力を鍛えることができれば、学力も、社会的適応能力も、なにもかも高めることにつながるし、ここが鍛えられていなければいくらトレーニングやセラピーを受けてもそれを受け止めて吸収するのは難しくなります。

 

だから、どんな小さな動きも見逃さないでください。どんな小さな声でも、言葉でなくても、何と言ったか分からなくても、どんな小さなジェスチャーでも、目の動きでも、とにかく素早く反応して 大げさに喜んでください。 お父さん(お母さん、先生、等々)は自分からのどんなコミュニケーションでも喜んでくれるんだ。こちらから行動を起こせば、何かをしてもらえるんだ、コミュニケーションって楽しいことなんだ。とお子さんに思ってもらえるように。

 

例えば子供が「イー」という音を発したらなんのことかさっぱり分からなくてもすかさず反応して素早く「いぬ? 犬のぬいぐるみが欲しいの?」と犬のぬいぐるみを渡したり、なんでもいいから反応します。音を発する=他人が反応する ということを知ってもらいたいからです。「バジャバジャビべば」と呪文のようなことを言ってこちらを見たりしたら、「うわー、すごく面白い音が出せたね!」とか、こちらを見てからおもちゃを見たら「あ、このおもちゃが欲しいの?はい、どうぞ!」とか。

 

大人がよくやりがちなのが、沈黙に耐えられなくて 喋りまくってしまうことです。プリスクール時代に私も周りの先生たちもよくやってしまっていたのが、自分のやっていることをいちいち実況中継してしまうことです。(笑)「お、〇〇くんがブロックを並べてるから先生も一緒にブロック並べようっと。えーっと、先生は黄色、赤、黄色のパターンで並べようかなー。よいしょ。あれー?赤のブロックが見つからないなあ。〇〇くん、赤のブロックどこにあるかなあ?(無視される) あ、あったあった。よいしょ。できたー!〇〇くん、ほら見て!(無視される 笑笑)おー、〇〇くんもたくさん並べられたねー。すごいすごい。。。。。」今考えたらうるさいですよねー。きっとウザがられていたことだと思います。(笑)

 

これをやると、まず、自分がうるさすぎて子供からの小さなコミュニケーションに気づけません。それに、子供が仮に何か伝えたくても私達が矢継ぎ早にまくしたてるので、それを表現する間が全然与えられないんです。

 

さて、子供がこちらを見てくれたことを派手にお祝いした後も 子供がこちらに興味を持ち続けていたら。。。

 

次は子供が好きそうなモノや遊びを見せます。この時点ではまだ子供には何も要求しません。(どの時点でも子供が興味を失って自分の世界に入っていったときには嬉々としてまた一緒に同じことをして絆を深めます。)

例えばシャボン玉を飛ばしたり、電車を並べてみたり、恐竜のおもちゃを持ってガオーってやったり、小さなボーリングのゲームをセットアップして自分でやり始めたり、風船を膨らませてそのまま手を離して飛ばしたり、絵を描き始めたり、何でもお子さんがやりたがりそうなことを一人でやってください。)

 

そして お子さんを観察してください。

 

もしもお子さんが まだこっちを見ていてくれたり、笑ってくれたり、もっとやれと言ったり、こちらに来たりして まだこちらに興味を持っているようなら

 

今度はお子さんも体を使って参加するように誘ってみてください。 例えばシャボン玉を潰そう!と誘ってみたり、一緒に電車を並べよう!と誘ったり)

嫌がるようならそのまま遊びを続けたり他に好きそうなものを持ってきたりします。(もしお子さんがちゃんと「嫌だ」と言えたり、首を振ったりして嫌だというコミュニケーションをとったら、「ちゃんと いやだって伝えてくれてありがとう! 〇〇ちゃんがどうしたいのか分かってママ嬉しいよ。」とそれも祝ってあげてくださいね。きちんとNOと言えることはとても大事なことです。泣いたり癇癪をおこしたりした時は祝わないでくださいね。そういう時はどうしたらいいのかはまた別記事で)

子供が自分の世界に入っていったときにはまた嬉々として一緒に同じことをして絆を深めます。

 

しばらく一緒に遊べたら、次のステップに行きます。  それはまた次回に。

 

 

読んでいただいてありがとうございます。


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この記事は私が受けたサンライズプログラムのスタートアップ集中クラスで学んだことをベースにしていますが、あくまでも私個人がこのように受け止めたということです。 また、サンライズプログラムの講習を受けた後にも個人で独自に勉強した内容も多々含みますので、厳密にサンライスプログラムと同じとは言えません。ご了承願います。)