最初の投稿2020年10月17日 2021年8月22日編集
こんにちは!
今日は赤信号についてです。
こちらの記事↓でお伝えしましたが
まず子どもの現状をよーく観察して
その子が今どういう状態にあるかを
見極めることから始めます。
復習。
子どもの状態をおおまかに
赤信号の状態と
青信号の状態に分けます。
赤信号
自分の世界に
どっぷりと浸かっている状態。
他の人には興味を示さず
関わろうとしていません。
赤信号のサインとしては
ー 同じ行動を繰り返す。(手をバタバタさせる、ジャンプする、くるくる回る、おもちゃを並べる、など。)
ー 話しかけても反応しない、人の目を見ない。
ー 物事に強いこだわりを見せる。
ー 同じ話や質問を繰り返す。(一方的に話しまくり、こちらが返答する時間を与えない、または答えても反応しない。)
ー 何に対しても嫌がる。
などがあります。
現状の教育システム
療育やセラピーなどは
この赤信号特有の行動を
治そうとしているものが
多いのではないかと思います。
親としても
こういった行動を取ることによって
周囲から 「変わった子」
というレッテルが貼られるから
できればやめて欲しい
と願っている
というのが本音ではないでしょうか?
でも実は
繰り返し行動をはじめとする
赤信号の行動は
自閉スペクトラムの子どもが
独自に編み出した
非常に優れた自分を守る方法なんです!
自閉スペクトラムの子どもにとって
定型発達の人たちが作った今の世界は
予測不可能な
理解不能な世界です。
それに加えて
自閉スペクトラムの子どもは
感覚統合がうまくできないことが多く
光や音を過剰に感じたり
体のバランスを取ることや
自分の手足がどこにあるのか
暑い寒い
空腹などの感覚が
よくつかめなかったり
感覚過敏で服のタグが気になったり
靴下の微妙なヨレが
許せなかったりします。
また
私達がスルーできるような
小さな物事
(下に紹介する映像では排水溝とか空気孔、道に落ちている煙草の吸殻、植え込みの葉っぱの一枚一枚、などなどなど)
ひとつひとつが全部気になり
注目しています。
YouTubeで何かいい映像がないかな?と探してみました。
この動画↑では
最初に定型発達の人が
道を歩く時に見える景色が
次に自閉スペクトラムの人が
道を歩く時に見える景色が出てきます。
自閉症は名前の通り
スペクトラム(周波数などの範囲)ですので
すべての人が
こう感じるわけではないですが
なんとなく毎日が
こんな感じだというのが
つかめるのではないかと思います。
あとはこの動画も お子さんがパニック状態になった時 こんな感じだという参考になるかな?
このように 毎日毎日
こーんなカオスに感じられる
世界に身を置き
自分が気になっている
道に落ちている
タバコの吸い殻を
じーっと見つめたりする間も
あたえられずに急かされて
学校やセラピーでは
やれコートを脱ぎなさい
靴を脱ぎなさい
挨拶をしなさい
座って静かにしなさい
こちらを見なさい
これを先生が言う通りに
順番に箱に入れなさい
ちゃんと順番を守りなさい
先生の話を聞きなさい
などなどなどなど。。。。。
のべつまくなし
訳のわからない要求を
周りからされ続けているわけです。
ストレス溜まりますよね。
脳みそサチっちゃいますよね。
そこで彼らが
自分の精神のバランスを
取り戻すために
自分を守るために
独自に編み出した
天才的な方法というのが
繰り返し行動 なんです。
この繰り返し行動は
必ず一人でやっていますよね?
自分の体やおもちゃなどの物体は
自閉スペクトラムの子にとって
唯一予測可能で
自分で完全にコントロールできて
自分に何かを要求してきたりしない
安心できるものなんです。
そして
悲しいかな
彼らにとって
最も理解できなくて
予測不能な怖いものは。。。。
他の人間
なんですね。
赤信号状態にいる子に
繰り返し行動を
やめるように指示して
何かを教えようと
一生懸命アプローチすると
せっかくストレス状態にいる
自分を守ろうとしているのに
それを邪魔されて
子どもにとって
過剰なストレスがかかります。
人間はストレスや危険にさらされると
戦うか逃げるか反応
(英語でFight or flight response)
というストレス反応をします。
ウィキペディアには
戦うか逃げるか反応または闘争反応・逃走反応(たたかうかにげるかはんのう、とうそうはんのう英語: fight-or-flight response)は、動物の恐怖への反応で、差し迫った危機的状況において、戦うか逃げるか身動きを止める(擬死、凍結挙動(英語版))方法で生き延びてきたため備わったと考えられている[1][2]。通常は発揮できない怪力を発揮できる反面、緊急時に使用しない内臓への血流が絞られたり判断力が低下するため、長期的にストレスを受けると体や精神に悪影響が出る。
とあります。
だから
赤信号状態の子に
例えば数を教えようとすることは
ライオンに追いかけられて
必死で逃げている人に
一生懸命算数を
教えようとするのと
同じことになります。
それ むーりー!
無理無理無理!
じゃあ どうすればいいのさ?!
それはまた次回〜 (笑笑)
読んでいただいてありがとうございます!
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(この記事は私が受けたサンライズプログラムのスタートアップ集中クラスで学んだことをベースにしていますが、あくまでも私個人がこのように受け止めたということです。 また、サンライズプログラムの講習を受けた後にも個人で独自に勉強した内容も多々含みますので、厳密にサンライスプログラムと同じとは言えません。ご了承願います。)