3月21日、旅2日目の朝。
「夜中に雪は降らないと思ってたけど、よかったね」
翌朝、食堂で店主さんにそう言われました。
本当によかったぁ～
少々の悪天候でも残雪ハイキングと少し雪景色が見れたらそれでOKと、出発前に考えていたので旅程を変更せずに決行しました。
前日に店主さんに電話したとき、天気予報を見る限りでは宿から石鎚山の山頂を見ることはできないと思うと言われていたので、かなりテンションが下がっていたのだけど、辺り一面の綺麗すぎる雪景色に感動しました。
11時前には下山開始の予定だったので、朝食と荷物の整理を急いで済ませ、9時過ぎにいよいよ白銀の世界へ足を踏み入れました。
わぁー！おぉー！
綺麗すぎて言葉がでない。
なんとも厳かな、色のない空間。
娘のレインウェアが眩しい！
樹氷もお見事
右に見えるのが成就社。なんでも願いが成就するということで、本当にたくさん拝み倒しました(笑)
宝くじが当たりますように
あっ、人に話したら叶わなくなるのかな
一応、真面目な話を…。石鎚山は修験道の山だったので、山頂に向かう前にこの成就社で安全を祈願していたのでしょうね。
確か昔は女人禁制だったような？
詳しいことは調べていません。すみません
山頂へ行くには、この門を通ります。
背中がピンとなるような何かを感じる？
これほど神聖な気持ちになった山は今までなかったです。雪のせいでまた一段とそう感じたのかもしれませんが。
この門をくぐるとすぐにテント場を発見
いつかここで野営をしよう
もちろん雪がないときに。
そういえば料金のこととか聞いてくるのを忘れてしまったなー
写真を撮るためにグローブをはずしていたら手が痛くなりました。気温を確認しなかったけど、多分氷点下だったのかな？
今まで経験したことのないパウダースノーで、雪玉を作ろうにも手の中で砕けて丸くならない。そのくらいサラサラでした。
私の手が痛くなり、娘も寒いと言うので、一旦宿のストーブにあたりに戻りました。
店主さんが入れてくれた昆布茶がすごく美味しい
閑散期に利用すると、おもてなしが手厚いのがいいですね。寒いから外に出たくないと娘が言っていたら、店主さんがソリを貸してくれて、場所まで案内してくれました。
雪がないときは遊歩道になっている山道が、ほどよい長さと傾斜でいい感じ
娘は何本滑ったのだろう？というぐらい滑っていました。もちろん私も10本は滑りました(笑)
滑ったあとは少し登らないといけないので、自然と寒くなくなりました。
娘もこの満面の笑み
この笑顔を見て、ここに来てよかったと初めて思えました。
というのは…出発の前日に
「山に行きたくないなー」
と娘が言っていたので、私の変な旅プランに娘を巻き込んでかわいそうかな？と思っていました。
結果的に雪があって本当によかった
気がつけば下山の時間が近づいている
もう1泊したいと言う娘をやんわり説得して、店主さんに別れを告げました。
最後に写真も撮ってもらいました。
次回は夏山に山頂アタックします
そして、いよいよ山道を下山です。
雪がやわらかかったので、アイゼンとスパイクは装着せずに出発です。
登りのときと違って、とても楽しそうな娘
お母さんもこれが楽しみだったのよー
あまりにも雪山が綺麗で写真をたくさん撮っていたら、すれ違いの登山者さんがシャッターを押してくれました。
ありがとうございました。
すごく貴重な写真
大事にします雪道にドでかい氷柱が落ちていて、娘が拾いあげたと思ったら…
ペロリ♪と舐めている!?
まいっか？死にはせん(笑)
ここまで来ればロープウェイの駅もすぐ。
お金は入れていないので見えていません
下山はあっという間だったね～と最後の坂を下っていたとき…ツルッ？
「ぎゃあぁぁぁぁ～!!」
足を踏ん張るも見事に尻餅をついてしまい下に滑り落ちていく
ロープウェイ乗り場の手前のコンクリートの坂道が凍っていることに気づかなかったのです
娘が私の後を追おうとしている
「来たらダメ！ストップ！ストップ…？」
「全然大丈夫だよ～♪」
と余裕で坂道を下っている？？？
(山では特に言うことを聞きなさい！と言っているのに…)
娘のスノーブーツに完敗の私でした…
そのあとまた平坦な場所でスッテンコロリンなお母さんでした(爆)
ここに来てようやく青空が見えてきました
山を下ってきたからなのか、お天気が回復したからなのかわからないけど
宿から少しでも山頂を見たかったなぁ。でも大満足に変わりはない
11時20分のロープウェイで下山終了
12時すぎの路線バスに乗り込み伊予西条駅へ。松山行きの電車に乗り、次に向かうは道後温泉
どんな温泉街なのか楽しみだなぁ
温泉が大好きな娘も喜んでくれるかなぁ。そんな思いで車窓からの景色を眺めていました。 わか