【世界に誇る音楽家を偲ぶ】: 高橋幸宏さん/坂本龍一さん

前回の投稿の冒頭で

「バケットリスト(bucket list)」

について書かせて頂きました。

「死ぬまでにしたい事のリスト」

の意味です。

『日本の中のアメリカ』

そのリストの中の1つは

「イエロー・マジック・

オーケストラ」(以下Y.M.O.)

のライブに行く事でした。

Y.M.O.は1978年に結成

された音楽グループ。

メンバーは

「細野晴臣」さん、

「坂本龍一」さん、

「高橋幸宏」さんの3人。

その他にも、サポートメンバー

として、様々な一流・有名

ミュージシャンが参加して

いました。

「シンセサイザー」等の最先端

の電子楽器やコンピューターを

使った演奏が特徴で、一躍

日本の音楽シーンを席巻し、

少年だった私もドハマりしました。

その後、1983年に解散しますが、

1993年に一時的に再結成。

そして2007年に再々結成されて

います。

初期には国内外で多くのライブを

行っていましたが、当時少年だった

私にはハードルが高く、一度も

ライブに行けずに解散。

そして、再結成、再々結成の頃は、

私自身が会社員として海外を

飛び回っていたので、またもや

機会がありませんでした。

今は基本的に国内勤務であり、

少年時代と違ってチケット代も

払えますので、もしも3人揃って

ライブを行ってくれるのなら、

日本中どこでも、或いは海外で

あっても行くつもりで、いつか

その機会が来る事を楽しみに

していました。

＜当時フジカセットテープの

景品でもらったY.M.O.の下敷き＞

ところが、今年1月11日に

高橋幸宏さんが亡くなられました。

私にとってはカリスマ的存在。

大きなショックを受けました。

また、この時点で私のバケット

リストの1つ、つまりY.M.O.の

ライブに行く事は、達成不可能

となってしまいました。

ただ、3人揃わなくても、残った

2人だけでも、例えば高橋さんの

追悼ライブ的なものを開催して

くれるのではないかと、かすかな

希望を抱いていました。

そんな中、今度は3月28日に

坂本龍一さんが亡くなってしまい

ました。

坂本さんは映画音楽等で海外

でも広く知られていますので、

その訃報は大々的に報道され、

亡くなって2週間近く経った

今でも、テレビで特集が組まれ

たりしています。

そもそも私が何故、Y.M.O.の

ファンになったかと言うと、

初期の彼らのアルバム収録曲には                                        「アジア」を感じさせる

旋律の曲が多かったからです。

最新の電子楽器とアジア的な

旋律の組み合わせ。

これが最高に未来的でした。

例えば彼らの最初のアルバム、

「イエロー・マジック・

オーケストラ」(1978年)で

特に好きなのが以下の3曲。

「東風 TONG POO」

作曲：坂本龍一

「中国女 LA FEMME CHINOISE」　

作曲：高橋幸宏

「マッド・ピエロ MAD PIERROT」　

作曲：細野晴臣

2枚目のアルバムである

「ソリッド・ステイト・

サヴァイヴァー」(1979年)での

個人的ベスト３は以下の通り。

「テクノポリス TECHNOPOLIS」　

作曲：坂本龍一

「アブソリュート・エゴ・ダンス

ABSOLUTE EGO DANCE」　

作曲：細野晴臣

「ライディーン RYDEEN」　

作曲：高橋幸宏

Y.M.O.でのグループとしての活動

の他、高橋さんも坂本さんも、

ソロや別のユニットでの活動も

多数行っており、そちらにも

多くの名曲があります。

まず、高橋さんですが、

「音楽殺人」(1980年)と言う

ソロアルバムに入っている

「BLUE COLOUR WORKER」

は私の人生でのベスト5に入る

好きな曲です。

とっても明るいウキウキする

様なメロディーで、この曲から

は個人的にはアジアと言うより

アメリカを感じます。

そして、それとはかなり

雰囲気の違う別のソロアルバム、

「NEUROMANTIC

ロマン神経症」(1981年)の

「DRIP DRY EYES」は

とても美しい曲です。

この曲はヨーロッパ的かな？

これら2曲、もしご存じ無ければ

是非、YouTube等で聴いて

みて下さい。

一方の坂本さんについては、

「戦場のメリークリスマス」

(1983年)や

「ラストエンペラー」(1987年)

等の映画音楽が余りにも有名。

坂本さんの訃報を伝えるニュース

でもBGMに使われていますね。

前者はインドネシアが舞台の

映画でどこかアジア的な曲調。

後者は中国が舞台の映画で

アジア/中国的に聴こえます。

でも、私の一番のお気に入りは、

おそらくこの記事をお読みの人の

ほとんどは知らないと思われる、

「西武スペシャル B-3」(1981年)

と言う曲です。

この曲、西武グループ(百貨店？)

のCMの為に作られたもので、

坂本さんのコマーシャル曲、

テレビ番組テーマ曲を集めた

「CM/TV」と言うアルバムに

入っています。

そして、後にロビン・スコット氏の

ボーカルを入れて

「THE ARRANGEMENT」の

タイトルで発売もされています。

私の好きなのは、オリジナルの

CM曲(ボーカル無し)の方。

そして、もう何年もの間、

待ち望んでいる事があります。

それは、いつか誰かが

YouTubeにそのCMの動画

をアップしてくれる事です。

とても印象的なビジュアルだった

様な気がするのですが、どうしても

思い出せません。

そして、ありとあらゆる昭和の

CM動画がアップされていると

思われるYouTubeでも、

この西武のCMだけは

未だにアップされていないし、

Twitter等で語られても

いない状況です。

もしも、このCMの動画の

存在場所をご存じの方、

或いは自分もずっと気になって

いたと言う方がいらっしゃい

ましたら、是非ともコメントを

頂きたく、宜しくお願い致します。

以下、実に久しぶりに実家の

押し入れから引っ張り出した

Y.M.O.関連のLPレコード、

SPレコードの写真です。

もうレコードプレイヤーは

持っていないので聴くことは

出来ませんが、高橋さん、

坂本さんを偲んで、時々

アルバムジャケットを眺めたいと

思います。