【弘法大師伝説の地を訪ねる】: 和歌山県② | 世界あちこち散歩

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国内外の色々な所で見聞き・体験したヒト・モノ・コトを綴ります

和歌山県の串本町には
橋杭岩」と呼ばれる
天然記念物」に指定されている
奇岩群があります。

 

以前から一目見たいと思っていた

ので、これらの岩に最も近く、

すぐに歩いて行ける

フェアフィールド・バイ・

マリオット・和歌山串本」に

宿泊しました。

 




2021年4月に開業した

新しいホテルで、橋杭岩に

歩いて行けるどころか、

部屋の窓から見下ろせるぐらいの

近さでした。

 

到着初日は既に他の場所の観光で

疲れていて、チェックインしたのは

夕刻近くになっていたので、

部屋から眺めただけでしたが、

日の出の頃の景色が素晴らしいと

聞いていたので、翌朝は、

早起きをして、日の出時刻より

30分も前に海岸に行ってみると

既に多くの見物客が押し寄せて

いました。

 

時間の経過と共に刻々と表情を

変える景色は期待以上に美しく、

日の出後もしばらくの間、眺めて

いましたが、特に個人的に感動

したのは、日の出前の青味がかった

空を背景にした景色でした。

 




橋杭岩の名前の由来は、

これらの岩が直線的に並ぶ姿が

橋の杭の様だからとの事です。

 

1500万年前の火成活動と

その後の浸食で

この様な形状になったそうです。

 

本やネット上の

写真で見る限り、もっと小さい岩、

せいぜい2~3メートルの高さだと

勝手に想像していました。

 

しかし、実際には遥かに大きく、

850メートルに渡って

大小約40の岩がそそり立ち、

10メートル以上の高さの岩もあり

圧倒的な景観でした。

 

午後の干潮時には、岩まで

歩いて行けるので、その大きさを

実感出来ましたし、満潮の時と

違って、どこか日本では無い海外の

景色の様な感じもしました。










橋杭岩には面白い伝説も

残っています。

 

昔々、

弘法大師」が「天の邪鬼」と

賭けをしました。

夜明けまでに一晩で、

串本から沖合いの島まで橋を

架ける事が出来るかです。

 

弘法大師が橋の杭をほとんど

作り終えた頃、このままでは

賭けに負けてしまうと思った

天の邪鬼が、鶏の鳴き声を真似て、

弘法大師にもう朝が来たと勘違い

させました。

 

その為、弘法大師は橋を完成

させる事無く、途中で諦めて去り、

橋の杭のみが残ったのだそうです。


(続く)