【カジノに興じる】: マカオ | 世界あちこち散歩

世界あちこち散歩

国内外の色々な所で見聞き・体験したヒト・モノ・コトを綴ります

2010年の4月、
マカオ」に旅行しました。

目的は2つ。

一つ目は、

マカオ歴史地区」として

世界遺産」に認定されている

建物や広場を観る事。

 

合計30のスポットがあり、

とても全部は

回り切れませんでしたが、

ポルトガル統治時代の

面影を残す街並みを

十分に堪能しました。

 









二つ目は、

マカオの代名詞でもある

カジノ」で「大小」と

言うゲームに興じる事。

 

この為に、2008年末に

開業したばかりの、

カジノを併設している

ド派手なホテル、

グランド・リスボア」に

宿泊しました。







私は日本では一切の

ギャンブルをしませんし、

モナコに旅行した時でさえ、

カジノの建物を

外から見学しただけで、

中には入らなかった人間です。

 

では、何故、マカオで

「大小」をやりたかったか。

 

それは、

旅人のバイブルとも言える、

沢木耕太郎」さんの著作、

深夜特急」に、

マカオのカジノでの

「大小」のシーンが

出て来るからです。

(因みに、テレビドラマ版では、

香港の安宿で「大小」を

する設定に変更されていました)

 

「大小」とは、

3つのサイコロを使い、

出た目に関する様々な

賭け方をするゲームなのですが、

一番簡単な賭け方が、

3つの数字の合計の

「大小」に賭けるものです。

 

ここでいう「大」とは、

合計が11から17までで、

「小」とは、4から10までです。

 

3つのサイコロが同じ数字、

いわゆる「ゾロ目」の場合は、

大でも小でも無く、

親(ディーラー)の総取りとなり、

プレイヤーは負けとなります。

 

ですので、合計が「3」は、

3つとも「1」のパターンしか

無いので、自動的に負け。

 

同じく、合計が「18」も、

3つとも「6」のパターンしか

無いので、負けです。

 

更に、例えば

合計が「6」の場合、

「1+2+3」の様に、

ゾロ目では無い場合は、

「小」なので、

「小」に賭けていれば、

掛け金が倍になって

戻ってきますが、

「2+2+2」でしたら、

ゾロ目になり、

親の総取り、

プレイヤーの負けです。

 

合計が9、12、15の

場合も、ゾロ目で無ければ、

小、大、大となりますが、

ゾロ目だったら、

親の総取りです。


と言う事で、

ゾロ目のルールがある限り、

数学的にはカジノ側が

有利な仕組みになっています。

 

ただし、プレイヤーとしては、

「大か小か」では無く、

「ゾロ目」に賭ける事も出来ます。

 

例えば、1から6の何の数字とは

特定せずに、ゾロ目が出る確率は

36分の1なのですが、

ここに賭けていれば、

数十倍になって戻ってきます。

 

さて、「グランド・リスボア」の

カジノで大小を始めて、

最少額を、ちまちまと

賭けていたのですが、

数学的な確率以上に、

負けが込んできて、

予定していた資金が

底をつきそうになったので、

場所を変える事にし、

すぐ隣にあり、系列で老舗の

ホテル・リスボア」の

カジノに移りました。




こちらに移ってからは、

5割以上の確率で勝てる様になり、

少しずつ、負けを

取り戻しつつありました。

 

そこで、気付いたのですが、

ずっと、ゾロ目が出ていません。

 

そして、同じテーブルの

別のプレイヤーが、

「大」や「小」に高額を

賭ける様になって来ていました。

 

そこで、何となくですが、

そろそろ、

ゾロ目が出るのではないか、

と言う気になりまして、

賭けてみましたが、

残念ながら、

ゾロ目は出ませんでした。

 

でも、いつかは出るはずだと信じ、

その後、数回は大か小に賭けた上で、

再度、ゾロ目に賭けてみたところ、

これが大当たり!

 

単なるビギナーズ・ラックだと

思いますが、その日の負けの

ほとんどを取り返しました。

 

ところで、

信じられない偶然なのですが、

この2軒目のカジノこそ、

沢木耕太郎さんが

マカオでプレイしたカジノの内の

1軒であり、彼もそこで、

ゾロ目を当てているのです。

 

同じカジノで、

プレイ出来ただけでも光栄なのに、

同じ勝ち方まで出来たのは、

忘れられない思い出です。