「ひよぉう~」
たいへん細々としたソプラノで
「ふいえぇぉ~」
よわよわと、なさけなく…
鳴く声がするからさ。

「しょうご?どした?またたくみに、いじめられてるの?」
見にいったら、
たくみは「そんなことしてません!」
超然と布団の上。

寝室のものかげから、のそのそ出てきたしょうごが、
ベッドの枕元にとびあがって、
壁際のすみっこに、ちっこくまるくなり。
「察してくれ」

どうやら…
飼い主を、寝室に
おびきだす作戦だったらしいよ。
(マジか?)

うう…
わかった!もう寝る!
枕の左右に猫いっぴきずつ、
川の字だ!
この状況に、
さからえるもんかー!

仕事終わってないけどよう…!(だめじゃん)