娘の葬儀でご縁がありましたご住職はお経を読み上げる前にそのお経ごとの解説をわかりやすく教えてくださいました。そのお陰で自分自身がお経を上げているような気持ちでご住職のお経を心の中で必死に追いかけていました。その時の自分を保つ事ができたように思います。

後日、そのご住職のお寺さんを訪ねた時に、優しく子を抱く母子観音像のお姿に涙が止めどなく溢れました。御朱印はありませんが、本当の意味でこのお寺さんが私の発願寺なのだと思います。


縋るように始めた坂東三十三観音の発願寺は自然豊かな花の寺です。


第六番
『飯上山 長谷寺 飯山観音』
高野山真言宗 十一面観世音菩薩 725年
飯山寺 建ちそめしより つきせぬは
いりあいひびく 松風の音


神奈川県の小田急線本厚木駅からバスで20分ほどで飯山観音前バス停下車。そこから朱塗りの橋を渡り10分ほど歩きました。飯山白山森林公園の中にあるのでしょうか。桜、紫陽花などが美しい花の寺、周辺は自然がいっぱいです。

境内までは階段がキツいですが歩く方が風情があります。その日は雨上がりに行ったので人も2組ほどにすれ違うくらいでした。

お参りしてこちらで納経帳を購入しました。


本堂の裏手からは登山道に繋がり比較的初心者でも登れるルートになっています。

順礼街道を歩いて七沢温泉で疲れを癒すのも良いかもしれません。

長谷寺の飯山も温泉郷です。


帰りは少し先のバス停まで歩いたら真っ赤なポピーが風に揺れていました。

美しいお花にも祈る思いです。


どうか苦しみのない世界で穏やかで幸せでありますように…