5月1日、品川区教育委員会は、「校庭安全点検の実施結果について」を区HPで公表しました。
https://www.city.shinagawa.tokyo.jp/PC/kukyoi/kukyoi-shisetsu/20230522151024.html


 昨年5月に釘等を撤去した後の今年1月、区立学校の校庭で金属物によって児童がケガをしています。議会でも取り上げてきましたので、報告します。

(1)2023年5月の緊急安全点検
 2023年4月に杉並区立小学校で、校庭にあった釘で裂傷を負う事故が発生。
 

 これを受け、品川区教育委員会は、全校の校庭の緊急安全点検を実施。その結果、5校の校庭から釘やペグ等を15本、コンクリート塊を2個確認し、5月末までに全て撤去。また、確認された校庭のみ再調査を行い、安全を確認した。

2023年10月決算特別委員会での質疑
質問)杉並区立の小学校で、校庭にあった釘で児童がけがをした。品川区教育委員会の点検の方法と結果、事故が起こらないための今後の対応は。


答弁)釘等が発見された学校は5校…(以下、上記と同様の報告)
また、最近、山中小学校の第2校庭で、ガラスの破片、ペグのたぐいがかなり出てきた。第2校庭はあまり使っておらず、今は使用停止にしているが、今週中に土をさらってきれいにするという作業を行う予定で、事故等がないように、発見次第、即対応するようにしております。

(2)2024年1月28日、品川区立小学校校庭で、児童1名が金物により怪我を負う事故が発生
 これを受け、教育委員会は、天然芝および土の校庭を有する区立小・中学校23校で、「金属探知機」による釘など金属物の安全点検および必要な除去作業を令和6年2月から約2カ月間実施。

2024年2月本会議代表質問と答弁
質問)区立学校のグラウンドでスライディングをした児童が裂傷を負う事案が発生した。昨年5月までに行った校庭の緊急安全点検は、10月の決算特別委員会質疑で報告があった。
昨年のくぎ等が発見された学校名、点検方法を聞く。今回のペグが埋められた時期を聞く。今後の継続的な点検の考えや点検方法を聞く。


答弁)昨年5月に実施した緊急点検は、学校と教育委員会の職員が「目視」にて行い、小学校5校でくぎやペグ、コンクリート片等が見つかり撤去した。
 今回事故原因となったペグは、その状態から推測すると、ある程度年月が経過していると思われる。
 現在、土や天然芝の校庭を有する全校について、金属探知機での点検を行っているところで、今年度内の作業完了を目指している。
 今後は、これまで以上に校庭使用前後の安全確認を徹底し、児童・生徒の安全・安心を確保してまいります。

2024年3月予算特別委員会での質疑
質問)1月の児童が裂傷した事案について、今年度中に金属探知機点検をやるということで、今、進行形なのか、年度内に終わるのか。ペグ等が見つかったのかも聞く。
 例えば、人工芝の学校もあるが、地中にあった場合の撤去方法はどのようなものか聞く。


答弁)現在進行中で撤去を進めている。22校中、残り6校まで進めており、今年度中には終わる予定である。本数は出てきていると報告を受けている。
 基本的には人力で掘って撤去して、埋めてという作業を繰り返している。人工芝については、ペグで位置を表示したりする必要がないので、調査はしていません。

(3)金属探知機による安全点検の結果
調査期間 令和6年2月3日から3月29日まで
実施校    土および天然芝の校庭を有する区内全23校
実施方法 金属探知機にて反応した箇所の表層10cmの深さまで掘削し金属物などを撤去
除去数    棒状金物・釘:5,075本
その他(ガラス片など):2,719個

以上となります。
 振り返って、昨年5月の緊急点検の調査方法が「目視」によるものと公表(答弁)したのが、児童がケガを負い「金属探知機」による点検を行うとした後の今年2月になってからでした。昨年の時点で明確になっていれば、金属探知機による点検を早期に実施するよう要請できたのではないか、また、質問の大事さ、注意深く丁寧に、を確認し徹底したいと思います。